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【ADCC2019】無差別級─02─トノンがナジミを秒殺。ブシェシャ&ライアンも順当に一本勝ち

Tonon【写真】 トノンはダナハー流足関節でナジミを秒殺した(C)SATOSHI NARITA

9月28日(土・現地時間)と29日(日・同)の2日間、米国カリフォルニア州アナハイムにあるアナハイム・コンヴェンション・センターでアブダビコンバットクラブ(ADCC)主催の世界サブミッション・ファイティング選手権が行われた。

2年に1度、ノーギグラップリング世界最高峰となるこの大会のプレビュー25弾は階級を超えた夢の対決が次々と実現した無差別級、ゲイリー・トノン✖エドウィン・ナジミの一戦を中心に一回戦の模様をレポートしたい。
Text by Isamu Horiuchi


<無差別級1回戦/10分1R+ExR5分>
ゲイリー・トノン(米国)
Def. by ヒールフック
エドウィン・ナジミ(米国)

開始10秒、左でワキを差したトノンが飛んでカニバサミでとびつく。バランスを崩したナジミの右足に外掛けで絡むと、すぐにインサイド・サンカクをロックしながら内ヒールへ。形に入ると、壊しにゆくのではなくゆっくりプレッシャーをかけるトノン。ナジミもやられたといわんばかりに静かにタップ。わずか18秒、あまりにも見事な秒殺劇だった。

Buchechaその他1回戦では、世界柔術無差別級王者のブシェシャことマーカス・アウメイダと、最軽量級に出場したキース・クリコリアンによる体重差対決が実現。下攻めを試みるクリコリアンに対し、ブシェシャはまず胸を合わせて上半身をロックし、さらに低く体重をかけて下半身を潰しながら横に移動してパスに成功。

クリコリアンも何度かガードに戻してみせるものの、最後はブシェシャが完全に上半身を潰すと、枕の体勢で首の後ろから回した腕でクリコリアンの右腕を取って腕十字を極めた。

Ryanさらに99以下級を制したゴードン・ライアン(米国)は、一階級下のペドロ・マリーニョと対戦。下攻めを選択したライアンはシッティングガードからアームドラッグを見せ、そこから外掛けで足を絡めてマリーニョを崩すと、インサイド・サンカクからの外ヒールを極めた。

足関節が猛威を振るった一回戦だが、やはりダナハー門下のトノンとライアンが使ったインサイド・サンカクと、ジャイルスの50/50という仕掛けの対照が目についた。

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