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【DARE】微笑の国――タイのMMA。優勝総額100万ドル

2011.09.28

Wiratchai vs Panjabutra
【写真】22歳のタイ人MMAファイター、シャノン・ウィラチャイ(右)は大学を卒業したばかり。3ヶ国語を操るエリートが、MMAに専念する道を選択した。タイのMMAの未来を背負うファイターとなるか (C) DARE Championship

香港&マカオをレジェンドFC、シンガポールからマレーシア、そしてインドネシア進出を予定しているOne FCと、アジアのMMAが脚光を集めはじめたなか、ムエタイ王国タイで24日(土・現地時間)にDAREチャンピオンシップの第2回大会が開催された。

<ライト級/5分3R>
シャノン・ウィラチャイ(タイ)
Def.判定3-0
DK・パンジャブトラ(タイ)

バンコクのインソムニア・ナイトクラブで行われたDAREチャンピオンシップは、今年の6月25日に旗揚げ興行を行ったMMAプロモーションだ。レスリー・ティチドンピパットの手により行われる同大会は、11回の大会のなかでフライ級からヘビー級まで8階級で16人トーナメントを開催。

トーナメントウィナーには100万ドルを8人で割った優勝賞金(一人当たり約962万円)が与えられるという、ロングラントーナメントが実施されている。有名選手の出場は現時点で皆無だが、このようなMMAトーナメントがタイで開かれていること自体が、アジアにおけるMMAの普及が顕著である表れといえるだろう。


全7試合、全てトーナメント1回戦として組まれた今大会には、タイ、ブラジル、南アフリカ、マレーシア、韓国、ポーランド、スェーデンからファイターが出場、地元メディアの注目は当然のようにタイ人ファイターに集まった。

アマMMA5勝1敗の戦績から、この日、プロデビューを迎えたシャノン・ウィラチャイは、これもMMAデビュー戦となるタイの柔道王者DK・バンジャプラトと対戦。パンジャプラトは06年アジア大会で日本の秋元啓之と戦ったこともあり、今ではチェンマイでMMAジムを開いている。

打撃を駆使して揺さぶるウィラチャイに対し、スタミナが持たなかったパンジャプラトは、2R終盤にギロチンを仕掛けて引き込むも、ここを凌がれエルボーを受ける。最終回にはウィラチャイのパンチ、ハイキックを受けたバンジャプラトは、タフさこそ見せつけたものの、反撃の機会が訪れることなく判定負けに。

ウィラチャイは「10歳以上年上で、柔道王者のパンジャプラトと戦えて、とても光栄だ。凄く緊張していたんだけど、コーチと家族に感謝したい。僕はMMAが大好きだ。そして、タイの代表として戦うことをに誇りを感じている。タイの人々が、もっとこのスポーツのことを理解し、サポートしてくれるようになることを願っている」と試合後に語っている。

メインのアダム・カユーン×キム・ソクモ 詳細はコチラから

■DARE その他の試合結果

<ウェルター級/5分3R>
アダム・カユーン(マレーシア)
Def.1R by リアネイキドチョーク
キム・ソクモ(韓国)

<ミドル級/5分3R>
ホドリゴ・ヒベイロ(ブラジル)
Def.1R by 腕十字
ウェイド・ヘンダーソン(南アフリカ)

<フライ級/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
Def.1R by リアネイキドチョーク
スチャート・ルカムクハ(タイ)

<ウェルター級/5分3R>
クリストフ・ハイタロヴィッチ(ポーランド)
Def.2R by リアネイキドチョーク
ウィクトー・スベンション(スウェーデン)

<ウェルター級/5分3R>
ホドリゴ・パラセデス(ブラジル)
Def.1R by リアネイキドチョーク
ボディン・パンジャブトラ(タイ)

<バンタム級/5分3R>
ヌアイ・レガシージム(タイ)
Def.1R by 腕十字
ロバート・レック(タイ)

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