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【Pancrase303】ウラジミール・レオンティブに完勝の田中路教─02─「ビザが下りたらハワイへ行きます」

Nori【写真】撮影用のリクエストで、懸命に笑顔を作った田中(C)MMAPLANET

17日(日)にパンクラス303でウラジミール・レオンティブに3-0で判定勝ちを収めた田中路教インタビュー後編。

完勝ではあるが、フィニッシュできなかったことでうな垂れ続ける勝者に、これからについて話してもらった。そして、この試合が日本での最後の試合──になるかもしれないからこそ、最高の試合を応援してくれる人々に見せたかったという気持ちが改めて伝わってきた。

<田中路教インタビューPart.01はコチラから>


──一本勝ち、フィニッシュできなかったことより、一発もらって何かあった方が怖いですよ。基本的に関節技で試合を終わらせるには、もっとパウンドを効かせるスタイルかと思っていたのですが……嶋田選手、組み技の練習をしていて田中選手の極めについてはどのような印象を持っていますか。

嶋田 関節技や絞めを重点に置いた組み技の練習を田中さんとやってきたわけではないというのがありますが、そのなかでも組んでいて感じるは決して極め力は弱くないということです。今日の試合でも、最後に三角絞めに入ったように技術はあります。ただ、僕らがやってきたことはそこを主眼に置いてこなかったので……。これから、そういう部分も一緒にできればと思います。

「今回はセコンドに嶋田君がついてくれて、本当に安心して戦うことができました。これからもお願いします。いやぁ、本当に学ぶことはたくさんありました。そして、やはり試合ができて良かったです」

──良かったという気持ちを試合後に表現しても良かったかと。あれだと悪い試合だったというイメージを与えてしまいます。米国人やブラジル人選手は、勝てばもっと素直に喜んでいますよ。

嶋田 体重オーバーでも大喜びしていますから、今日の田中さんの試合だったら問題なくはしゃいでいるでしょうね。あれも、彼らの強さなのかと思います。

──田中選手も普段の傍若無人振りを試合後にも発揮してほしかったです。

「いやぁ……(苦笑)。そこまでではないと思うんですけど……。そうですね、とにかく試合ができて勝てたんだと……。本当に色々な人が協力してくれて、今回試合ができました。応援してくれる人がたくさんいて、盛り上げてくれて。心からありがたかったです。感謝の気持ちを皆さんに伝えたいです……」

──また敗者の空気をまとっていますね(笑)。

「いやぁ、(加藤)忠治さんにも『何も言えねぇよ』って駄目だしをたくさんされました(苦笑)。忠治さんも来てくれて、グラウドスラムの相原代表も応援に来てくださって……」

──相原代表は最近は試合会場に来られることは滅多にないですよね。お子さん連れで来ていて、田中選手の試合が終わると『赤ん坊が一緒なので……残りの試合は家に戻ってから見ます』と、そそくさと会場を後にしていました。

「本当にありがたいです。だから、もっと良い試合がしなければいけなかった。そうですね……空回りしてしまいましたね。今日の相手だから、このデキで勝てただけなんで……」

──いつまでもうなだれ続けている田中選手ですが、今後という部分を考えると、先ほどは嶋田選手にこれからもということを言われていましたが、2人で過ごす時間ももう少なくなってきたのではないですか。

「そうですね……嶋田君もNYに行くし、僕も今ビザを習得を進めています。2カ月ぐらいで手にできるということなので、来月にはなんとかなりそうです」

──ビザが下りると、米国ですか。

「ハイ。ハワイに行こうと思います」

──結局サクラメントではなく、行先はハワイに決めたのですね。

「ハイ、LFAで戦うなら本土の方が良いかとも思ったのですが、ハワイも国内線になるのでそれほど飛行機代は違わないということですし。それならマックス(ホロウェイ)に鍛え直してもらおうかと思います。

とにかく今日は勝つことができたので、またLFAに連絡をとるようにします……そうですね、今日の試合を今後に生かします」

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