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【UFC109】ギラード、微妙な判定勝利も“タイトル狙う”

2010.02.07

■第5試合 ライト級/5分3R
メルビン・ギラード(米国)
Def.3R終了/判定
ホニー・トーレス(ブラジル)

試合開始早々、テイクダウンに成功したトーレス。頭を押さえ、両足をコントロールするが、ギラードに立ち上がられてしまう。直線的な動きながら、スピード感溢れる動きでパンチ→テイクダウンとつなげるトーレスは、ギラードにトップを奪われても、すぐに潜りスイープから立ち上がる。

左ジャブを伸ばすギラードに対し、パンチが流れるトーレスは、そのままヒザ蹴りに移行するなどアグレッシブな動きを続ける。トーレスは右をヒットさせ、ギラードの右に合わせてシングルレッグ、テイクダウンに成功する。ケージに押し込みパウンドを落とすと、足を畳んでギラードの両足をフックしたが、それでもスタンドに逃がしてしまう。スタミナが心配されるほど、トーレスが動き続け初回を終えた。


トーレス陣営が氷をこぼし、スタートが遅れた2R。いきなり飛びヒザを見せたギラードに、トーレスはシングルからリフトアップ、ギラードが肩口に登るという珍しい形に。着地し、スタンド戦を挑むギラードは飛び込みながらパンチ、前蹴りを見せる。パンチこそ振るうものの、前に出るシーンが少なくなったトーレスに対し、ギラードもカウンター狙いで待ちかまえる。腰が高くなったギラードに、トーレスはテイクダウンに成功すると、態勢を入れ換えられてもアームロックで粘る。腕関節狙いを遮断されたトーレスはガードを取り、ギラードが飛び込みざまにパウンドを振り落としたところで、2R終了のホーンが鳴った。

最終回、大きな右を振るうギラードは、さらに左をヒットさせるが、自ら積極的に仕掛けることはない。低い姿勢で飛びこみ、シングル+足払いでテイクダウンを量産するトーレスは、残り2分30秒でパスに成功。洗濯挟みで逆襲に出たギラードは、これを嫌ってトーレスが足を振り払いにきた隙に立ち上がる。受けの姿勢でトーレスの飛び込みを容易にするギラードは、残り1分を切ってまたもテイクダウンを許す。

なかなか立ち上がれずにイライラを隠せないギラードは、最後の最後に立ち上がるが、トーレスにダブルレッグでテイクダウンを奪われる。ギラードは直後に、体を入れ換え、マウントを奪いパンチを落としながら試合終了の時を迎えた。ジャッジの裁定は、29-28×3でギラードに。微妙な判定勝ちを拾ったギラードは「2011年にタイトルを狙う、それがゴール」と語り、オクタゴンを後にした。

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