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【Strikeforce】カン・リー、フランクの右腕を破壊

Strikeforce29日(土・現地時間)サンノゼhpパビリオンで、世界規模のローカル大会ともいえるストライクフォースとEXCの共同イベントが開催された。メインの目玉カード、フランク・シャムロック×カン・リー戦では、フランクが3R終了時に右腕の負傷で試合続行不可能となり、ストライクフォース世界ミドル級王座を失うというアップセットが起こった。

【写真】フランク・シャムロックが、カン・リーに敗れサンノゼ・スーパースター対決に敗れ王座転落となった (C) Strikeforce

「ここは僕の街、僕のアリーナ、僕のスポーツ」と言い切ったフランク。同じサンノゼ在住のスーパースター、カン・リーに対し、「MMAでのキングは自分だ」とばかりにプレッシャーを与えるが、一方のリーは「僕にプレッシャーはない。僕がアンダードッグ(噛ませ犬)として捉えられているのは大歓迎さ」とヘキサゴナル・ケージに向かった。


試合は序盤から、リーのペースで進んだ。打撃を餌に組みついて勝負を決めたいフランクだが、リーの素早い蹴りに翻弄され、距離を詰められてはフックを顔面に浴びてしまう。それでも前を歩を進めるフランクは、リーの蹴りをブロックするのが精いっぱいで、試合のペースを握ることができないまま1、2Rが終了。そして3R、カン・リーの放った左ハイをぎりぎりのタイミングでブロックした時に、手首を負傷。なんとかラウンドの間は戦い続けたフランクだったが、インターバル中に試合続行が不可能であることを伝え、カン・リーの勝利が決定した。

「フランクに礼を言いたい。今日は僕の夜だった。シャムロック、そしてMMAの全てのファンに感謝している。夢が現実のものとなった。ヴェトナム人が世界王者になったんだ」とカン・リー。

「リーのキックで、右腕が折れた。彼がチャンピオンだ」、負傷個所かベルトを失った痛みか、顔をゆがめるフランク・シャムロックは、静かにケージを後にした。

なお、この他の対戦ではギルバート・メレンデスが2Rパウンドによってゲイム・リムリーを下し、ストライクフォース世界ライト級王座防衛に成功。韓国のリ・ジェソクをギロチンチョークで一蹴したドリュー・フィケットが、6月14日にホノルルでジェイク・シールズとEXC世界ウェルター級のベルトを掛けて戦うことが発表された。

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