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【UFC125】戦意見えないベラ、動き少なく判定負け

2011.01.02

■第9試合 ライトヘビー級/5分3R
チアゴ・シウバ(ブラジル)
Def.3R終了/判定
ブランドン・ベラ(米国)

開始早々距離を詰めた両者、ベラは首相撲からニーを突き上げ、シウバはショートのパンチを打ち込む。距離をとったベラがローを見せるが、シウバは左右のパンチを放って距離を詰めていく。ケージ際でシングルを仕掛けたシウバは、ここでテイクダウンを奪う。

ハーフからロックアップのベラに、クラッチを解いたシウバは首を殺してパスを狙う。左右のパウンドを落とすシウバに組みつくベラは、ワキを差してバタフライガードへ。内側に腕を差しこみ、パスに成功したシウバは右のパウンドを落とし、続いてエルボーを見舞っていく。


反対側のサイドに回り込んだシウバのパウンドに、苦しそうな表情を浮かべるベラは、足を戻すことができない。右エルボーを連打するシウバに対し、ベラはワキを許さないように戦う。シウバのパス狙いで、足を戻すことに成功したベラだが、両手同時の手刀を受ける。直後に足関節を見せたシウバが、優勢のまま初回を終えた。

ホーンと同時に、大きく見栄を切ったシウバに詰め寄ったベラ。2Rが始まると、その勢いのままローの連打からパンチを打ち込む。

左をヒットさせ、右を受けるベラ。ハイキックを見せるも、シウバが組みついてケージにベラを押し込む。態勢を入れかえたベラだが、足払いでシウバがテイクダウンを奪う。初回同様、トップをとったシウバは右エルボーから鉄槌を見舞う。クローズドガードからホールドするベラは、エルボーも見せるが、守り一辺倒という印象は拭えない。

腰を起こし、パウンドを落とすシウバ。再びハーフのポジションから、ワキを差すベラのボディにパウンドを落す。潜りの態勢で動きを止めてしまったベラは、リバーサルも狙えず、いたずらにパウンドを顔面に受ける。体を起こしたシウバは、左右のパンチを見せるが、ベラは動きがない。自らの動きで展開を作るのでなく、ラウンド終了で仕切り直しを図ったベラは、あとのない状態で最終ラウンドへ。

シウバの蹴り足を掴み、バランスを崩したベラは、そのままグラウンド戦に移行せず、スタンドで両手を広げて観客にアピール。その隙に立ち上がったシウバは、ベラのミドルを受け流して組みつくと、バックを奪う。そのままテイクダウンで、バックを制したシウバは足を一本フックする。左のパンチを受け、腕をたぐったベラだが、ここでも動きをとめて、パンチを顔面に受ける。

シウバの動きに合わせ、立ち上がったベラだが、とにかく受けの姿勢が強く、自ら展開を作ることをしない。痺れを切らしたように、強烈なパウンドを落すシウバの拳を目に受けたベラは、いよいよ動きが止まる。残り1分、バックからパンチで攻めるシウバが、そのまま判定勝ちを収めた。戦意の見えないベラの鼻が大きくねじ曲がるのも致し方ない、ファイトとの向かい方だった。

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