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【Special】『2018年中に話しておきたかった人』。田中路教─02─「僕だけの道を進んでいきたい」

2019.01.04

Nori【写真】練習中の動きも、幅ができていた田中。充実の日々を送っている(C)MMAPLANET

2019年を迎え、MMAPLANETでは2018年の間にどうしても話を聞いておきたかった格闘家を5人ピックアップした。

『今、この人と話しておきたい──2018』。後編『2018年中に話しておきたかった人』、最終回は我慢の時が続く田中路教に2019年に向かう意気込みを尋ねた。

そこには変わらぬ堅い意志を持ち続けながら、肩の力が抜け張り詰めた空気から解放された田中がいた。

<田中路教インタビューPart.01はコチラから>


──柔術とMMAは違えど、同じように本気で世界と戦う嶋田選手が、そのようなサポートもしてくれたのですね。

「ハイ。だから嶋田君のNY行きに関しては、僕は僕で実は心配なことがあって……」

──心配?

「ハイ。僕も同じような想いでアルファメールへ行きました。その結果、強くなるという目的を果たすために、思ってもいないことが数多く起こりました。だから嶋田君は自分が思い描いている通りのNYでの練習ができることを願っています。NYの生活ってサクラメントとは、桁が違って大変だと思うので……。嶋田君には……僕のように苦労してほしくないです。

ただ厳しい練習、強いスパーリング・パートナーを求めて米国に渡った僕と違い、嶋田君はマルセロ・ガウッシアに柔術を習いたいという軸があるので、そういう軸があると僕とは違うかなとも思っています。

それと嶋田君も、人のために頑張れる人間じゃないですか? そういうところをパワーにできる人なので、彼に協力してくれる人がNYにいてくれると、厳しい時に頑張ることができるはずです。

もちろん嶋田君にはNYで思うような生活ができて、それが結果に結びついてほしいです。と同時に、NYでの生活が『何か、違うな』と思った時は、誰に気兼ねすることなく日本に帰って来てほしいです。他人の目を気にするのではなくて、自分にとって一番必要な行動をとって欲しい。ここで言ってしまっていますが(笑)、嶋田君には一度そういうこと、僕が向こうで経験したことをしっかりと伝えたいと思っています」

──田中&嶋田コンビはいつの間にはすっかりと出来上がっている感じがしますね。そういう風に嶋田選手に伝えたいということ自体、田中選手は今ある程度の心の余裕があるように感じます。

「これまで追い込み過ぎていたし、自分の決断だけを信じて、他の人のアドバイスに耳を傾けることがなかったです。そこも反省しました(笑)。今回の米国へ行くという話や、プロセスに関しても色々な人に助言を求めています。

また(加藤)忠治さんとも、ちょいちょい会うようになったり(笑)。何ですかねぇ……色々なことがあって、もともと僕は人への感謝という気持ちを持っている人間だとは思っています。でも、そうでない時期があった。そういう時はダメです。それでも僕をまだ応援してくれる人たちがいるのだから、頑張らないといけないと思えるようになりました。

プラスのエネルギーが増えポジティブになれています。だからといってUFCとまた契約できる保障はないですけど、とにかく努力を続けるだけです」

──まずはACBとの契約を解除することからと。

「なんか、また全く連絡をしても返事が来ないそうです……。どうなるのか分からないですけど、ACBとの契約を破棄して、LFAで戦うことができればと考えています。まだ、どうなるのかは分からないですが、全てが上手くいけば、そういう感じでいきたいです。

とにかく今はやるべきことを頑張ってやろうと思っています。自分にコントロールできないことを考えても落ち込むだけなので、練習して強くなるだけをフォーカスしていれば、上手くいくだろうと(笑)」

──そうは言ってもマネージメントは全幅の信頼を寄せるマイケル君がいるので安泰ですね。

「いや、実はですね……12月15日にベラトールで試合をして負けてしまったマイケルから『来年1年は仕事も辞めて、格闘技に専念したい。今回の試合で負けたことで、僕も本気にならないといけないと思うようになった。ONEに出たい。それが叶わなかったら辞めるぐらいの気持ちでやるつもりで。だからマネージメントはACBの解約と、ヴィザ取得までは付き合うけど、それから先は外させてほしい』と言われてしまって……」

──えぇ、それもまた波乱の展開ですね。

「僕がこの1年で結果がでないと諦めるというようなことを言い過ぎたのか……でも、あれだけ僕のことを考えてくれたマイケルが、自分のことを考えるようになったのだから、今度はこっちが彼を応援する番ですからね。1月に日本にくるそうなので、その時にしっかりと話し合います。

ただ、今回のこともあってマネージメントを本職でしている人にマネージャーになってもらって、間に通訳してくれる人を立てようかと考えています。忠治さんやアルファメール・ジャパンのマネージャーも、ACBの一件があってそういう風に言っていて。UFCに行くには専門家にマネージャーになってもらう必要があるだろうって。

僕はマイケルにやってほしかったので、それほど真剣に考えていなかったのですが、マイケルがファイターに専念したいというのであれば、僕も本気でマネージャーのことは考えないといけないです」

──ここまで話を伺ってきて、中村優作選手や石原夜叉坊選手の名前が全く聞かれないのですが……。

「アッ……、そういえば……。アルファメール・ジャパンについては、ACBの試合がなくなった後に大阪へ行って話をしました。結論としては、今は一緒にやるべきではないということです。3人とも生活拠点が違うし、目標も違う。これで無理やり一緒に行動しても、互いの足を引っ張ってしまうので。

とりあえずは個々でやっていきます。これまでもチームを維持しようとして、無理をしていたと思います。距離が近い分、僕はどうしても厳しくしてしまう。そうでないと僕でない。でも、そんな僕と付き合うと、しんどくて潰れてしまう可能性もあるので」

──……。本当に色々なことがあったのですね。

「僕は目指すところは変わらないです。そこを目指して2019年もやっていきます。そのなかで道筋も模索していて、面白いことが起きるんじゃないかと思っています。僕だけの道を進んでいきたいです。

僕がその状況を楽しめるようになると、僕を見てくれる人も楽しくてしんどくならないはずなので。そんな感じでやっていこうと思います」

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