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【ShoXC】マライペットはエルボー攻撃で反則負け

2008.03.22

(C) Pro EliteCBSでのライブ中継も決定し、いよいよ勢いつくプロエリート系EXC。そのEXCの人材育成大会SHOXCが、21日(金・現地時間)カリフォルニア州サンタイネズのキュマッシュ・カジノリゾートで行われた。SHOXCでは、ハワイ、韓国、英国など各国のプロエリート系の大会が活躍した選手や、ステップアップ・プロモーションの宝庫カリフォルニアで活躍した選手にチャンスを与えている。

【写真】無意識にしても、ピンチを脱するためにエルボーを3発も落としてしまうのは論外だ (C) Pro Elite

メインに登場したトーマス・デニー、マライペット・チームダイヤモンドともにLAベースのファイターだ。その試合では、すぐに組みつき、テイクダウンを狙うデニー。マライペットはケージを背にしたが、キャンバスに背をつけてしまう。パス狙いのデニーに対し、マライペットは起き上がって胸を合わせようとするが、デニーがバックを奪って前方一回転。しっかりチョークがのどに食い込む。


しかし、ここでマライペットは有効なディフェンスの手段を見せることはできないが、驚異的な精神力と体力だけで体を回転させることに成功し、チョークから逃れることに成功する。それでもまだマウントを奪われたままのマライペット、デニーは肩固めへ。

これも絞められるに任せるマライペットだったが、デニーは自ら技を解いて、パウンドへ。フルマウントから、パウンド、エルボーを浴びるマライペット。残り時間は1分半。さらに右エルボーを連打で落とすデニー、マライペットの左目尻から流血が見られる。試合時間腕十字を狙ったデニーだが、マライペットはここでヒザ攻撃、それでも組みつくデニーの後頭部に、縦90度のエルボーを3発も落としてしまう。

頭部を抱えて、しゃがみ込むデニー。デニーに謝罪するマライペットだが、場内はブーイング。ドクターの再開可能かという確認に、首を左右に振るデニー。期待のメインは、マライペットの反則負けという結果に終わった。

「これはMMAなんだ。ムエタイじゃない。俺の顔を見てくれ、試合を支配していたのは俺だ。そして彼は反則を犯した。絶対に再戦したい」というトーマス・デニー。

対するマライペットは、笑顔で「タップしなかったことはハッピーだ。チョークで危ないとは思わなかった。エルボー? 反則と言われれば反則なんだろう。もし再戦したいなら、160ポンドでなく150ポンドでやりたい。そうすればもっと素早いムエタイを見せることができる」と返答。

素早いムエタイよりも、テイクダウン・ディフェンス、寝技のイロハを学ぶ必要、そしてピンチだからといってルールを犯さない最低限の心構えがない限り、マライペットがMMAで成功を収めることはないだろう。TV進出など追い風のMMAにあって、マライペットのあるまじき反則攻撃。必至で再戦を促すコメンテーターのMMA界の重鎮スティーブン・クワッドロだが、その前にマライペットにはカリフォルニア州アスレチック・コミッションから、どのようなサスペンドが下るのだろうか。

オープニング&第2試合の盛り上がり、セミで好ファイトが見られたものの、メインが不発に終わった北米MMAワールド黄金2ウィークス第一弾。続いて26日にWECラスベガス大会が行われる。

■その他の試合は下記の通り

・コナー・ヒュン Def.[判定3-0] マーロン・マチアス
・ジェイミー・フレッチャー Def.[判定3-0] アーロン・ロサ
・シェーン・デル・ロサリオ Def.[1R3分18秒/TKO] アナルゥ・ブラッシュ
・マーク・オーシロ Def.[1R2分39秒/TKO] クリス・カリアソ

■ショータイム・ファイト第4試合160ポンド5分×3R
コナー・ヒュン Def. 3-0.マーロン・マチアス

グアダラハラ出身、シュートボクセ所属のメキシコ人ファイター=マチアス。名参謀ハファエル・コルデイロをコーナーに従え、EXCデビュー戦に挑む。対するレスリング出身のヒュンはラバーガードで有名なファイターだ。メキシカン・ファンの声援を浴びるマチアス、試合開始直後から思い切り飛び込んで左フック、組みついてヒザ、さらに左フックを連打で叩き込んでいく。

