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【ONE97】アンジェラの再起戦は女帝ニコリニと。阿部大治は背水の陣、初陣の江藤はリベンジへ

Nicorini vs Angela【写真】かつてグラップリングでニコリニに完敗を喫しているアンジェラ。両者にとってリスクの大きい一戦となる(C)LEE LI

7日(金・現地時間)、7月12日(金・同)にマレーシアはクアラルンプールのアシアタ・アリーナで開催されるONE97「Masters of Destiny」でアンジェラ・リーが、ミシェル・ニコリニと再起戦を戦い、日本から阿部大治、江藤公洋が出場することが発表された。


3月31日の日本大会でONE世界女子ストロー級王者シイォン・ヂィンナンにTKO負けを喫しキャリア初黒星を喫したアンジェラ。依然として女子アトム級王座を保持し、チャトリ・シットヨートンCEOからも「アトム級王座に再び階級を下げる」、「ヂィンナンとの再戦に向かう」という発言があり、今後が定まっていない風であったアンジェラだが、今回はストロー級でかつてのブラジリアン柔術界の女帝ニコリニと再起戦を戦うこととなった。

ニコリニにとっては昨年11月にティファニー・テオを相手に全くテイクダウンと極め=ニアフィニッシュが評価の遡上に挙がらなかったのかという判定負けをしており、アンジェラがキャリア10戦目の初めての敗戦に対し、サークルケージ4戦目で初めて土(※通算2敗目)がついていた。ローを蹴られ、ジャブを当てられたことで敗れたニコリニだが、結果的に寝技で極めきれなかったことが敗因となった。

Nicoriniそんなニコリニとアンジェラは2016年8月にマカオのコタイ・アリーナで行われたONE Grappling Challenge Macaoの無差別級トーナメントで対戦しており、ニコリニがトォーホールドで一本勝ちしている。

アンジェラはMMAにおいては得意分野であるグラップリングも、打撃なしルールではニコリニに歯が立たなかった。ニコリニにとってアンジェラとのMMAは、打撃に関する受けと寝技に持ち込んだ時の極め、つまりアンジェラの打撃の攻撃力と寝技の防御力が焦点となってくる。

Abeまた昨年10月のONEデビュー戦でルイス・サッポの左ミドルの前に僅か33秒で敗れた阿部は、今大会でマレーシア系キウイのエブ・ティンと復帰戦を戦うこととなった。ONEの計量方法において、84キロのウェルター級で戦うには対戦相手とのフィジカルの差が大きすぎると判断した阿部は、今回よりライト級に階級を下げることになった。UFCから数えて3連敗中の阿部に対し、ティンも青木真也、サイード・フセイン・アサラナリエフに2試合連続で秒殺されており、両者揃って背水の陣で挑む一番となる。

ONE Warrior Seriesから本戦出場を勝ち取った江藤は、そのウォリアーシリーズ初戦でTKO負けを喫したパク・デソンへのリベンジに挑むことになった。クレイジードッグという異名を持つものの、ROAD FC時代についたセクハラ王子の印象が今も強いパク・デソンは、昨年7月に84キロのウェルター級でONE本戦出場の権利を得て、トレスタル・タンを相手にスタミナを切らしながらも判定勝ち、今回はベストウェイトで江藤を迎え撃つ。

そして江藤も2月のウォリアーシリーズでタンを50秒で肩固めによって下し、リベンジ戦をサークルケージで迎えることになった。ONEでは勢いのある打撃が目立つパク・デソンだが、スクランブルの展開も決して弱くなくロードFC時代にはホドリゴ・カポラルに競り勝っている。

Eto江藤としては得意のテイクダウンを軸に戦うためにも、打撃戦で圧されず、倒したあとに何をするのかをしっかりと組み立てる必要がある。前述したようにパク・デソンはスクランブルに弱くない。そこで抑えにかかるのであれば、ONEの裁定基準を考えると、しっかりとポジションを奪う必要が出てくる。

他方、勢いのあるパンチを入れるにはスペースが必要となり、テイクダウンと同じだけの効果が与えられると思った方が良いスクランブルに持ち込まれやすくなる。それでも立たせてバックキープから、ホールディングダウンを続ける──という体力&精神的にもタフファイトに挑むことを、江藤には期待したい。

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