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【ONE95】青木真也に挑戦、クリスチャン・リー「シンヤはただのグラップラーではない」

Christian Lee【写真】大一番を前に、なんだか泰然としていたクリスチャン(C)MMAPLANET

17日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE95「Enter the Dragon」で、クリスチャン・リーが青木真也の持つONE世界ライト級王座に挑戦する。

今、ONEで最も勢いのある選手といえるクリスチャン。そのファイトは新時代のMMAで、青木も経験したことがない。そして20歳という若さを武器に、彼は何も恐れることなく青木と対峙するに違いない。記者会見で青木を顔を合わせた直後に、クリスチャンに話を訊いた。


──会見で金曜日に戦う青木選手とフェイスオフを終えたばかりのクリスチャンです。今の気持ちは?

「とんでもなくエキサイトしているよ。僕にとって最大のファイトだからね。皆に凄い試合を見せたいと思う」

──50日間の準備期間、順調に過ごせましたか。

「ラスベガスに行って特別にグラップリングの練習をしてきた」

──その練習相手とは?

「一番多く練習してたのはヘナート・カヌートだよ。ヴェノム・トーレニング・キャンプでみっちりと、彼と組み合ってきた」

──カヌーといえば去年のムンジアル・ライト級準優勝でノーギでもノーギワールドで準優勝、KSAI PROでは2階級で優勝しています。

「カヌートは今、この階級で最高のノーギ・グラップラーだよ。MMAでもジョニー・ケースなど優れたトレーニング・パートナーに囲まれていた。ベガスから良いモノを持ち帰って、最後はハワイで仕上げてきたんだ。

もともと決まっていた選手との試合だと、ヘナートとグラップリングの練習をすることはなかったはずだ。シンヤはスペシャリストだからね。だからといって普段の練習を大幅に変えるようなことはしていない。いつもと同じようにトレーニングを積み、そこにシンヤ対策としてエクストラ・メニューを加えた来たんだ」

──今のMMAはウェルラウンダー化が進んでいます。そのなかで青木選手は特別なスタイルの持ち主なので、エクストラな練習が必要になってくるのですね。

「シンヤは本当にスペシャルなグラップラーだよ。同時になぜ、彼が今のMMAでも寝技で勝っているのかを皆、考える必要がある。彼は50戦以上もこのスポーツを戦ってきた。43度も勝利している。多くの人が、そんなシンヤのことをグラップラーだと思っている。

確かにグラップリングは彼の最大の武器だ。でも、シンヤはただのグラップラーではない。彼はコンプリート・マーシャルアーチストだ。打撃で人を倒すこともできる。そういうシーンも見てきた。

彼は試合でテイクダウンを決めることができる。レスリングだけでなく、柔道の技も使いこなす。その結果、グラウンドに持ち込んで非常に優れた柔術で戦うことができるんだ。彼は何も寝技だけのワンディメンショナル・ファイターではない。他の部分もマスターしている。だからキャリア最強の相手なんだよ」

──77キロで戦いますが、感触は?

「見ての通りだよ(笑)。全く問題ない。階級を上げると、スタミナを失う選手をたくさん見てきたから、しっかりと心肺機能を強化してきた。キャンプの間、いつも通り食べて、鍛え込んできた。だから7キロ重くてもフェザー級の時よりもスタミナはついている。

何よりスピードは全く落ちていない。スタミナが強化され、スピードはそのまま。つまりライト級の僕は、フェザー級の僕より強い。僕にとって食事を摂り続けることは、凄く大切なんだ(笑)」

──5分✖5Rの試合も問題ないと。

「もちろんだよ。誰も世界2位になるために練習をしているわけじゃない。僕は自分が手にできるどんなチャレンジングな機会も逃したくないんだ。それがナンバーワンを目指すということだよ」

──まだ20歳。急ぎ過ぎていませんか。

「最強になりたいという想いに年齢は関係ないよ(笑)。これまでも、どの試合も……勝っても負けて、すぐにジムに戻って練習を再開していた。より強くなるために。全てのマーシャルアーチスト、全てのチャンピオンはそういうものだと思っている。

シンヤだってそうだろう? ベルトを手にした。試合に勝った。だからってその場に留まっていたいなんて決して思っていないはずだ。だから僕は彼を尊敬しているんだ」

──シンガポールで初めてヘッドライナーになります。

「凄くハッピーだよ(笑)。シンガポールの皆が僕をサポートしてくる。と同時に、リングに上がったらどこの国で戦っているのかなんて係ない。僕はシンヤの前に立ちはだかる。それだけさ」

──アンジェラはシンガポールで戦うことにプレッシャーを感じていました。

「僕らは常にセコンドに就き合い、一緒に戦ってきた。アンジェラの試合を見て、僕は学んだ。アンジェラは僕のセコンドに就いて、学んできた。僕らは2人で助け合い、2人で強くなってきた。アンジェラは今回の試合に関して。『何も余計なことは考えない。ただ試合に集中すること。何も問題ない』って言ってくれているよ」

──では、この試合に向けて自信のほどを。

「勝つ自信しかないよ。それだけのことをやってきた。僕がベストだ。そう思わないと、この場にノコノコと現れない。きっとシンヤもそうだろう。だから、誰が僕の前に立ちふさがっても問題はない。ただ、チャレンジするだけさ。それにさ、シンヤというウォリアーはリングに入れば親・兄弟でも容赦なく倒しに行くはず。心して戦うよ」

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