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【Bellator237】試合結果&これがベラトール=MVP、チャンドラー、ゴイチを日本が見た!!

Bellator Japan【写真】 RIZINとの合体イベントでなければ、ベラトールファイターの試合をこれだけの人がライブで観戦することはなかったはずだ(C)KEISUKE TAKAZWA/MMAPLANET

12月29日(日・現地時間)、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナでBellator237「Fedor vs Rampage」が開催された。

ベラトールも当初はBellator Japanという名称を北米でも使い、大会が近づくにつれてBellator 237と本流の流れの一環であるイベント名を用いるようになった。

あくまでもベラトール・サイドから見て、この日本進出は成功だったといえる。UFCは国内の陰のプロモーターからロイヤルティの支払いを受け、オクタゴンを日本に持ち込む。日本国内のビジネスに関しても、一貫してUFC流を通す。ONEはその特別な立ち位置もあるが、それぞれの国に運命共同体のような一体感を求め、日本に関しては支社まで起ち上げて経済を回そうと努力している。

対してベラトールはPR会社を雇うことも、チケットを売りさばくこともなく、RIZINとの協力で──一説によると31日のチケットを購入したファンの40パーセントが、29日のチケットを買い求めたという──イベントを開いた。チケットを手にした多くのファンは、RIZINに普段から出場している選手がお目当てであったに違いない。

今やヒョードル✖ランペイジを見るために高額のチケットを購入する人の数は限られている。ましてや、マイケル・ペイジやマイケル・チャンドラー、ゴイチ・ヤマウチを目当てに会場に足を運んだ人はどれだけいたことか。RIZINとの合体がなければ、彼らの試合を会場で見たファンの数は5千にも及ばなかったはずだ。

これこそがベラトールが英国、イタリア、ハンガリーなどで行ってきたコラボ大会であり、ベラトール流の海外進出術だ。基本ヴァイアコムにとって、TVライツのセールスこそ商売であり、箱やチケットセールスにプライオリティは置いていない。そんなベラトールにとって、12月29日の大会は米国パシフィックタイムで土曜日の夜の7時からゴイチ✖ダロン・クルックシャンクでスタートを切る──うってつけのプログラムだった。

進出プロモーションと日本のMMA界、UFCは営利を求めて進出し、UFCがWINになることが先決だ。ONEは投資段階でもあるが、一時的なWINを手にしたのは──その恩恵を受けている日本のMMA関係者であることは間違いない。対してベラトールと日本のMMA界はWIN・WINの関係が築けたのではないだろうか。

2020年、最後の日曜日は27日であり今回のような最高のタイミングではない。ではベラトールとRIZINの合体興行はまた見られることがあるのか。例えばRIZINが土曜日、ベラトールが日曜日──そんなタイミングであれば、年末でもなくても両者の協力により、日本に再びサークルケージが持ち込まれる可能性もあるはずだが、果たして……。

いずれにえよ、ペイジ、チャンドラー、ゴイチ、そしてラーキンのファイトをあれだけの日本のファンがライブで観戦したことは、喜び以外のいかなる感情にも合致しないことは確かだ。非常に良いモノを見せてもらえたことに感謝したい。そして、この日──彼らの試合を見た日本のMMAファンの中から、DAZNなどによってベラトールを普段から追うようになってくれる人が少しでもいてくれることを願いたい。

Bellator237「Fedor vs Rampage」
<71キロ契約/5分3R>
○矢地祐介(日本).3R4分33秒
KO
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×上迫博仁(日本)
<49キロ契約/5分3R>
○浅倉カンナ(日本)3R3分33秒
キムラ・アームロック
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×ジェイミー・ヒンショー(米国)
<53キロ契約/5分3R>
○ジャレッド・ブルックス(米国)3R
判定
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×越智晴雄(日本)
<キック68キロ契約/3分3R>
○平本連(日本)1R2分45秒
TKO
×芦田崇宏(日本)
<58キロ契約/5分3R>
○神龍誠(日本)3R
判定
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×中村優作(日本)
<49キロ契約/5分3R>
○あい(日本)3R
判定
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×アンディ・ウィン(米国)
<77キロ契約/5分3R>
○ジョン・タック(グアム)1R3分45秒
KO
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×住村竜市朗(日本)
<120キロ契約/5分3R>
○シビサイ頌真(日本)1R0分49秒
ストレートフットロック
×セルゲイ・シュメトフ(ロシア)
<ヘビー級/5分3R>
○エメリヤーエンコ・ヒョードル(ロシア)1R2分44秒
TKO
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×ランペイジ・ジャクソン(米国)
<160ポンド契約/5分3R>
○マイケル・チャンドラー(米国)1R2分59秒
TKO
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×シドニー・アウトロー(米国)
<173ポンド契約/5分3R>
○マイケル・ペイジ(英国)2R0分23秒
KO
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×安西信昌(日本)
<173.5ポンド契約/5分3R>
○ロレンツ・ラーキン(米国)3R
判定
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×中村K太郎(日本)
<女子フライ級/5分3R>
○渡辺華奈(日本)3R4分39秒
TKO
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×イララ・ジョアニ(ブラジル)
<157.8ポンド契約/5分3R>
○ゴイチ・ヤマウチ(ブラジル)1R3分11秒
RNC
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×ダロン・クルックシャンク(米国)


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