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【Pancrase306】高木健太と暫定ウェルター級KOP王座決定戦。手塚裕之「鼻を折られているリベンジを」

Tezuka【写真】インタビューは月曜日の調印式を前に行われた。モンキーパンチ調なファッションの手塚(C)MMAPLANET

30日(日)、東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催されるPancrase306。同大会のメインで手塚裕之が高木健太と暫定ウェルター級KOP王座決定戦を戦う。

農業に従事しながら、最強を目指す異色のファイター=手塚に王座決定戦に挑む心境を尋ねた。


──暫定王座決定戦が迫ってきました。

「ケガもなく、仕上げることができたので思い切りぶつかることができると思います。タイトルは次のステップに進むために必要なモノなので、しっかりと獲りたいです。ただタイトルマッチだからといって特別な意気込みがあるというのではなく、どの試合も1戦、1戦が大事だと思って取り組んできました」

──三浦広光選手から高木選手に対戦相手が代わりました。

「対策なども少しは考えていたので、『おぉ、代わってしまったか』とは感じましたが、高木選手は唯一負けた日本人選手で、かつ鼻も折られています。だからリベンジという良いストーリーになったかと思います。三浦選手ももちろん強い選手ですけど、高木選手もKO率でみると世界でも稀に見るほどの攻撃力を誇る選手なので、よりスリリングな試合になるはずです。お互いの持ち味が噛み合うと思います」

──どのような点に気を付けないといけないと注意していますか。

「際ですね。立ち際、組みつき際、離れ際で打撃を入れてくる選手で、そこで前回は良いのをもらってしまったので。それとヒジですかね。接近戦でヒジをもらうと危険です」

──何か対策練習は?

「サウスポーの選手と打撃のスパーリングはやってきました。それぐらいですかね」

──練習は地元の方でされてきたのですか。

「ハイ、それと毎年6月にはオレゴン州のチェール・ソネンのところで練習をしているのですが、今はアメリカン・トップチームのポートランド支部になっていて──そこで2週間だけになったのですが行ってきました。田植えがなかなか終わらなくて(笑)」

──アハハハハ。収穫は? 田植えの方でなく、ポートランドでの練習で(笑)。

「ハハハ。向こうは実はレスラーが多くて、対策練習にはならなかったです。でもチェールやBellatorの世界ライト級チャンピオンだったブレント・プリマスやペイジ・バンザントの旦那さんのオースティン・ヴァンダーフォード……無敗のウェルター級の選手と練習できたことは良かったです。めちゃくちゃ強かったです。世界のトップとできて、刺激になりました」

──ところで今回の王座決定戦は暫定王座決定戦で、正規王者のグライコ・フランサはPFLに参戦中です。これ以降はどのような青写真を描いていますか。

「パンクラスがONEとパートナーシップを結んでいるので、チャンピオンになってONEに行きたいと思っています」

──昨年11月にEvolve MMAのトライアウトを受けた時はONEに拘っていませんでした。

「トライアウト……、そんなこともありましたね(笑)。もう忘れちゃっているぐらいです。ただ佐藤(天)選手とも練習もできたし、良い経験にはなりました。あの時は……そうですね、UFC、Bellator、RIZIN、ONE、どこかに拘るということもなく……まぁ、正直にいえば今もそれほど拘っていないです(笑)。

ただ小さな時から日本の格闘技を見て育ってきたのでRIZINに憧れはあります。でも現状としてウェルター級の活動はしていませんし、現実的にはONEでトップを目指そうと思います。そのために今回の試合と、グライコに勝たないといけないです」

──では、まずその一歩となる王座決定戦への意気込みをお願いします。

「ハイ……えぇと、しっかりとタイトルを獲ってチャンピオンになります……。面白くないですね。普通ですね……考えてくれば良かったです。そうですね、一瞬で終わる試合を見逃さないで……って、これは前に言ったことですね(苦笑)。

リベンジ……最初に言いましたね。ダメだ出ないです……。えぇとリベンジして、パンクラスのチャンピオンになります(苦笑)」

──頂きました(笑)。

■Pancrase306対戦カード

<ウェルター級暫定KOPT/5分5R>
手塚裕之(日本)
高木健太(日本)

<バンタム級/5分3R>
瀧澤謙太(日本)
リッキー・キャンプ(米国)

<フェザー級/3分3R>
ミノワマン(日本)
石川英司(日本)

<女子バンタム級/5分3R>
東 陽子(日本)
ライーゼ・セルケイラ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
神酒龍一(日本)
井上学(日本)

<ウェルター級5分3R>
村山暁洋(日本)
JJ・アンブローズ(米国)

<ストロー級/5分3R>
前山哲平(日本)
アダム・アントリン(米国)

<ストロー級/5分3R>
早坂優瑠(日本)
高島俊哉(日本)

<フライ級/3分3R>
杉山廣平(日本)
加マーク納(日本)

<ライト級/3分3R>
林源平(日本)
阿部右京(日本)

<ウェルター級/3分3R>
KAZZ(日本)
脇本恭平(日本)

<バンタム級/3分3R>
高城光弘(日本)
ジュワン・リザマ(米国)

<バンタム級/3分3R>
井関遼(日本)
高瀬一平(日本)

<バンタム級/3分3R>
田代悠生(日本)
藤井徹(日本)

<フライ級/3分3R>
有川直毅(日本)
水谷健人(日本)

<ネオブラッドTウェルター級決勝/3分3R>
渡邊雅祥(日本)
真王DATE(日本)

<ネオブラッドTフェザー級準決勝/3分3R>
名田英平(日本)
立成洋太(日本)

<ネオブラッドTストロー級準決勝/3分3R>
尾﨑龍紀(日本)
アラヤ(日本)

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