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【TUF10】シーズンウィナーは元IFL世界王者ネルソン

【写真】圧倒的な強さでTUF10を制したネルソン。最後はシャウブの左に被せた右ストレートを、その側面に叩き込み、実質KO勝利であった (C) ZUFFA

■第10試合 TUFシーズン10ヘビー級決勝戦/5分3R
ロイ・ネルソン(米国)
Def.1R3分45秒/TKO
ブレンダン・シャウブ(米国)

左ジャブを警戒に伸ばすシャウブ。ネルソンのシングルレッグを切って、左右のパンチを集中させる。それでも懸命に組みついたネルソンは、テイクダウンに成功すると、ハーフからアームロックを仕掛ける。

直後、パスに成功したネルソンへ、シャウブはネルソンの腰を押し、肩ブリッジを駆使してエスケープを図る。ネルソンの肩口を両手で押し上げたシャウブが立ち上がると、左右のパンチを放った。


パンチ攻撃に劣勢のネルソンだが、負けじと右を振るい、距離を詰めようとする。両者の左がクロスし、直後に組み付こうとしたネルソンをシャウブが押しのけて打撃戦の距離を確保する。

しかし、左で距離を計ったネルソンが、大きく踏み込み右ストレート一閃。この一発が、完璧に顔面を打ち抜くと、シャウブは頭からキャンバスに崩れ落ちる。パウンドの追い打ちの必要がないほど、ネルソンの見事なKO勝利。

元IFL世界ヘビー級王者ロイ・ネルソンがTUF10シーズンウィナーとなり、ズッファと六桁の複数年契約を勝ち取った。「少し疲れたけど、凄く良い気分だ。僕よりキンボの方が、バックヤードでの経験があった。僕はただのデブだよ。ジョー・シルバ、ダナ、ロレンツォの望む相手といつでも戦うよ」とユーモアを交えて、冷静に優勝という結果を振り返ったネルソン。王者ブロック・レスナーが休養中のなか、TUF上がりながらも即タイトル戦線に絡みそうなファイターがヘビー級戦線に現れた。

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