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【ONE89】劣勢のなかでも左ヒジ一閃、カデスタムがキチジンを続行不能に追い込み2度目の王座防衛

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
Def.2R終了時 by TKO
ジョージー・キチジン(カザフスタン)

右を振るったカデスタムに組んでいくキチジン。一度は突き放し、下がったチャンピオンを追いかけたキチギンがテイクダウン狙いからバックに回る。シングルで抱えあげられ、尻もちをつかされたカデスタムは、もう一度足を抱えられるとテイクダウンを許す。同時にパスガードを決めたキチジンだが、テッポウからスクランブルに持ち込まれスタンドへ。

キチジンのダブルレッグをスプロールした王者は、左ローを入れシングルも体を捻って足を引き抜く。カデスタムは左ジャブを当て、キチジンのワンツーをよける。キチジンは自らの首相撲&ヒザでバランスを崩し、尻もちをつく。すぐに立ち上がったキチジンに右ローを連続で蹴ったカデスタムはダブルレッグで倒され、左のエルボーを落とされパスを許す。キチジンがボディにヒザを入れたところで初回が終わった。

2R開始直後にテイクダウンを狙ったチャンレジャーが右腕を差して耐えるカデスタムを倒しきる。ケージを背に立ち上がったカデスタムのバックに回ったキチギンはハイクロッチからリフトアップも、ここはカデスタムが耐える。ブレイク後、左ジャブを当てたカデスタムが右ロー、キチジンも左フックを当てる。左右のフックを打ちながら前に出た挑戦者が首相撲からダブルレッグに切り替えてテイクダウンを決める。

左のパウンドを連打したキチジンは、立ち上がった王者をシングルに取る。カデスタムは左エルボーを入れ、顔をそむけたキチジンの頭部に右ヒジを連続で打ち下ろしラウンド終了に、この回もリードを許したままだった。

しかし、インターバル中にドクターチェックを受けたキチギンは、左エルボーで右目じりをカットし試合続行不可能と判断される。劣勢のなかでも一発のヒジ打ちで2度目の王座防衛を果たしたカデスタムは、「思った以上に強くて、疲れないように戦った。強かったよ。これまでで戦った相手のなかで、最強のレスラーの1人だった。今回のキャンプは最悪だった。でも、諦めなければ解決できる」と厳しい表情のままで語った。


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