片足タックルから、組みつきマチアスをケージに押し込むことに成功したヒュン、マチアスの勢いを止めることに成功する。肩パンチから足を払うヒュンだが、なかなかテイクダウンを奪うことはできない。ヒュンから離れることに成功したマチアスは、スタンドで鉄槌を放つなど、やや勝ち気にはやる。

さらに裏拳から、まっすぐ突っ込むマチアスだが、クリーンヒットは見られない。やや落ち着きを取り戻した両者、ヒュンは左ミドル、マチアスはキャッチするが、自ら距離を取る。直後にテイクダウンを奪ったヒュン、簡単にパスするとヒザを立てて右のパウンドを落とす。胸をつけて、エルボーからマウントを狙ったヒュンだが、マチアスがロールに成功する。ここでラバーガードを見せたヒュン。そのまま左腕を極めに行くところで、1Rが終了した。

2R、大きな左右のフックで突っ込んだマチアスは、組みついてきたヒュンからテイクダウンを奪う。ここでもラバーガードのヒュンは、右の細かいパンチを浴びると、ハーフガードに。レフェリーのブレイクがかかり、試合はスタンドへ。

打ち合いのさなかヒュンのアッパーがヒットするが、マチアスが構わず左ストレートを連打で打ち込む。ここでヒュンがテイクダウンを奪い返し、ケージにマチアスを詰めてエルボーを落としていく。パウンドを落とし、パス、さらにマウントを奪ったヒュンは、足を一本戻されても、かまわず左右のパウンド、エルボーを放っていく。

ギロチンを取りながら、マウントを奪ったヒュンは、片足タックルに来たマチアスをケージに追い込み、そのまま座った状態の対戦相手の顔面にパンチの連打。その後もネルソンからサイドを奪うなど、このラウンドを攻勢のまま終えた。

最終ラウンド、ヒュンの右ジャブに合わせて、マチアスのカウンターショットがヒッする。打撃戦を嫌ったヒュンが、タックルを仕掛けるが、そのまま体を入れ替えたマチアスがトップを奪う。ハーフから左のパウンドを落とすマチアスだったが、それ以上有効な攻めを見せることができずに、レフェリーがブレイクを命じる。

スタンドで縦ヒジを見せたヒュン、マチアスはボディフックで反撃を試みる。マチアスをケージに追い詰めたヒュンは、ヒザ蹴りからテイクダウン。シッティングガードから潜りスイープを狙ったマチアス、距離が開いたところで立ち上がり、試合はスタンドへ。

単発の打ち合いの後、ヒュンがまたもやテイクダウンに成功すると、バックコントロールから後方に倒れ込み、強引に腕十字を狙う。さすがにこれは極まらず、試合はスタンドへ。ラウンド終盤に、打撃でインパクトを残したいマチアスだったが、ここでも簡単にテイクダウンを奪われ万事休す。

残り30秒の試合タイムを防御に徹する形となり、ジャッジ3者が30-27をつけヒュンが判定勝ちを収めた。ブーイングが起こる場内、30-27というスコアは物言いがつくかもしれないが、2ラウンドと3ラウンドはヒュンのラウンドであったことは明白、文句なしの判定勝ちといえる。

■ショータイム・ファイト第3試合ライトヘビー級5分×3R
ジェイミー・フレッチャー Def. 3-0 アーロン・ロサ

一回り小さなフレッチャーが、果敢にローキックを放ち試合はスタート。大きく踏み込んでパンチを放つロサだが、フレッチャーはサークル・ケージ際を右へと移動し、直後にタックルを試みる。ケージに押し込まれたものの態勢を入れ替えたロサは、フレッチャーを突き放し、打撃の距離を取り返す。

左右の大きなフックを放ったフレッチャー、これをかわしたロサが距離を詰めてハイキックを返していく。クリーンヒットのない打撃戦から、再び組み合いに試合が転じると、左脇を指されたロサが、ケージを背にしながら左のヒザをボディに見舞う。

レフェリー、セシル・ピープルがブレイクをかけ、両者の距離が一旦は広がるが、フレッチャーはすぐに組みついていく。ロサがフレッチャーを押しのけたところで、1R終了のホーンが鳴り、同時に観客席からはブーイングが起こった。

