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【UFC130】スピードで圧倒、ジョンソンが大物食い

2011.05.29

<バンタム級/5分3R>
デミトリウス・ジョンソン(米国)
Def.判定3-0:29-28、29-28、29-28
ミゲール・トーレス(米国)

試合開始直後にトップを奪ったミゲールは首を殺してハーフをキープ、さらにパス狙いのプレッシャーをかけ続ける。パスに成功してサイドからマウントへ。これはジョンソンに足を戻されるが、グラウンドで試合を支配した。

シッティングからシングルを狙ったジョンソンはミゲールのダースを嫌がり、再び背中をマットにつける。ミゲールにパスガードされてしまうが鉄砲からトップを奪い返した。ならばとミゲールはスイープからヒザ十字へ。

足関節の攻防から上を取ったのはジョンソン。エルボーを放ち、リバーサルを仕掛けるとラウンド終了間際にギロチンチョークの態勢へ。ジョンソンが首を引抜いたところで、初回が終わる。


2R、ジョンソンの素早い右ローからテイクダウン狙いの突進を左ジャブを跳ね除けようとするミゲールだが、距離を詰められてケージ際でテイクダウンを許す。ケージを蹴り、腕十字から三角絞めへ。結果的にリバーサルの形となり、スタンドへと戻った。そのミゲールのヒザを受けつつ、テイクダウンを奪ったジョンソンはミゲールにバタフライ・スイープでトップを奪われるが、直後に奪い返す。変形のトライアングルも解いて、インサイドガードへ。

ガードから煽り続けるミゲールはキムラアームロックを狙うとみせかけて、後方回転から逆の腕を伸ばしにかかる。これに対してジョンソンは関節技のディフェンスに徹し、トップキープに専念。残り1分を切って左のパウンドを落とす。

目まぐるしい寝技の展開が続くが、最後はジョンソンがトップをキープして2Rが終了した。最終回、左右にステップワークを駆使し、距離を詰めて一気にテイクダウンを奪ったジョンソン。肩をすくうように関節を狙ったミゲールの腕をしっかりクラッチして放さない。

ここでもジョンソンはトップをキープ。ハーフからパスに成功してパウンドを落とす。ミゲールは、バタフライガードからシッティングの状態になるがバランス悪く結局、背中をつけてしまう。潜りを狙うも今度はバックを奪われてしまった。

一向にスピードの衰えないジョンソン相手に常にガードを強いられるミゲールはヒップスローからマウントを奪取する。腰を押して足関節を狙ってくる相手に対して、足を引き抜くとトップをキープ。残り1分、パス狙いのミゲールがハーフからしっかりと押さえてエルボーを落とす。

ミゲールはジョンソンのシングルにギロチンから一回転して同体でスタンドに戻り、相手の蹴りに距離を詰めて、最後の最後でテイクダウンに成功。ノンストップアクションはジョンソンがスピード、ミゲールがリバーサルの妙技を見せつけてタイムアップに。

勝利を確信したようなジョンソンに比べて、ミゲールはやや消耗した表情を見せる。ジャッジの裁定は三者とも29-28でジョンソンに上がり、元WEC世界王者を喰うアップセットを見せた。

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