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【UFC132】ンジョクアーニ、ウィナーを終始圧倒

2011.07.03

<ライト級/5分3R>
アンソニー・ンジョクアーニ(米国)
Def.判定3-0:30-27、30-26、30-26
アンドレ・ウィナー(英国)

ともに前蹴り、ローを駆使した距離を測るなか、近距離になるやンジョクアーニが強烈な左フックを見せる。スピニングエルボーを見せたンジョクアーニは、ヒザ蹴りも駆使し主導権を握ろうとする。

前に出てくるウィナーに首相撲からヒザ、声を発しながらアッパーやフックを見せるンジョクアーニ。ウィナーのスイッチしてからのミドルをカットし、自らミドルを蹴り込む。ウィナーも前に出て、思い切り左フックを放つが、ンジョクアーニは巧みなブロッキングから距離を取り直し、拳を伸ばしていく。

アッパー、左ストレート、左ハイとンジョクアーニの攻勢が目立つラウンド中盤。左ストレートとアッパーを受けて動きが止まったウィナーに、ヒザとパンチのコンビネーションでンジョグアーニが、一方的に攻め込む。ケージ際で立ち続けるウィナーは、脅威的なタフネスさを見せるが、エルボー、パンチ、ヒザを受け続けた。

これを耐えきったウィナーは、組みついていくが態勢を入れかえたンジョクアーニがテイクダウンに成功し、圧倒的な攻めを見せた初回を終えた。2R、右ハイで反撃の機会を伺うウィナーの気勢を制したンジョクアーニは、再び左フックをヒットさせ、体が崩れたウィナーにヒザの猛攻を見せる。


攻め込まれ、反撃をすることなくンジョクアーニの攻め疲れを待つようなウィナー。ンジョクアーニはテイクダウンへ。試合がスタンドへ戻ると、またも右アッパーをヒットさせたンジョクアーニは、呼吸を整えるように手数が減っている。

残り90秒、左ハイから左ローと慎重に攻め込むンジョクアーニは、ウィナーのパンチを受けずに、左右の連打を放っていく。シフトダウンしたンジョクアーニだが、それでも負け蹴り、ジャブ、ローキックとウィナーと完全に距離をコントロールし、2Rもウィナーに何もさせなかった。

3R、ンジョクアーニは左右のフックから蹴りへのコンビネーションと、変わらず見事な攻めを披露する。左右のフックを振り回すウィナーだが、拳はジョクアーニに届くことはない。左右のフックから左ハイと対角線コンビネーションを見せたンジョクアーニは、ここでローを受けるが、お返しとばかり力の入ったローを蹴り込む。

時折りスイッチを見せるンジョクアーニに対し、ウィナーは攻撃を当てることができない。このまま試合は残り1分30秒となり、ケージ際の攻防でウィナーの左がンジョクアーニを捉える。距離を取ったンジョクアーニは、サウスポーの構えから右ジャブ、左ローを繰り出すと、オーソに戻し右ストレートを打ち込む。

ウィナーが最後の勝負を掛けて前に出ても、ンジョクアーニはこれをいなしタイムアップに。ジャッジ二人が30-26をつける圧倒的な勝利をンジョクアーニが手にした。

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