【写真】日本でケージで戦うのは3年2カ月振り、3度目となるブルックス (C)MMAPLANET

29日（日）さいたまスーパーアリーナで開催されるBellator Japanではケージ使用のRIZINルールマッチがポストリムファイトで組まれており、ジャレッド・ブルックスが越智晴雄と対戦する。

8月の対戦時には偶発的なバッティングでノーコンテストになった一戦が、ケージでサッカーボールキック有りという状況で行われる。

この1戦を前に米国で最終調整中のブルックスを電話インタビューした。トラッシュトークは封印し、越智への敬意を持ち続けたうえで、自身への信頼度の高さは全く変わりないブルックスの言葉が聞かれた。

──29日のベラトール日本大会における越智選手との再戦が迫ってきました。

「僕はずっとケージで戦ってきた。オチもDEEPではケージで戦ったこともあるし、リングとは違った試合になるだろう」

──リングとケージでは戦い方が違ってきますか。

「リングはスペースが残るからね。だからよりプレッシャーを強くする必要がある。ケージはもっと動くことができる。テイクダウンにいくレンジやタイミングが、リングとケージでは違ってくるよ。

とにかくオチが、この場で戦うチャンスをくれたことで僕の力を見せることができるから感謝している。日本とベラトールが注目する大会で、僕の技術とスポーツマンシップを披露したい。RIZINルールで許されているあらゆる技を使って、僕が勝つ」

──つまりはサッカーボールキックや踏み付け、グラウンドでのヒザ蹴りとことですね。

「そうだね。今回はケージで、傲慢な意見を言うつもりはないけど、テイクダウンだけでなく打撃でも自分の強さを発揮できると信じている。僕はレスリングだけのワンディメンショナルなファイターじゃないことを証明するよ。

RIZINルールは戦いやすいよ。とにかく積極的に戦うことができる。オチも何でもできる選手だ。その彼とケージでRIZINルールで戦うことで、僕の実力を大いに示すことになるだろう」

──RIZINでは北米でほとんど組まれないストロー級で戦うことができます。

「今回はストロー級で組まれたけど、大切なことはベスト・ファイターと戦わせてくれるということだ。だからこそ、この試合を飲んだ。特に体重に拘ったわけじゃない。別にフライ級でもバンタム級でも戦える。

この試合はストロー級で一番の選手と戦うことで、自分を試すことができるんだ」

──つまりUFCで上手くいかなかったことは、フライ級という階級が原因ではないということですね。

「UFCでは自分の力を見せるのに時間が十分じゃなかった。でも、それも僕が強くなるためのプロセスだと捉えている。何が起こるか予測不能だし、対戦相手にとっても同じことがいえる。倒して殴るにしても、誰も想像通りにはいかない。僕も相手の想定内で終わらせるような試合をする気は一切ないよ」

──ストロー級で戦えるジャレッドのMMAファイターとしてのゴールは今、どこに置いているのでしょうか。

「今はオチを倒すことに集中している。とにかく、軽量級では自分がベストだとファンに証明していきたい。ストロー級、フライ級、バンタム級、誰とでも戦う。練習してきた成果を発揮していくつもりだよ」

──パンクラスで戦っていた時と同じように自信を持ち続けているということですね。

「もちろん。減量をしても、僕は力強い。減量が少しでも、僕は速い。確かにストロー級で戦えば僕よりスピードのある選手はいるかもしれない。バンタム級では僕よりパワフルなファイターは存在している。でも、技術力があればどちらにも対応できる」

──ところでトラッシュトークは封印されたのですか。

「自分のことをもっと大切にすることにしたんだ。対戦相手を尊重し、トラッシュトークはもうしない。必要ないプレッシャーを自分にかけるのは止めたんだよ。対戦相手も僕も全てを賭けて戦う。契約した選手を相手に。相手も僕と同じように努力してきたに違いない。その点をしっかりとリスペクトして戦うんだ。

トラッシュトークは盛り上げるためにやってきたけど、MMAを貶めることがある。愛するスポーツをそんな風にしたくない。だからといって、自分に自信がないわけじゃないことは言っておくよ。プロとして試合を盛り上げるにしても、もうああいうことはしたくないだけで。本来の自分とは違うことをするのは、余計な負荷になるからね。

尊敬心、名誉、規律、精神力が全て。日本のファンには29日に最高のストロー級バトルを披露することを約束するよ。皆、僕の試合に注目してほしい。顔面を蹴っ飛ばすから（笑）」

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