2R、左右のパンチを放つフレッチャーだが距離が遠くロサの顔面には届かない。またもテイクダウンを狙い片足タックルを狙ったフレッチャー、ロサがスイッチから寝技に持ち込むが、両者ともすぐに立ち上がる。踏み込みの浅いパンチ、ローキックを繰り返すフレッチャー。ロサも距離を取り、カウンター狙いを続ける。

パンチから勢いをつけてミドルを放つロサ、フレッチャーが体を受け止めクリンチへ。観客席からは、ここでもブーイングが起こる。相手が出てくると、距離を取りあう両者はかみ合わないまま、2R終盤へ。結局、二人の距離が縮まることがないまま、フレッチャーが片足タックルを仕掛けたところで、試合は最終ラウンドを迎えることとなった。

最終ラウンド、これまではっきりと攻勢を奪うシーンがなかった両者だが、開始直後にフレッチャーの右フックがロサの顔面を捉える。後方に倒れ込んだロサは、クローズドガードを奪う。フラッチャーは足を払ってパスを狙うが、しっかり足をクロスされると、レフェリーがブレイク。

スタンドで試合が再開されると、ポイントを挽回したいロサがパンチからテイクダウンを狙ってフレッチャーに組みつき、ここでテイクダウンに成功する。この試合で初めてトップを奪ったロサは、腕を抱え込まれながらもエルボーを落としていく。細かいパンチ、肩パンチに落とすロサ。フレッチャーは必至の形相でしがみついて、ブレイクを待つ。

狙い通り試合がスタンドへ戻ると、フレッチャーはフックから再び組みつく。残り時間1分を切り、時間稼ぎをしたいフレッチャー、距離を取ってカウンター狙い。オーバーハンドの右フックを放つロサだが、あせりがあるのか距離が合わない。

組みついてヒザを放つロサ、フレッチャーが距離をとり、大ぶりのパンチを放ったところでタイムアップ。結果、判定3-0でフレッチャーが勝利した。

■ショータイム・ファイト第2試合ヘビー級5分×3R
シェーン・デル・ロサリオ Def.1R3分18秒TKO.アナルゥ・ブラッシュ

左右のローらか、ハイキックを放つロサリオに対し、ブラッシュは組みついてテイクダウンを狙う。首相撲からニーを狙ったロサリオだったが、ここでは反対にブラッシュのフックがヒット。しかし、ロサリオは冷静に右ローキックを蹴りき込むと、この一発でブラッシュがバランスを崩し尻もちをつく。素早く寝技に移行したロサリオは、パスを狙う。

ブラッシュは、クローズドガードを取るが足が開いたところで、ロサリオがパウンドを落としていく。再び足が組まれると、ロサリオはパンチからエルボーに切り換え、ケージ際にブラッシュを追い込む。徐々にスピード&回転数、勢いの増すロサリオのパウンドにブラッシュがディフェンスもままならなくなる。右は打ち疲れたのか、ロサリオは左のパウンドに切り換え連打を続け、左目の下をカットし無抵抗になったブラッシュから、1R3分18秒TKO勝ちを収めた。

■ショータイム・ファイト第1試合140ポンド5分×3R
マーク・オーシロ Def.1R2分39秒TKO.クリス・カリアソ

サウスボーのオーシロが、まず左ローから左ハイ。組みついたカリアソだが、オーシロがケージに詰める。態勢を入れかえたカリアソがテイクダウンから、そのままマウントを奪取。さらにバックマウントへ移行したカリアソが、頭部へパウンドを落としていく。

足のフックをときながらも、バックコントロールを続けたカリアソは、立ち上がってからもヒザ蹴りをオーシオに見舞っていく。序盤にペースを握ったかに移ったカリアソだが、オーシロは首相撲で捉えた直後に、右フックを放つ。

この一撃が、ものの見事にカリアソの顔面を捉える。真後ろにダウンをしたカリアソは、そのままパウンドを浴びガードも取れなくなる。パウンドを浴び続けるカリアソ、ここでレフェリーが試合をストップし、オーシロが試合前の予告通り1R2分38秒でTKO勝ちを収めた。

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