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【BFC31】いつまで続く? 北米MMAの不可解ジャッジ!!

2010.10.03

■115 ポンドトーナメント準決勝/5分3R
ゾイラ・フラウスト(米国)
Def.3R終了/判定2-1(30-27、30-27、27-30)
ジェシカ・アギラー(米国)

左ジャブを伸ばすフラウスト、アギラーも右のショートを果敢に返していく。フラウストの右に、左を繰り出すアギラーだが、直後に左を受ける。下がりながら打撃を出すフラウストに組みつけないアギラーだが、打撃戦で健闘を見せる。前蹴りで距離を取るフラウスト、小刻みのステップからパンチを出すアギラーは、組みついてヒザを繰り出しながらテイクダウンを狙う。

両手をさしだし、距離を作ろうとするフラウストを再びケージに押し込んだアギラーは、首相撲からダブルレッグへ移行、さらにシングルへスイッチするが、なかなか寝技に持ち込むことができない。


距離をとり、ステップバックで打撃戦へ試合を戻したフラウスト、強烈な左右の拳を振るうが、ダメージを与えるには至らないまま初回を終える。

2R、フラウストの左ジャブが時折りアギラーをヒットするが、両者とも慎重に攻め時を伺う展開は初回と変わらない。右をヒットさせたアギラーに、フラウストの右ローが襲う。前足を蹴られたくないアギラー、右フックを返すも距離を詰めることはできない。

フラウストの左に、左を返すアギラー、動きが小さくスピードのあるパンチを繰り出していく。左インサイド・ローを見せたフラウストは、精度は決して高くないが手数を稼ぎ、最終ラウンドへ。右を振りながら前に出るアギラーに対し、ローを蹴りこむフラウスト。アギラーは左をヒットとさせると、さらに右も当てていく。フラウストの右をかわしたアギラー、右ハイを肩で受けると、パンチを繰り出しながら前に出ていく。

と、ここでも左をヒットさせたのはアギラーだった。続いてアギラーは、右から左を打ち込む。フラウストの左ローに、右を合わせたアギラーは、意外にも打撃戦でペースを握る。プレッシャーに負けず、前に出て右を放ったアギラー。フラウストも左を重ねる。

残り1分を切り、打撃戦が続くなか、テイクダウンを仕掛けたのはフラウストの方だった。手詰まり感がそうさせたのか、前に出るところにパンチを受けたフラウストは、再びテイクダウンを仕掛ける。アギラーがギロチンで待ち受けたところでタイムアップへ。

異様に集計に時間がかかったジャッジの裁定は、30-27でフラウストを支持したジャッジが2人、30-27でアギラーを支持したジャッジが1人。このジャッジの裁定に観客は大ブーイング、最終ラウンドをアギラーの優位と見ることができないジャッジ――、非常に後味の悪い裁定であった。

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