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【ONE90】いかに自分を貫くことができるか。来るべき日への試金石、内藤のび太のルネ・カタラン戦

Nobita【写真】自分を貫き通すこと。それがのび太の成長具合を図るスケールとなる(C)MMAPLANET

ONE90「Reign of Valor」が8日(金・現地時間)、ミャンマーのヤンゴンにあるトゥウンア・インドアスタジアムで開催される。メインは昨年11月に王座に就いたONE世界ウェルター級王者ゼバスチャン・カデスタムが初防衛戦で、カザフの一本職人ゲオルギ・キチギンを迎え撃つ一戦がメインの今大会には日本から内藤のび太が再起戦を戦う。


昨年9月にジョシュア・パシオに敗れ、2度目のストロー級王座陥落を経験したのび太。組んで削り、寝技でフィニッシュに持ち込むスタイルは、テイクダウンされても下から殴り、ポジションを許さずに立ち上がる方が加点されるONEの裁定基準ではいかにも不利な戦い方だ。

それでものび太は自分を貫くしかない。より戦いが熾烈になることが予想されるストロー級タイトル戦線に再浮上するためにも、今回のレネ・カタラン戦はまさにうってつけの試金石となる。

カタラン4兄弟の長兄は2005年の世界武術選手権、散打48キロ級世界王者となるなど、母国フィリピンではチーム・ラカイ勢の実績を上回る結果を散打で残してきた。ただし、MMAでいえばラカイほど完成度は高くない。それは彼の能力がラカイ勢に劣るからではなく、ラカイ勢のようなMMAにおける取捨選択が上手くできなかったことが原因だ。

MMAほど選択肢の多い格闘技はない。そしてカタラン兄弟は、全局面で攻撃できる総合格闘技とMMAを捉えた。その結果、持ち味であるスタンドの強みを失うことになる。ラカイ勢も一時期そのような傾向があったが、痛い敗北を喫することでONEルールで勝つ戦いを構築するようになった。そのラカイの戦いこそが、上にあるように打撃を当て、テイクダウンを切り、テイクダウンされてもポジションや極めを許さずスタンドに戻るということだ。

ONE勝利の方程式を確立させたことで、ラカイの戦績は飛躍的に上昇した。ディフェンス能力を上げるためには攻撃力をつけることも不可欠で、ここも上手く回ったことでスクランブル能力や極め力もついてきた。そんなラカイ・スタイルを後追いするように、倒されれば寝技で対抗するのではなく、立ち上がることを選択するようになったのが最近のカタラン兄弟のMMAだ。

ただし、カタラン・ファイティングシステムはまだラカイの域には達していない。だからこそ、のび太は打撃でダメージを受けることはおろか、印象点を与えないスタンド戦から、寝技に持ち込み明確なポジションを取るか、スクランブルのなかでダメージを与える攻撃を加える必要がある。その先にあるバック奪取と一本勝ちを見据えたカタランとの戦いは、タイトルが掛かろうが掛かるまいが来るべきパシオとの再戦に通じている。

■ONE90対戦カード

<ONE世界女子ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
[挑戦者]ゲオルギ・キチギン(カザフスタン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
プー・トー(ミャンマー)
ヨハン・ムリア・レゴウォ(インドネシア)

<ヘビー級(※77.1キロ)ワールドGP準々決勝/5分3R>
アラン・ンガラニ(香港)
マルオ・チリリ(イタリア)

<ストロー級(※52.2キロ)/5分3R>
内藤のび太(日本)
レネ・カタラン(フィリピン)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
トニ・タウル(フィンランド)
グルダージャン・マンゲット(インド)

<キック・フェザー級/3分3R>
山田健太(日本)
ペットモラコット・ペッティンディー・アカデミー(タイ)

<68キロ契約/5分3R>
ティオ・タン(ミャンマー)
リン・サロス(カンボジア)

<キック・フェザー級/3分3R>
リアム・ノーラン(英国)
エンリコ・ケール(ドイツ)

<キック・ライトヘビー級/3分3R>
アンドレイ・ストイカ(ルーマニア)
タリック・ケバベウ(モロッコ)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リン・ホーチン(中国)
ジョマリー・トーレス(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
ローマン・アルバレス(北マリアナ諸島)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ボズビーナ・アントニヤ(ミャンマー)
オードリーローラ・ボニフェイス(マレーシア)

<キック・フライ級/3分3R>
渡辺優太(日本)
ルイ・ボテーロ(ポルトガル)

<キック・フライ級/3分3R>
MOMOTARO(日本)
ケニー・ズィー(豪州)

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