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【ACA95】3人のWFCA王者がACA王座に挑み、ユーサップ・ライソフがサルナフスキー越えを狙う

Albert Tumenov【写真】ぶっちゃけUFCで戦っていた時とは、体つきが違うウェルター級王者トゥメノフ。ACAとはそういう場だ (C)ACA

27日(土・現地時間)、ロシア・モスクワのリボービー・スポルチブニー・コンプリCSKAイミニェ・フセヴォロド・ボブロフでACA95「Moscow」が開催される。

海外進出で経済的な部分で見直しが必要になったACB(Absolute Championship Berkut)とロシア国内でイベントを続けてきたWFCA(World Fighting Championship Akhmat)が合体し、今年度より活動を開始したACA(Absolute Championship Akhmat)が早くも5度目のイベント開催を迎える。


ド派手な海外進出を抑え、ACBとWFCAから選手が集まることでよりレベルが高く、生き残りが熾烈を極めるイベントとなっているACA、今大会は3階級のタイトル戦では全てでWFCAチャンピオンがACAのベルトを狙う立場で登場と相俟っている。

メインでウェルター級王座を狙うアルベルト・トゥメノフは、元UFCファイターで5連勝をした経験もある。その後2連敗で、通算成績が5勝3敗になったところでリリースされACBへ。昨年9月に王座決定戦で勝利し、ベルトをその腰に巻いている。対するムラッド・アブドゥラエフはPro Fight、Fight Night、M-1とロシアのトッププロモーションを渡り歩き、UFCで岡見勇信を圧倒したアレクセイ・クンチェンコにこそ2敗を喫してはいるが、これまで18勝6敗のレコードを残すWFCAウェルター級王者だ。

ACBに多かったバキバキなボディの持ち主ではなく、やや緩め体躯ながら相手の動きをよく見て戦う、反応が良いスイッチヒッターだ。テイクダウンディフェンスもパワーではなく、前述したように反応の良さで防御する。特にスプロールから起き上り際や、スクランブルのなかで隙がなく、精度の高いパンチを入れる点は注目したい。基本はサウスポーのストライカーで、スピード溢れる後ろ回し蹴りを持つ。グラウンドでも相手の動きに上手く反応しスイープやスクランブルを許さず、間断なくパウンドを打ち下ろし対戦相手を削っていく。

爆発的な破壊力を持つトゥメノフの得意パターン=オーバーハンドで距離をつめ、懐に入ってからのすかさずアッパーを振り上げるという打撃にアブドゥラエフがどのようなリアクションを見せるのか。非常に興味深いメインイベントだ。

フライ級王座を賭けて戦うのは、WFCAフライ級王者ユノス・エブロエフとブラジルのジョジエウ・シウバだ。シウバはACBでトップ中のトップとは戦っていないが3勝1敗という戦績を残している。

対してエブロエフは2005年にMMAデビューした34歳のベテランファイターだ。レスリングだけでなくノーギ柔道的な投げもを駆使し、グラウンドに入るとブラジリアン柔術色の強いファイトを展開する。その寝技志向はロングショーツ着用という点にも表れているエフロエフだ。

元ACBウェルター級王者ブレット・クーパーと、ACAミドル級王座決定戦に挑むWFCAミドル級王者サラーム・アブドゥラクマノフはパワフルなサブミッション・レスラー。圧力を掛け、テイクダウンから極めを狙う。ただし、常にパワフルな攻撃で緩急は見られず、まだまだ粗さが目立つ。打撃はガードが甘いこともあり、そこをつかれるとテイクダウンゲームでもクーパーが先手を取る可能性もあるだろう。

タイトル戦以上とともに見逃せないのが、ユーサップ・ラソフ✖タイガー・サルナフスキーのライト級マッチだ。ACBフェザー級王者ライソフとBellatorライト級トーナメントで準優勝になっているサルフスキー。一貫してロシアで育ったラソフと、世界を渡り歩いてきたサルフスキーが意地を見せることができるのか。あるいはライソフが、キャリア14勝1敗の勢いに飲み込むのか。ライソフ優位は否めない。

アンダーカードで注目はコンバットレスリング世界王者からMMAへ進み、日本の中島太一を後ろ回し蹴りでKOしたアルマン・オスパノフか。1年半ぶりのファイトで1年11カ月振りの勝利を目指すオスパノフは、MMAの全局面でアグレッシブなファイターなだけに、試合で勝つためのマネージメント力が求められる。

■ ACA95対戦カード

<ACAウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] アルベルト・トゥメノフ(ロシア)
[挑戦者]ムラッド・アブドゥラエフ(ロシア)

<ACAフライ級王座決定戦/5分5R>
ユノス・エブロエフ(ロシア)
ジョジエウ・シウバ(ブラジル)

<ACAミドル級王座決定戦/5分5R>
サラーム・アブドゥラクマノフ(ロシア)
ブレット・クーパー(米国)

<バンタム級/5分3R>
オレッグ・ボリソフ(ロシア)
フランシスコ・マシエウ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ベスラン・ウシュコフ(ロシア)
ガジムラッド・ヒラマゴメドフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
エドゥアルド・ヴァルタニャン(ロシア)
ジョシュア・アヴェレス(米国)

<ライト級/5分3R>
ユーサップ・ライソフ(ロシア)
タイガー・サルナフスキー(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
ビチュシラス・ヴァシレフスキー(ロシア)
マゴメド・イスマイロフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
シャラフ・ダヴラトムロドフ(ロシア)
イズマエル・デ・ジュズス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ジハード・ユヌソフ(ロシア)
チアゴ・シウバ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
マーク・ゴッドビア(英国)
セルゲイ・ベロステニー(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
アレクセイ・ポルプドニコフ(ロシア)
アブドゥルラフマン・テミロフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
アルマン・オスパノフ(カザフスタン)
ロマリ・アスキエフ(ドイツ)

<フェザー級/5分3R>
アレクサンドル・ペドゥソン(ロシア)
フォトカイディン・ソビロフ(タジキスタン)

<ライトヘビー級/5分3R>
バルタス・アグナエフ(ロシア)
エブゲニ・エジムベリディエフ(カザフスタン)

<ライトヘビー級/5分3R>
アレクセイ・ストーヤン(ロシア)
イリヤ・シュチェグロフ(ロシア)

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