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【UFC117】攻め続けたデイビス、ウォレスに判定勝ち

■第5試合 ライトヘビー級/5分3R
フィル・デイビス(米国)
Def.3R終了/判定
ロドニー・ウォレス(米国)

サウスポーのウォレスが、踏み込んで左アッパーを見せるが、デイビスはバックステップでかわしていく。右ヒザを突き上げたデイビス、その蹴り足を掴んでテイクダウンを狙ったウォレスだが、ケージに詰められ逆に倒されてしまう。

ハーフから骨盤の辺りにヒザを落とすデイビスは、アームロックを狙いつつ、右エルボーを放つ。左腕を頭越しにロックしパウンド、さらにアームロック狙いとデイビスが攻め続ける。一度は立ち上がったウォレスに対し、がぶりからヒザを入れたデイビスは再びテイクダウンを奪うと、ここでもハーフからエルボーを落とす。


パウンドを入れつつ、デイビスはマウントを取ると、ウォレスは腰骨を押し上げるようにしてハーフに戻す。構わずエルボー、さらにパウンドを落とすデイビスが圧倒的に試合を支配した状態で、初回を終える。

右ハイキックから左をヒットさせたデイビスが、平衡感覚を失くしたウォレスから簡単にテイクダウンを奪うと、1R同様にマウントを奪取。首を抱えられたデイビスは、自らサイドへ回り、窮屈な状態でもエルボーを落としていく。足を一本戻したウォレスが立ち上がると、デイビスはヒザを突き上げ、がぶった状態でケージに押し込む両ヒザをつかせる。

背中をマットにつけたウォレスに、ハーフからアメリカーナを仕掛け、さらにキムラに移行したデイビス。ディフェンスに徹し切るウォレスから、腕を組みかえてアームロック、さらに上四方に回ってパウンドを連打する。終了10秒前からウォレスの腕も跨ぐ馬乗りからパンチ、エルボーと、2Rもデイビスがウォレスを攻め続けた。

最終回、前蹴りから右を伸ばしたデイビス。ウォレスの左に対して、左ミドルを蹴り込むと、続いて右ジャンピングニーを見せる。デイビスがシングルで押し込み、中央に引っ張り出すと、ウォレスは引き込んで足関節を狙う。しかし、この攻撃を問題としないデイビスはパスから腕関節、さらに流れるようにマウントを奪う。

一瞬背中を向けて立ち上がったウォレスだったが、ここでもデイビスはテイクダウンを奪い、右の鉄槌を落としマウントに。サイドに戻りキムラを仕掛けたデイビスだが、汗で滑ったかすぐに諦める。最後の粘りとばかりにウォレスがヒザ十字を狙うも、デイビスは足を引き抜き立ち上がる。ここでタイムアップとなった試合は、30-26が一人、残りの二人が30-27とスコアし、デイビスが圧倒的な判定勝ちを手にした。

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