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【UFN149】スルタン・アリエフ戦へ向け、中村K太郎「フィニッシュに繋がる攻撃をしたい」

K-taro【写真】パブリック計量へ向かう直前のK太郎 (C)TRI-FIGHT

20日(土・現地時間)、UFN149「Overeem vs Oleinik」がロシアのサンクトペテルブルクにあるスポルチ・コンプレクス・ユビリニで開催される。

同大会で今月に入ってUFCと契約した佐藤天を含め、僅か3人となった日本人UFCファイターの中村K太郎が、コンバットサンボ世界王者──地元ロシアのスルタン・アリエフと対戦する。

本計量を終え、パブリック計量までの束の間の休息時にK太郎のインタビューを行った。連勝が掛かった1戦を前に、K太郎はやはりK太郎らしく淡々とまるで他人事のように明日の試合について話してくれた・


──本計量を終え、パブリック計量に向かう直前のK太郎選手です。

「計量の方は問題なく、いつも通り終えることができました」

──ところで初めてのロシア、サンクトペテルスブルクですが気候的にはいかがですか。

「あまり外に出ていないのですが、昼はまぁ涼しいというかそれほど寒くないですが、朝晩はまだ寒いです。でも想像していたほどではないです」

──サンクトペテルブルクといえば初夏を迎えると、背の高いモデルのような女性が凄いミニスカートで闊歩していたのを思い出します。

「あぁ、まだそんな季節ではないようです」

──それは残念です(笑)。

「ただサウナにいる男の人だとか、お母さんが人前でも平気で赤ん坊に授乳したり露出のハードルは低いように感じました(笑)」

──米国とはまた街の雰囲気も違うと思うのですが、そのあたりは?

「ホテルで働いている人が、やや暗いというかあまり笑わないです。でも、ホテルのなかにほとんどいるので、特に困ることはないです」

──計量の時に顔を合わせたと思うのですが、対戦相手のスルタン・アリエフはどのような感じでしたか。

「計量前の選手によく見られる、ちょっと疲れている感じでした」

──アリエフは千葉で世界サンボ選手権があった時のコンバットサンボの世界チャンピオンで飛びぬけた強さを誇っていました。

「でもUFCだと、好成績ではないですよね。34歳とかで、そこそこ年もいっていますしね」

──1勝2敗、やはり世界の最高峰というべきなのでしょうか。これまでの試合からはどのような印象を持っていますか。

「力はありそうですね。でも、そういう選手とももう何度も戦ってきたので。あと打撃はちょっとフックが多いです。そこもよくいるタイプです」

──そんなアリエフを相手に、どのような戦いをしたいと考えていますか。

「アグレッシブにいきたいです。連敗してリリースされるとかっていう状態ではなく、伸び伸びと戦えるので。打撃にしても積極的にいき、最終的に寝技でフィニッシュできるよう攻めていこうと思います」

──長谷川賢選手など練習仲間が試合前に海外でキャンプを張ることもありましたが、K太郎選手は一貫して国内で調整していますね。

「自分も行ってみたいとは思います。海外に関しては行って良い場合もあるし、そうでないこともあるかと。う~ん、新鮮な環境で雑音が入って来ない状況で練習してみたいという気持ちはありますね。ただ指導もあるし、家庭もあるのでなかなかできないです。それに日本でしっかりと仕上げていますし、今回はいつもより打撃の練習を増やしてきました」

──ところで高校の柔道部の後輩、佐藤天選手がUFCと契約しました。高校生の時にK太郎選手の試合を見てMMAファイターを目指したと佐藤選手は言っています。

「いや、そう言ってくれていますが、そうでなくてもなっていましたよ(笑)。でも、嬉しいですね。同じ高校の人間が、同時にUFCで戦うなんてそうあることじゃないですし、2人でランキング入りとかしてみたいです。あまり僕は大きなことを言える状況ではないのですが、そういうことも考えますね」

──では明日の試合に向けて、一言お願いします。

「連勝が掛かっていますし、フィニッシュできないとしてもフィニッシュに繋がるような攻撃をしかけ、アグレッシブな戦いをしたいです」


            
■ UFN149対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
アリスター・オーフレイム(オランダ)
アレクセイ・オレイニク(ロシア)

<ライト級/5分3R>
イスラム・マカチェフ(ロシア)
アルマン・ツァルキャン(アルメニア)

<ヘビー級/5分3R>
セルゲイ・パブロビッチ(ロシア)
マルセーロ・ゴルム(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
デビン・クラーク(米国)
イワン・シュティルコフ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
アントニーナ・シェフチェンコ(キルギス)
ロクサン・モダフェリ(米国)

<ミドル級/5分3R>
クリシュトフ・ヨッコ(ポーランド)
アレン・アメドフスキー(マケドニア)

<フェザー級/5分3R>
マフサル・エヴォエフ(ロシア)
チェ・スンウ(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
スルタン・アリエフ(ロシア)
中村K太郎(日本)

<ライト級/5分3R>
アレクサンドル・ヤコブレフ(ロシア)
アレックス・ダ・シウバ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
シャミル・アブドゥラヒモフ(ロシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
ガジムラッド・アンディグロフ(ロシア)
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)

<ライト級/5分3R>
マゴメド・グスタエフ(ロシア)
ラファエル・フィジエフ(キルギス)

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