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【WEC44】勝ち越しをかけて大沢ケンジ、バヌエロス戦へ

2009.11.17

(C) ZUFFAWEC世界フェザー級選手権試合マイク・ブラウン×ジョゼ・アルドがメインイベントとなるWEC44「BROWN vs ALDO」。18日(水・現地時間)にラスベガスのザ・パールで行なわれる同大会は、日本から大沢ケンジが出場する他にも興味深いラインナップが用意されている。

【写真】今回のアントニオ・バヌエロス戦で、WEC通算戦績を勝ち越したい大沢ケンジ (C) ZUFFA

水垣偉弥、田村彰敏とともにWECに参戦を続ける日本人ファイター、大沢ケンジ。グラップラーからパンチャーへ、これらを融合したスタイルを模索中の大沢が4度目のWEC出場を果たす。

これまでのWEC戦績は1勝1敗1分、本来は8月にハニ・ヤヒーラと対戦予定だったが、自らの負傷で欠場し、捲土重来アントニオ・バヌエロスと対戦を迎える。


バヌエロスはチャック・リデルと同じサンルイスオビスポ在住のグレコローマンをベースとしたファイターで、MMA戦績は21戦16勝5敗。元来はバンタム級の体格だが、他の同階級とファイターと同じく、01年デビューのバヌエロスは適正体重の試合機会がほとんどなかった。主にフェザー級で戦績を重ね、ズッファ体制となる以前のWECでバンタム級という安住の地を見つけて、今に至っている。

フィジカル面でいえば、当然のようにバヌエロスが大沢を上回るが、レスリング+ボクシングスタイルのバヌエロスと違い、大沢には足技がある。「前蹴りを有効に使えば、相手は距離を詰めることができなくなる」という持論を持つ大沢、その実践の場としてバヌエロス戦はまたとない機会といえる。

「北米勢は強い。でも、敵わない相手ではない」と言い続けてきた大沢の前蹴りに注目だ。そして、大沢×バヌエロスがアンダーカードの要注目カードなら、メインカードで見逃せないのがレオナルド・ガルシア×マニー・ガンバーリャンのフェザー級だろう。

ともにUFCライト級から階級を下げ、WECに移ってきたファイター。ガルシアは敗れたもののロジャー・フエルタと真っ向からの打ち合いで名をあげ、ガンバーリャンはフィナーレで負傷TKO負けを喫したとはいえ、TUFシーズン5の事実上の最強ファイターだった。

Gamburyan(C) ZUFFA【写真】マニー・ガンバーリャンの武器はパウンドと意外性のある足関節 (C) ZUFFA

かつては現戦極ミドル級王者ジョルジ・サンチアゴにKO勝ちを収めるなど、ウェルター級で戦っていたガンバーリャン最大の武器は、今も昔はパウンドであること間違いない。その得意技を繰り出すまでのテイクダウンには、同門カロ・パリシャン同様に柔道のエッセンスが組みこまれており、ノーギ柔道やノーギ・サンボの妙技を見せてくれる数少ない存在だ。

今大会では弟分のダレン・ダラベドヤンがWECデビューを果たすこともあり、ゴーコー・シビシアン流ハヤスタン武術が同プロモーションを席巻するかもしれない。

ガンバーリャンがアルメニア流格闘術で勝負するならば、ガルシアは現代MMA最先端のグレッグ・ジャクソン式MMAで勝負する。ヘンゾ・グレイシーともアライアンスを結び、唯一不安が残っていた柔術というピースを補充したジャクソンズMMA。とはいっても、名将グレッグ・ジャクソンの流儀は個々の個性にあったファイトスタイルを成長させること。つまりガルシアの最大の武器は、高谷裕之やジェンス・パルバーを下したパンチ力であることに変わりはない。

Garcia【写真】レオナルド・ガルシアはガンバーリャンを倒し、再び世界戦を実現させたいところだ (C) ZUFFA

前回のジャメール・マスー戦ではスタミナ切れを起こし、辛くも判定勝ちを手にするに留まったが、そのボクシングを軸にしたスタイルは健在。これからはアライアンスの成果として、前回のように攻め疲れに陥ったり、テイクダウンを許しガードワークを強いられた際にも、柔術的ムーブで難局を切り抜けることができるようになれば、まさに鬼に金棒だ。

観客が喜ぶ打撃戦ならガルシア、テイクダウンから細かいパウンドでポイントを稼ぐ展開を作ることができればガンバーリャン。意外性をかうなら、ガンバーリャンの足関節――、そんなフェザー級戦となることが予想される。

■WEC44対戦カードは下記の通り

<WEC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]マイク・ブラウン(米国)
[挑戦者]ジョゼ・アルド(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
マニー・ガンバーリャン(米国)
レオナルド・ガルシア(米国)

<ライト級/5分3R>
ロブ・マッカラー(米国)
ダレン・ダラベドヤン(米国)

<ライト級/5分3R>
ダニー・カスティーリョ(米国)
シェーン・ローラー(米国)

<ライト級/5分3R>
ウィル・カー(米国)
カメル・シャロルス(イラン)

<フェザー級/5分3R>
ディエゴ・ヌン(ブラジル)
LC・デイビス(米国)

<フェザー級/5分3R>
カブ・スワンソン(米国)
ジョン・フランチ(米国)

<バンタム級/5分3R>
大沢ケンジ(日本)
アントニオ・バヌエロス(米国)

<ライト級/5分3R>
リカルド・ラモス(米国)
ジェイムス・クラウス(米国)

<バンタム級/5分3R>
セス・ダイクン(米国)
フランク・ゴメス(米国)

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