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【UFN165】ゲストファイター=アリスター・オーフレイム語る。「あの試合は俺の勝ちだ」

Alistair【写真】唇に傷が残るアリスターだが、終始ご機嫌だった (C)MMAPLANET

21日(土・現地時間)に韓国プサンのサジク・アリーナで開催されるUFN165:UFN ESPN+23「Edgar vs Korean Zombie」のゲストファイターとして、7日(土・同)に試合をしたばかりのアリスター・オーフレイムが同地を訪れている。

メディアデーに姿を現したアリスターが、UFC ESPN07のジャルジーニョ・ホーゼンストライク戦で喫したタイムアップ4秒前の逆転負けや、今後のキャリア──そして韓国のファンについて語った(※要約)。


──今の調子は?

「まぁ、調子は良いよ。ほぼ完璧だ。10日前の試合も良かった。何も痛みはない」

──パンチは貰いましたが、唇のカットは事故的な要素があります。あの敗北をどのように捉えていますか。

「俺にとっては、あの試合は勝ったと思っている。全てのラウンドでヤツをぶっ飛ばしていた。最後も俺は戦いに戻っていた……にも関わらず、残り2秒や3秒のところでレフェリーが試合を止めた。俺にとっては勝利だよ。

俺はいつも自分のために戦っている。もちろんファンの存在やマネーという要素はある。でも、自分のために戦っているんだ。イージーマッチだった。そして5秒前に唇をカットしただけで、俺の勝ちだよ」

──次は?

「3月か4月に戦いたい。相手は誰でも構わない。韓国で戦うのも良いね。熱心なファンがいてくれるしね」

──PRIDEから戦ってきて、もう最後に残った世代となりました。あの時代から戦ってきて、今もトップで活躍している。アジアの若い選手に何かアドバイスはありますか。

「PRIDEじゃない。RINGSからだ(笑)。次の世代に言えることは常に学び続ける姿勢を持つということ。だからジム、指導者、練習仲間も変えることがあった。それと体をしっかりとケアすることだな。

健康的な食事を摂ることもその1つだ。そうやってケガを未然に防ぐ。自分のキャリアのために、できることは何でもやってきたよ」

──精神面では?

「良いトレーニングをすることで強くなれる。そしてモチベーションを持ち続けること。もうファイターでいたくないと思った時点で、ファイターでなくなる。俺はファイターでいたい。こんなに長い間戦ってきたけど、今も夢中なままだ。

ケガがないからこそ、新しいチャレンジ、新たなトレーニングに取り組むことができる。結果、良い状態で戦い続けることができるんだ。ケガをしたら、練習をしたくなくなるからね。だからケガをしないようにいつも気を付けてきた」

──練習環境を変えることもモチベーションをキープする手段でしょうか。

「ジムを変えるのは違う理由もある。でも、そのうちの一つは常に学び続けるためだ。それが主な理由といえるだろう。常に良い練習を続けたいから、練習環境を変えるんだよ。そうすることで、より良いミックストマーシャルアーチストになれる」

──K-1、PRIDEと戦ってきて、もっとも印象に残っているファイターは誰ですか。

「誰だろう……エメリヤーエンコ・ヒョードルは特別だった。ミルコ・クロコップも特別な対戦相手だ。でも、それ以前に2度戦い、2度勝利したヴィトー・ベウフォートが格別なファイターだよ。イゴール・ボフチェンチンもそうだ。まだ16歳や17歳だった頃、ビデオでUFCのヴィトーの試合を見ていた。ロシアのどこかで大きな相手と戦っていたイゴールの試合を見た。

『なんだ、このファイターは!!』と思ったよ。この2人が俺をその気にさせてくれたんだ」

──韓国に根強いファンがいると言っていましたが、日本もそういう場所ではないですか。

「日本は当たり前のように良い思い出ばかりだ。俺はこの2つの国が大好きだよ。韓国のファンは2010年にK-1で2試合戦った時のことを今も話題にしてくれる。それにシャイじゃなくてフレンドリーなんだ。土曜日に分かるよ。

2002年のワールドカップの時にサッカー韓国代表の監督はオランダ人のフース・ヒディングだった。あの頃に良く韓国のことが紹介されていたのも、俺の韓国好きに影響しているだろうね」

──日本に来た時に極真空手の稽古をしていましたが、プサンでテコンドーやテッキョンの練習をしたくはないですか。

「3年前かな……PRで日本を訪れた時の話だ。もちろん、韓国の伝統的な武道の稽古をしたいと思っている。凄く興味深いよ」

──ヘビー級タイトルを狙ううえで、今後は誰と戦っていきたいですか。

「そうだな……前の試合でウィナーコールを受けていたら、タイトル挑戦を叫ぶつもりだった。また、ここから2試合勝たないといけないな。スタイプ・ミオシッチとは因縁の決着をつけないといけない。フランシス・ガヌーもそうだな」

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