この星の格闘技を追いかける

【UFN157】チョン・ダウン、無敗のロシアンの猛攻に屈せずニンジャチョークで逆転一本勝ち

<ライトヘビー級/5分3R>
チョン・ダウン(韓国)
Def.3R2分00秒by ニンジャチョーク
カディス・イブラヒモフ(ロシア)

8連勝でUFC入りを決めたロシア人イブラヒモフに対し、HEATライトヘビー級王者チョン・ダウンは左ジャブを伸ばし距離を測る。右オーバーハンドから前に出るイブラヒモフに対し、動きが止まってしまってチョン・ダウンは連打を受けながらも一旦は離れることに成功する。ボディやジャブを繰り出すチョン・ダウン、イブラヒモフは一発の右オーバーハンド、左ジャブでチョン・ダウンの動きを止める威力を持っている。右目を腫らしたチョン・ダウンが左ジャブを伸ばし、イブラヒモフは右オーバーハンドを狙い、左フックを当てる。

大振りのフックの連打を下がって受けるチョン・ダウンだが、イブラヒモフも攻撃を持続できず間合いを取り直す。直後にイブラヒモフが右から左を入れるとチョン・ダウンの動きが止まり、パンチのラッシュを受ける。イブラヒモフは一度離れて、左右の連打でテイクダウンへ。切ったチョン・ダウンがヒザを2度突き上げる。イブラヒモフは自ら離れ、息が上がっている。イブラヒモフはパンチの勢いは持続するが、体の軸が乱れるようになっている。ヒザで鼻血を流しているイブラヒモフにパンチを入れたチョン・ダウン、ポイントは失ったが逆転の兆しはある終盤となった。

2R、手数が激減したイブラヒモフをワンツー、ヒザ蹴りで攻めるチョン・ダウンは、パンチを額で受けて左ジャブの打ち合いから右を伸ばす。イブラヒモフもパンチを返すが、勢いも落ちておりチョン・ダウンの右が顔面を捕える。パンチの数、勢いも落ち頭が下がるようになったイブラヒモフにチョン・ダウンが左ジャブ、ヒザ蹴り、さらにジャブを打ち込む。チョン・ダウンは細かいパンチを当て、右フックを打たれても右ストレートを打ち返す。マススピースが合っていないか、チョン・ダウンは何度も吐き出してしまうが、イブラヒモフが組んでいったためレフェリーが流す。

残り1分、シングルレッグで尻もちをつかされたチョン・ダウンはスイッチで体を入れ替える。それでもダブルで組み、バックに回ったイブラヒモフに対し、チョン・ダウンが果敢にキムラから引きこむ。腕が抜け、下になったチョン・ダウンはハーフガード&左腕を差してスクランブルに持ちこもうとしてラウンド終了となった。

最終回、チョン・ダウンの右で下がったイブラヒモフが右フックを返す。ダブルレッグをコブラで切り返し、スクランブルに持ち込んだチョン・ダウンはスイッチ狙うも背中を譲ってスタンドへ。胸を合わせニンジャチョークに出たチョン・ダウンは、まるで予想をしていなかったかイブラヒモフは対処できずタップ。チョン・ダウンは逆転の一本勝ちに、師ハ・ドンシンと抱き合い涙を流した。


PR
PR

関連記事

Movie