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【Quintet】8月25日にアマ全日本開催。柔道、柔術、サンボ衣OK──道着クィンテットが動き出す

Budo【写真】道着の新しいカテゴライズが定着するか。写真はヒクソン・グレイシーが主催したブドー・チャレンジに出場した時の青木真也(C)MMAPLANET

22日(土)、Quintetより8月25日(日)に東京都足立区の東京武道館においてAmateur Quintet2019 All Japan Championshipが開催されることが発表された。


昨年9月に実施されたアマチュア・クインテット全日本大会は50に及ぶチームが参加し、大いに盛り上がりを見せたが、今回は従来のクインテット、つまりノーギ・グラップリングだけでなく、道着部門が初めて行われることなった。

ノーギ部門はクインテットプロ大会出場経験者がエントリーできないビギナー、エキスパートと可能なアルティメットの3部門に分かれ、男子は合計体重360キロまで、女子は260キロが上限となっている。また男女とも生年月日が1978年以前のマスター・カテゴリーも設けられ、最大で12のディヴィジョンで覇権が争われる。

対して道着クインテットはビギナーとエキスパートのみで、合計体重の上限に関して男子は道着込みで370キロ、女子は270キロとなっている。道着クインテットも1978年より以前に生まれた競技者と、年齢制限のない2つのカテゴリーが設けられ、最大8ディヴィジョンが成立することになる。また道着部門はプロ大会出場の有無は問われない。

気になる道着クインテット・レギュレーションだが、着用できる道着は柔術着、柔道着、サンボ衣のいずれからで、袖口は5センチ以内で手首回りに余裕があることとなっており、柔術大会のようなチェッカーは用いられない。

またサンボ衣を着用する選手も、下は柔道着か柔術着のズボンを着用する必要がある模様だ。道着の色に制限はないが、上半身はチーム内で統一することが義務付けられる。そして刺し子のない道着の着用は認められない。

禁じ手はヒールフック、スラム、カニバサミ、ジャンピングクローズドガードなどノーギと同様だが、帯を使用した絞めも反則なっている。消極的と判断さると、パーテルで再開となるのもノーギと同じだが……ポイントがないなかでワームガードや、50/50でバックを伺う行為に時間が掛かった場合、審判がどのように判断するのか。よりルール的に開放される一方で、アグレッシブな姿勢が求められる道着クインテット。世界でも例を見ないディフェンスの優秀さの競い合いであるIBJJF競技ルールで勝つために適した技術が、どれほどまでに有効なのか──非常に興味深い。

と同様に、これまで道着着用組み技競技の最大公約数的な大会はヒクソン・グレイシー主催のブドー・チャレンジなどが開催されたが、定着することはなかった。チーム&アマチュアという切り口とJBJJFの協力で、この道着競技が根付くのかも注視したい。なお、当日は同所でIBJJF公式戦「第1回東日本柔術オープントーナメント」と同時開催となり、実施時間も重なるとのこと。

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