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【WEC】アルメニア旋風 ダラベジャン&ガンバーリャン

2009.11.26

(C) MMAPLANET18日(水・現地時間)、WEC44で勝利を挙げたカレン・ダラベジャンとマニー・ガンバーリャンのハヤスタン・マーシャルアーツ・コンビ。アルメニアから米国に移住し、ゴーコー・シビシアンを師に持つ兄弟弟子の勝利の声をお届けしよう。

【写真】まだ22歳のカレン・ダラベジャン。騒動を起こしてばかりのカロ・パリシャンに代わり、アルメニア系を代表するMMAファイターとなるか (C) MMAPLANET

――WECデビュー戦で元チャンピオンのロブ・マッカラーを破りました。おめでとうございます。

「ありがとう。凄く嬉しいよ。初めてのビッグショーで、勝てて本当にハッピーだ。ホント、いきなり大変な相手だったんだけど、対戦相手が誰だろうとオファーは断ることはできないよ。ロブのパンチは凄く強いけど、僕も打撃には自信があったから、捕まることはないと思った。これで僕の未来が開けたような気がするよ」

――マッカラーと打撃の交換をすることを厭わなかった?

「いや、打ち合おうとは思っていない。足を使って、出入りを激しく戦うつもりだったんだ。実は試合の4週間に練習で、目の回りを2箇所切っていて、一つは6針、もう一つは2針縫っていてね。ロブは凄く堅実に攻めてくるし、彼の回りで足を使い、隙を見てパンチを入れることを考えていた。殴り合って、同じ個所をカットしたくなかったんだ。WECのデビュー戦だったし、大切に戦った。とにかく、勝ててよかったよ」


――安全策に徹したとのことだけど、グラウンドでアキレス腱固めを狙ったのは?

「ハハハハ、本当はあんな仕掛けはすべきじゃなかったと思うけど、体が動いてしまったんだ。きっと緊張していたんだろうね。うん、足関節には自信があるけど、今日の試合では使うべきじゃなかった。それに足関節よりも、メインイベント・ジムで腕を磨いているボクシングの方がもっと自信があるからね」

――とにかく大きな1勝です。次の目標は?

「WECが決めた試合を戦うよ。ただ、急ぎたくはない。しっかりと地に足をつけて、ステップアップしたいと思っている。トップどころと互角に戦うには、もう少し時間が必要だよ」

――上背がそれほどあるようではないけど、これからもライト級で戦っていくのだろうか。

「そのつもりだよ。減量は好きじゃないし、大食いだからね(笑)。今のところ、フェザー級に落とすことは考えていない」

――ところで以前から、日本の大石幸史選手ともう一度戦いたいと発言していたけど、WECというメジャーデビューを飾ってなお、その気持ちに変わりはない?

「自分のキャリアで唯一、黒星を与えられたファイターともう一度戦いたくないと思っているような者は、この世界にいないはずだ。でも、あのフィリピンで戦った時よりも、僕はずっと強くなっている。彼に勝ってスッキリしたいという気持ちはいつも持ち続けているよ」

続いては、レオナルド・ガルシアを下し、フェザー級転向――つまりWEC移籍2連勝を飾ったマニー・ガンバーリャン。ジョゼ・アルドが新チャンピオンになった、この階級で早くもトップコンテンダーとなった彼の試合後のコメントとは?

(C) MMAPLANET【写真】TUFシーズン5準優勝、WECファザー級戦線に転じて2連勝としたマニー・ガンバーリャン、王座挑戦も視界に入ってきた (C) MMAPLANET

――とても大切な試合で勝利を掴みました。

「打撃も含め、技術的に進歩していることも確認できたし、とても良い試合だった。とにかく、自分にできることを全てつぎ込んだよ」

――レオナルドは打撃で打ち合いたくて、寝技の攻防にフラストレーションを感じているようだったけど。

「これはMMAだからね。僕は自分がやるべき試合をやっただけ。レオナルドのやりたい試合っていうのは、僕にとっては危険な試合になる。だから、僕は彼の戦いたいようには試合を進めたくなかった。そして、その通りの試合になったんだ」

――WECフェザー級は、ジョゼ・アルドという新しいチャンピオンを迎えました。

「マイク・ブラウンを完全に抑えていた――、素晴らしいチャンピオンの誕生だよ。これから、僕がすぐに彼と戦えるのかどうか分からないけど、その日が来るのを楽しみにしている。UFC時代から、僕は次に誰と戦いとかリクエストをしたことは一度もない。もちろんWECでもだよ。次の試合がタイトルショットになるなら、ベルトを獲るために戦う。タイトルショットでなければ挑戦者になれるように戦う。それだけさ」

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