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【BFC39】エドガー+クルーズ=新エディ・アルバレス!?

Alvarez vs Curran【写真】打ち合いでなく間合いを外した打撃から、テイクダウンという流れを見せたアルバレスが新スタイルで王座防衛せに成功した(C)KEITH MILLS

<BFCライト級選手権試合/5分5R>
[王者]エディ・アルバレス(米国)
Def.判定3-0:50-45, 50-45, 49-46
[挑戦者]パット・カーラン(米国)

ケージ中央で左手を合わせて試合がスタート。左へ回るアルバレスに、観客からは大きなエディ・コールが起こる。いきなり右を伸ばしたアルバレスが低い姿勢から左ロー、素早い左ジャブを伸ばす。アルバレスの動きを受け止めて、カウンターを狙いたいカーランだが、アルバレスの出入りのスピードは、これまでになく速い。

踏み込んでアルバレスに左のカウンターを放ったカーランだが、自ら動くことはない。アルバレスは右ストレートから、左ボディフックを見せる。左右への小刻みなステップから、シングルレッグに出たアルバレス、一瞬尻もちをついたカーランはバックを許しながら立ち上がり胸を合わせて、右を放つ。

距離を取ったアルバレスは、再び詰めて左右の連打からフライングニーを見せるが、これは空振りに。カーランの蹴り足を掴んで、ケージに押し込んだアルバレス、ここもテイクダウンには至らない。ボディからフックを狙ったアルバレスに、カーランの右が軽くヒット。手数は圧倒的に多いアルバレスだが、カーランの落ち着いた動きも目立つ初回が終わった。

2R、小刻みのステップで前に出るアルバレスと、徹底してテイクダウンを警戒するカーラン。王者は挑戦者をケージに押し込み、ボディを打ち込む。ケージを背にして、耐え続けるカーラン、世界戦はスタミナ勝負の様相を呈してきた。

だからこそのボディ攻めを見せるアルバレス、それでもなかなかテイクダウンを奪うことができない。離れ際に両者パンチを放つと、カーランは右ローキック。アルバレスは左ストレートを返す。オーソから踏み込んで右、スイッチして左を見せつつ、組みつくアルバレス。自ら距離をとって、再びボディを打ち込んでいく。徐々にガードが下がってきたカーランは、シングル狙いのアルバレスの顔面にフライングニーをヒットさせる。

一瞬、動きが止まったアルバレスは、そのまま組みついてケージにカーランを押し込んで難を逃れる。

3R、再びアルバレスが素早い仕掛けを見せ、パンチのコンビネーションからテイクダウンを狙う。距離をとったカーランは、ボディを受けつつヒザを突き上げる。左フックから右を打ち込んだ王者、ボディへの効果が徐々に表れてきたか、アルバレスの前進に対し、挑戦者が身構えるシーンが増えてくる。

と、ガードが下がったカーランにアルバレスのショートフック、左アッパーがヒットする。時折スイッチを交えながら、遠い距離から踏み込んでくる王者。再度ドライブを見せ、両ワキを差すが、カーランが右ワキを差し返し、テイクダウンに結び付けることが出来ない。

それでもアルバレスは距離をとってから、ボディを中心にパンチで試合を支配した。テイクダウンを嫌がるカーランは、圧倒的に蹴り技が少ない。と、再びボディを散らしたアルバレスが、残り1分を切ってテイクダウンに成功する。寝技に付き合わず、立ちあがったカーランに対し、距離を取ったアルバレスは左右のボディフックで攻め込み、3Rを終えた。

残り2Rとなり、ボディを効かせたアルバレスがフィニッシュを狙うのか、4Rがスタートした。ここでも、右ボディを効かせたアルバレスは、組みついてテイクダウン狙い。カーランがケージを背に耐えるという展開が続くと、カーランが右エルボーを放って距離を取る。

左ジャブを伸ばすカーランに左ボディフックを突き上げたアルバレスは、ヒザ蹴りを受けると距離を取る。ローやボディ、スイッチを織り交ぜ、ややペースをコントロールしたような攻めを見せる王者。カーランのロー、ハイをよけるが、左の踏み込みに右を合わされる。

相手がパンチでくれば、アルバレスもパンチで応えるが、これまでのような打ち合いではなく、間合いを外しながら、パンチを放っていく。まるでフランク・エドガーとドミニク・クルーズを合わせたようなスタイルのアルバレス、ラウンド終了間際にテイクダウンを奪って、4Rを戦い終えた。

最終回、パンチの間合いでシングルからダブルに切り替えたアルバレスが、バックに回り込。カーランがスイッチを仕掛けると、アルバレスはステップバックからここでもボディを打ち込む。間合いを外し、リスクを排除したファイトのアルバレスは、残り2分30秒となりフックの3連打で前進する。

すると、テイクダウン狙いのフェイントからフライングニーを見せ、続いて組みつくと見せかけローを蹴り込む。右アッパー、左右のフック、フライングニー、両足ジャンプからテイクダウン狙いと動き続けるアルバレスに対し、残り20秒でカーランはテイクダウンを奪う。立ち上がったアルバレスは、最後の最後まで動き続けタイムアップへ。

若きベテラン、受け上手のカーランの予想を遥かに超えたスタイルチェンジと、スタミナを見せつけたアルバレス。ジャッジの裁定は50-45が二人、49-46という圧倒的な内容で判定勝ち、王座初防衛を果たした。「パンチが強かったよ。タフだった、止めることができなかった。フレイレ? いろんなモノを持っている」と、試合同様コメントも非常にクールな印象を残した。

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