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【UFC127】ビスピン、後味悪い勝利

■第11試合 ミドル級/5分3R
マイケル・ビスピン(英国)
Def.2R1分54秒 by TKO
ホルヘ・リベラ(米国)

土地柄か英国出身のビスピンにファンの声援が集中するなか、試合はスタート。右を打ち込もうとするリベラに、ビスピンはカウンターの左フックで待ち構える。と、ビスピンは右フックから踏み込んで、一気にダブルレッグでテイクダウンを奪う。

立ち上がりざまにフックを連打するビスピン。リベラの前進に右ストレートを打ち込んでいく。リベラは右をヒットさせると、距離を詰めて左右のフックを見せると、ビスピンは組みついて遮断。

距離を取り直したビスピンは、またもダブルレッグでテイクダウンを奪う。リベラの足を払い、パウンドを落とすビスピンだったが、ヒザをついて立ち上がろうとしたリベラの顔面に勢い余って左ヒザを入れてしまう。

完全な反則攻撃に試合は一時中断。リベラは両ヒザをついて頭の下がった状態で、戦意が感じられない。ビスピンはイライラした表情で、リベラに立ち上がれという視線を送り、観客にも再開をアピール。あまりにも都合のいい展開だが、1Pのペナルティーが与えられて試合は再開した。

反則攻撃を食らったリベラだが後遺症は見られず、サウスポーの構えから軽快にパンチを繰り出す。ビスピンはプレッシャーを与えてケージ際に追い込むと、ここでもダブルレッグでテイクダウンを奪う。再び足を払ってパウンドを落すと、今度はしっかりと相手が立ち上がるのを待って、パンチを追撃する。

ラウンド終了後、何やから険悪な表情で言葉をかわす両者。試合前のトラッシュトークをそのまま試合に持ち込むのであれば、あのヒザ蹴りは故意の反則として、もっと大きなペナルティーが与えられてもいい。


2R、ローが交錯し、前に出るリベラ。右がヒットするが、ビスピンが組みついてダメージをごまかす。続くパンチの攻防のなかで見せたビスピンのシングルレッグは、低すぎて簡単に切られてしまう。リベラの右、ビスピンの左が行き交うと、直後にビスピンの右がヒット。

動きが一瞬止まったリベラに、ビスピンの左右のパンチが放り込まれる。体を丸め、頭を下げたリベラに、エルボーとパンチを集中させるビスピン。右フックが思い切り打ち込まれると、リベラが両ヒザをマットにつけて勝負あり。ビスピンはTKO勝ちを収めたものの、敗者に対する口撃が止まらず、やや後味の悪い試合となった。

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