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【Pancrase207】南アフリカの脅威──ボカン・マスンヤネ「ストロー級王者になる自信は2000パーセント」

Bokang【写真】とにかく驚きの連続だったボカン・マスンヤネのパンクラス初戦だった (C)MMAPLANET

21日(日)、東京都江東区の新木場スタジオコーストでPancrase307が開かれ、ボカン・マスンヤネが驚愕のファイトでパンクラス初勝利を挙げた。

MMAキャリア6勝目を挙げた南アフリカ人ファイターは、155センチの身長ながら躍動感&パワー溢れるファイトで荻窪祐輔を投げまくり、ファンからはどよめきを起こり続けた。

バックスープレックス、ダブルレッグ&リフト&スラム、シングルに取られるとバックフリップでエスケープ。次回来日が楽しみでならないボカンに試合翌日、インタビューを試みた。


01──昨夜はボカンを初めて見る日本のファンが度肝を抜くファイトをやってのけました。今の気持ちを教えてください。

「アリガト。そう言ってもらえて、凄く嬉しいよ。日本の素晴らしいファンの前で試合ができて、素晴らしい時を過ごせた。相手と比べて、僕がとても小さいのでファンも驚いていたと思うよ(笑)」

──それだけでなく、ボヤンの動きで驚きの連続だったパンクラス初戦でした。特に日本ではボヤンのことはまるで知られていなかったので。試合を見る限り、ベースはフリースタイルレスリングですね?

「イエス、子供の頃からレスリングをやっていた。僕はかなりアグレッシブな子供だったから、レスリングが合っていると思って始めたんだ。そしてレスリングの練習をすることによって、正しい方向に有り余ったエネルギーを向かわせることができた。結果、人間としても真っ当になれたと思う」

02──南アフリカでレスリングは盛んなのですか。

「レスリングの人気はないよ(笑)。それに僕のような子供はボクシングやキックのような打撃のある格闘技を好むけど、僕の場合は腕も短いしレスリングの方が合っていた。WWEを見るのが好きで豪快なスープレックス、投げを使うことが楽しくてしょうがなかったんだ」

──レスリングで残した記録を教えていただけますか。

03「2度、南アフリカのナショナル・チャンピオンに輝き、コモンウェルズ・ゲームにも出場したし、アフリカ大陸王者にもなっている。ただし、レスリングで生計を立てることは難しいからMMAに転向した。今では、このスポーツをもの凄くエンジョイしている。

MMAで戦うとレスリングの経験が役立って、僕のスピードは抜きんでていることが分かった。それにこの小さな身長がアドバンテージになり、どんどんテイクダウンを奪うことができるんだ。

もちろんMMAを戦うにあたってボクシングやキックボクシングの練習も始めていたよ。コーチからも常にミット打ちの大切さを指導され、よりMMAに適したスタイルを身に着けてきたんだ。その結果、大好きな日本で戦えるなんて、ホントに嬉しいよ」

04──日本でのキャリアの構築の第一歩を踏み出したボカンですが、次の目標は?

「少しでも早くパンクラスに戻ってきたい。人々との触れ合い、日本の雰囲気、全てが楽しかった。本当に日本のことが好きなったんだ。日本でチャンピオンになり、人気者になりたい。もっと多くの人に僕のMMAを見て欲しいんだ」

──身長的にはフライ級でもかなり小さく見えました。

「レスリングをやっていたときは110ポンド、50キロだった。MMAでは昨日のようにフライ級、そして南アフリカのEFC(Extreme Fighting Championship Worldwide)では相手がいないから、バンタム級でも戦ってきたよ。さすがにバンタム級で試合をするのは大変だった(苦笑)。だから次にパンクラスで試合をするときはストロー級で戦いたい。それでも僕の背は低いと思うけどね(笑)」

05──ただし、よりパワフルになりますね。

「昨日、ストロー級のタイトル戦を見たけど……機会を与えてもらえるなら、パンクラスのストロー級チャンピオンになれる。1000パーセント、いや2000パーセントの自信を持っている。僕がチャンピオンになることは間違いない。ストロー級で戦うなら、僕のリーチでももっとサブミッション、フィニッシュを狙うことができるしね」

──昨日の試合を見たファンも、またボカンの試合を見たいと思っているはずです。

「日本のファンが僕の試合を喜んでくれた本当に嬉しい。皆のサポートに感謝している。アリガト!!」

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