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【WEC53】歴史に残る最後の王者はペティス&クルーズに

2010.12.18

【写真】WECブランドとして約9年半、ズッファ体制下のWECとして約4年の歴史に幕。ファイナルイベントのメインで勝利を挙げたのは、三角飛びハイキックを繰り出したペティスだった (写真提供) 格闘技ESPN

12月16日(木・現地時間)、米国アリゾナ州フェニックスのジョビング・ドットコム・アリーナでは、今大会をもってUFCに統合されるWorld Extreme Cagefighting(WEC)最後のイベント、WEC53「Henderson vs Pettis」が開催された。

勝者がUFCライト級王座(フランク・エドガーとグレイ・メイナードの勝者)挑戦が決まっているWEC世界同級王座戦=王者ベン・ヘンダーソン×挑戦者アンソニー・ペティス、そして、勝者が初代UFC世界バンタム級王者に認定されるWEC世界同級王座戦=王者ドミニク・クルーズ×スコット・ヨルゲンセンというニ大タイトルマッチが用意された今大会。WECの名とともに語り継がれる最後の王者として、歴史に名を残すのは……。

メインイベントでは、組みからテイクダウンを狙っていくベン・ヘンに対し、勢いのある打撃を放っていくペティスという構図に。1Rと4Rがベン・ヘン、2Rと3Rがペティスという見方もできる五分の攻防となったが、最終ラウンドにまさかの一撃が放たれた。

ベン・ヘンが後方に距離を取ろうとした瞬間、追いかけるように突進したペティスは、なんとケージを蹴って向きを変えると、そのまま返す刀でジャンピングハイキック。これがベン・ヘンのアゴを捉え、ダウンを奪うインパクト大の攻撃となり、判定の結果は、48-47、48-47、49-46でペティスに軍配が挙がった。

また、セミファイナルで行われたクルーズ×ヨルゲンセンの一戦は、クルーズが目まぐるしいスイッチからの打撃に加え、得意のテイクダウンを連発。5Rを戦い抜くと、ジャッジ3人が50-45のポイントをつける完勝で、オクタゴンアナ=ブルース・バッファーから「ファースト・エバーUFC世界バンタム級チャンピオン」とコールを受けた。WEC&UFCの両ベルトを手にしたクルーズ、次なる挑戦者にはユライア・フェイバーを指名した。

全試合結果&主要試合レポート

<MMA情報モバイルサイト=格闘技ESPN>
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