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【BFC33】アスクレン、テイクダウンショーで新王者に

<BFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
ベン・アスクレン(米国)
Def.5R終了/判定3-0(50-45、49-46、48-47)
ライモン・グッド(米国)

左を伸ばすグッドに対し、遠い距離から右を見せ、そのまま組みついたアスクレンはタイアップからテイクダウンに成功する。右のパウンドを落すアスクレンに対し、ガードからパンチを繰り出すグッド。アスクレンは担ぎパスを狙うが、グッドは足を戻す。

ハーフからワキを固めたアスクレン、グッドは足を利かせてフルガードに戻す。館内は「レッツゴー、ライモン」の掛け声で王者を後押しする。この声を受けて、リバーサルに成功したグッドに対し、アスクレンは腕十字から足をすくう。両者がトップへ戻ると、組みついて首投げで、テイクダウンに成功したアスクレンがマウントへ。


ハーフに戻したグッドだが、アスクレンはエルボーをワキに落とし、パスからマウントへ。一瞬、リバーサルを仕掛けたグッドに肩固めを見せたアスクレン。グッドがロールし、首を引抜いたところで初回が終了した。

2R、開始早々組みついたアスクレンだが、グッドの抵抗にあい、これまでのように簡単にテイクダウンに結び付けられない。それでもグッドのパンチに合わせ、再び試合をグラウンド戦に持ち込むことに成功すると、またもマウントを奪取する。左エルボー、右パウンドを落しながら、マウントをキープするアスクレン。細かいエルボー+鉄槌を見せ、胸の上に移動し、上半身を起こしてパウンドを落す。

このままアスクレンは、このラウンドの終了までマウントを取り続け、2R続けて明確にラウンドを自らのものとした。3R、シングルレッグから早々にテイクダウンを奪ったアスクレン。クローズドガードのグッドの顔面に右のパウンドを見舞っていく。アスクレンのパス狙いに合わせリバーサルを見みせたグッドだが、肩固めのフェイントから再びマウントを奪われる。

2Rと同じように、左右のエルボーから上体を起こしてパウンドを落すアスクレン。ケージを蹴ってブリッジしようとするグッドだが、アスクレンのトップキープはさすが、そのままポジションをキープして鉄槌を落とし、肩固めへ。必死でフレームを作り、肩ブリッジで態勢を変えようというグッドだったが、このラウンドもマウントを取られたまま終了のゴングを聞いた。

4R、前に出るアスクレン。ショートのワンツーから、ヒザを繰り出したグッド。さらにアッパーをヒットさせたが、直後にテイクダウン+パスを許す。ハーフからリバーサルを狙うも、一度距離を取り仕切り直したアスクレンが、またもマウントへ。残り2分30秒で、レフェリーはパンチを落しているアスクレンに対し、ブレイクを命じる。

一瞬、信じられないという表情を浮かべたアスクレンはスタンドに戻り、ボディにパンチを受けると、テイクダウン狙いに失敗し、初めてガードへ。すぐに立ち上がってスタンド戦を望んだグッドはアスクレンのシングルを切りながら、パンチを落とすも、アスクレンを止めることはできず、背中をキャンバスにつけてしまう。

ハーフからパンチを落すアスクレン、やや動きが落ちたものの4Rも攻勢のまま終えた。最終回、左を伸ばすグッド。アスクレンのテイクダウン狙いをスプロールすると、スタンドで左ジャブを伸ばす。ダブルレッグも防ぐかに見えたが、完璧に見えたディフェンスも、シングルに切り替えたアスクレンにテイクダウンを許す。

足を捌いて、担ぎパスから、右へパス狙い。何度も見られた光景が、最終ラウンドも繰り返される。ガードから左の鉄槌を繰り出したグッドだが、アスクレンは頭を胸につけてパスへ。と、ここでグッドの右の蹴りあげでアスクレンの腰が落ちる。

さらに三角につなげたグッドだが、体を起こしたアスクレンに対し、足のフックがルーズになり、腕へ攻めをスイッチする。ここで、腕を引き抜かれたグッドは、明らかに諦めたような表情を浮かべ、簡単にマウントを取られる。

そのままタイムアップとなり、50-45、49-46、48-47でアスクレンが新チャンピオンに。「蹴りあげはそれほどダメージはなかったけど、トライアングルは危なかった。腕への攻めもスムーズだった」と、最終回のピンチを振り返った。

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