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【Shooto 30th Anniv.T03】坂本一弘代表に訊く、30周年への想い─「10周年より30周年の方がシビアです」

Black Panther【写真】30周年記念大会出場選手たちと浪花の黒豹(笑)(C)MMAPLANET

20日(水)、東京都渋谷区のシャトー・アメーバでサステインが行った記者会見で坂本一弘代表より、5月6日(日)の後楽園昼夜大会「Shooto 30th Anniversary Tour 03」でチーム・ラカイと3✖3の対抗戦を組むことが発表された。

ONEとのパートナーシップが一つの形となかったのか、あるいは提携締結とともに修斗が新たな道を歩み始めた一つの事象か。ラカイとの対抗戦はタイムリーであり24日(日)のニューピアホール大会でカードの発表が待たれる。また✖ラカイにとどまらず、昼夜興行ということで海外関連に関しては他の交流も見られるかもしれない。

そんな30周年イヤーを引っ張る坂本代表に質疑応答の形をとりつつ、30周年という節目に関して話を訊いた。


──プロ修斗は7周年大会があり、10周年という節目の大会を開いてきました。そのなかで30周年を迎えたうえでこれからの修斗をどのように考えられていますか。

「これからの修斗……分からないというのが正直なところです。ただし、一つだけ言えることは30年続いたので、60年はやる自信はあるし百年続くような礎を築いていくということだと思います。百年続けば、その次の百年後もある。目先のことにこだわらず、百年後も修斗は日本にあり、世界でやる人もいる。そういう未来しか僕は希望していないです。

これまでに色々なことがありました。UFC FIGHT PASSでの配信、ONEチャンピオンシップとのパートナーシップなどもそうですか、何があっても大切なのは続けてきたということだと思っています。なので地盤作りを30年やってきたので、また30年続ける自信はあります。どうしたい、こうしたいというのは自分が思っていてもどうしようもないこともあります。そこは流れに身を任せるしかないですね」

──今では多くのイベントがあり、修斗も大会数が多い。10周年の頃と比較すると、一つの敗北の持つ意味、他団体で戦うことの怖さという部分でシビアさが違ってきたように感じられるのですか。他と行き来する状況も増え、負けても次にどこかあるという感覚が普通になってきた状況をどのように感じられていますか。

「シビアかシビアでないかといえば、選手はシビアな状況で戦っています。客観的に見られる場合と、主観的に見た場合で違ってくると思うのですが、僕自身が選手でやっている時、シビアかシビアでないかという点でいえばそれなりにシビアだったと思います。

では今の選手が10周年の頃と比べて、一つの敗北が与える状況かシビアでないのかと言われると、そんなことはないと思っています。今もシビアだと思っています。それが伝わっていないとすればプロモーションの問題かもしれないです。なのでシビアかシビアでないかと問われると、いつもシビアだと思います。

修斗に賭けてくれている選手は修斗に賭けている。他があるからないから──ということでフラフラはしていないと思います。扇久保が堀口とやるっていうなら、行ってこい、頑張ってこいというしかないです。他があるから……というのは、う~ん難しいところですね。

以前は修斗とパンクラスさんぐらいしかなかった。そして、パンクラスさんには軽量級がなかった。その前の僕らの時代だと、もっと何もなかった時代で。それでもシビアな戦いは繰り広げていた。だから選手が持っている気持ちは、真っすぐだと思います。負けたら、使ってもらえなくなると思い、別のところ戦ってみようという気持ちもあるとは思います。

そこも我々が選手の気持ちを汲んでいかないといけないところです。選手がそういう気持ちになるなら、プロモーターとしては繋ぎ止めたいなと思います。ただ、選手をやっていた身からすると、次に頑張るために練習するしかない。オファーがなくても練習するしかない──と思うところもあります(笑)。

シビアな度合いということではなく、他が選べるからここにフォーカスしていないかといえばそうではないと思います」

──以前は負けたら戻って来るな──という空気は確実にありました。

「ありました!!」

──今やそこは薄れましたか。

「そうなったかもしれないですね。年、食いました(笑)。それでも僕らの時代という表現は嫌なのですが、今はまた僕らの時代と違いSNSとか色々なモノがあって発言することもできますし、選手の価値観も多様化していくことは致し方ないと思っています。

僕らの頃は尖がっていました。選手としても尖がっていた。そういう自分からすると、他で戦うから勝て──ということです。それに選手たちもRIZINに出て、修斗に何かを呼び込もうとしてくれている。その活きは良し──だと思います」

──創始者の佐山(聡)さんがいなくなってからの方が修斗は長くなっています。坂本さん自身が30周年記念大会を開く人間になると、1996年秋から修斗のプロモーターになった時に想像ができていましたか。

「もう22年、23年になりますよね。10歳の時に30歳の自分が想像できないように、20年後のことなんて考えられなかったです。必死でやってきたし、色々な事情があり佐山先生が離れ、自分がやっていくことになった時は当然、プレッシャーもありましたし夢中になって走りました。

でも、まぁ続けられたということは誇りですし、これからも続けられる。選手たちが、30周年記念大会に出られることを誇りに思うと言ってくれることが嬉しいです。それは僕も同じで、現役だったら僕も上がりたいと思います。

あんまり僕はこういう風に自分の気持ちを話す機会はないのですが、やっぱり今の選手も凄いですよ。シビアですよ。海外に出て、跳ね返されて。そういう状況で。僕らの時は何も分からず、手探りでやっていて──自分で勝手に世界で一番強いって思っていましたから。自分で決めていただけで(笑)」

──イムレ・ハーゲンドーレンを倒して、それを証明すると。

「でも、ホンマにそういうことですよ。朝日昇がいて、渡辺優一がいても世界のトップ5にはいるだろうって勝手に思っていたんです。今の子たちって明確じゃないですか。全部出ている。僕らは想像の世界。だから今の選手の方が、僕らの頃より全然シビアです。10周年の頃もまだ分からなかった。VTJ99でブラジル人に勝ち越せることもあった。

今やると難しいかもしれない。でも、勝つヤツは出てくる。だから10周年より30周年の方がシビアです」

──70キロ、修斗の看板だった階級をもっと活性化していきたいという想いは?

「もちろんあります。今、修斗のライト級には凄く強い2人の韓国人選手もいます。今回の結果で、一つの答えが出ると思います。今、確かに海外で苦戦しています。しかし、選手がいる限り戦う場はあります。松本選手も小谷選手も、跳ね返されたけど……また跳ね返してやろうと思っているだろうし、それをこの試合で見せてくれればと思います。

僕も経験がありますが、跳ね返されても向かっていく気持ちがあるかどうかだと思うので。この気持ちがある限り、活性化していくと信じています」

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