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【PFL2019#08】消耗戦を制したのはラジャポフ。タジキスタン人ファイターがライト級決勝進出

<ライト級準決勝/5分3R>
ロイック・ラジャボフ(タジキスタン)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
クリス・ウェード(米国)

開始直後のウェードの蹴りをキャッチしたラジャボフがテイクダウンへ。スクランブルでボディロックを取られたウェードが、首投げを決める。袈裟からヘッドロックもラジャボフがバックに回る。振り返りシングルを狙うウェードだが、体を捻ったラジャボフが離れる。続くラジャボフの左ヒザが急所に入ったとして、試合が中断される。再開後、ローや前蹴りを蹴り合ったあと、ラジャボフが左右のフックを当てて圧力を高めていく。

反り投げから上四方を取ったラジャボフがノースサウスチョークへ。ウェードが肩を押して防御するとラジャボフはサイドへ移動する。体を起こしてシングルを仕掛けたウェードは、頭を押して離れたラジャボフの右を被弾する。さらにボディにヒザを入れたラジャボフはクリンチでも体を入れ替え、押し込みながら初回終了を迎えた。

2R、ウェードの蹴りにワンツーを合わせ、ミドルを蹴ったラジャボフはボディロックテイクダウンをウィザードで耐えると、フックを振るって前へ。両者の消耗が目立ち、トライを完遂することなく違う局面を求める展開のなか、ウェードが首投げからマウントを奪う。足を戻し、スクランブルに持ち込んだラジャボフに対し、ウェードはギロチンも自らリリースする。

続くテイクダウン&スクランブルも、両者が距離を取り直す。ウェードは直後のダブルレグからクリンチ、ここも離れてハイを狙う。組んで離れる動きを繰り返す両者、ラジャボフは右フックを当て、自ら吐き出したマウスピースを拾って嵌めなおし──ヒザ蹴りへ。バックから倒し、RNCを狙ったラジャボフだが、ウェードは体を捻りシングルで切り返して、ケージへ押し込むも消耗戦はラジャボフがリードしたか。

最終回、パンチを見せて組んだウェードの大内刈は決まらないが、ワキを潜ってバックへ。胸を合わせて離れたラジャボフも、パンチに勢いがなくなっている。腰を高くなっているラジャボフだが、ケージを背にウェードのダブルを耐える。レフェリーが両者を分けるも、試合はすぐに組み合いに移行する。押し込まれても頭を押し、ヒザを顔面に突き上げ、前方にウェードを崩したラジャボフが、ワンフックでアゴの上から絞めていく。腰をずらし、起き上ったウェードがスタンドへ。

ラジャボフのローで足を滑らせたウェードは、シングルへ。ウェードを跨ぐように防いだラジャボフは、シングルを切り続ける。最後までクリンチ合戦が続いた一戦は、そのままタイムアップに。疲労困憊の両者、決勝へのチケットを手にしたのはタジキスタンのラジャボフだった。


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