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【Bellator Japan】ポストリム・ファイトは初のRIZINケージMMA。住村、越智は国際戦。上迫✖矢地も

Uesako vs Yachi【写真】上迫に合わせて、拳を下ろしてしまったヤッチ君 (C)MMAPLANET

14日(木)、東京都目黒区のホテル雅叙園東京で行われたRIZINの会見では12月29日(日)&31日(火)にさいたまスーパーアリーナで開催されるBellator Japan & RIZIN.20におけるRIZIN✖Bellator対抗戦以外に、29日に組まれるRIZINルールの試合が発表されている。

ベラトールのメインカード終了後に戦いの幕が切って落とされるポストリム・ファイトは、RIZINにとって初のケージ公式戦となる。そして5試合から7試合が組まれる予定というポストリム・マッチ、今回発表の4試合は本場のプレリミより重厚な試合が見られるであろう興味深い顔合わせが揃った。


SumimuraまずDEEPウェルター級王者の住村竜市朗は、過去にPXCからUFCへステップアップを果たしたジョン・タックとの対戦が発表された。一時はフェザー級で戦ったこともあるタックが、ウェルター級でどのような能力を持っているのか。

タックの「ミスター・スミムラ、俺を恨まないでくれ。恨むなら、この試合を組んだRIZINを恨んでくれ」というコメントを読み上げられた住村は「恨まないので大丈夫です」と笑顔を見せ、「去年の8月に1R4分59秒、残り1秒を待たずに絞め落とされてしまって。あんな無様な負け方をしたのに、こうやって呼んでいただいて感謝しています。当日は自分がやらないといけない仕事、どつきあいだと思うので、ョン・タック選手と拳で語り合えたならと思います」と言葉を続けた。

とはいっても住村は殴り合い上等でない部分の完成度を高め、それにより打撃も強化されている。そして柔術ベースのタックはまずは殴り合うタイプのファイターではない。殴り合うには、タックを殴り合わないと勝てないと思わせることが不可欠──ニュー住村がそこまでタックを総合力で追い込むことができるのか、注目だ。

8月のRIZINで偶発的なバッティングでノーコンテストとなった越智晴雄とジャレッド・ブルックスの再戦も決まった。パンクラスからUFCを経て、RIZIN参戦となったJ-MMA界最高(最悪?)のトラッシュ・トーカーであるブルックスは、今回の再戦に関して寄せられた談話は「オチとのリマッチの機会を与えられて非常に感謝している。しかも、その舞台がRIZINとベラトールのコラボ大会だなんて素晴らしい。俺はこの試合は最初から全力で飛ばすつもりだ。今まで最高のモンキーゴッドが見られることを約束しよう」と、優等生的な発言に終始した。

Ochi対して越智は「この戦いは、自分はストロー級の世界ナンバーワンを決める戦いだと思っていまう。思い切り自分も最初からぶっ飛ばしていくので楽しみにしてください」と矜持に満ちた抱負を語った。

Uesakoさらにライト級日本人対決=上迫博仁✖矢地祐介戦も決まった。GP初戦敗退の上迫と、悪夢の3連敗中の矢地のサバイバルウォー。

両者とも会見に出席し、上迫が「矢地選手はそんなに強くないイメージがある。RIZINに創ってもらった偽物というか、ヒーローというか。そんな感じがします。倒してあげたいですね」と相当に挑発的な言葉を発する。

Yachiそれでも矢地は「ヤッチ君です!! 3連敗して崖っぷちどころか、転がり落ちちゃっているんで一歩一歩上に上がっていけるように日々、一生懸命鍛えています。当日はやっぱやれないことはするもんじゃないって、前回の試合で感じたので。俺らしく、お祭り男らしく楽しみたいと思います。上迫選手、凄く良い選手なので2人で良い作品が創れたら良いなと思っています」と、全くスルーし自分の世界観を語り続けた。

会見後のフェイスオフでも一度はファイティングポーズで向かい合いながらも、上迫が手を下ろしているのを見て、ポーズを解いてしまうなど……何か、心に迷いがあるのかと思わせるヤッチ君だった。

あい✖アンディ・ウィンの女子マッチも組まれるポストリム・ファイトが、Bellator Appを通して世界に配信されるかなどはまだ確定していないとのこと。サッカーボールキック、踏みつけ、寝技での頭部へのヒザ蹴り有りルールとともに、日本に拠点を置くファイターたちの試合が世界に流れることを期待したい。

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