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【TUF28】体重オーバーのキム・ジヨン、ボクシングができずシェフチェン姉に完敗

<130.5ポンド契約/5分3R>
アントニーナ・シェフチェンコ(キルギス)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
キム・ジヨン(韓国)

大量体重オーバーで試合当日の朝9時まで5ポンド以上のリカバリーを禁じられ、シェフチェンコ姉=アントニーナ戦に挑むことになったキム・ジヨン。

キム・ジヨンの左ジャブをかわしてロー、パンチの交換でワンツーを繰り出すアントニーナは攻撃を見切ってサイドキックを顔面に放つ。さらにキム・ジヨンの前進にローを当てたアントニーナは接近戦では首相撲&ヒザを繰り出す。キム・ジヨンも右を当て、近距離の打ち合いでアントニーナが押されるようにバランスを崩す場面も。

パンチの圧力で負けないキム・ジヨンだが、アントニーナは前蹴りを突き刺し、ボクシングの距離にさせない。そのまま組み合いになると、体を入れ替える展開に。残り1分でブレイクが掛かり、キム・ジヨンの左ローにアントニーナがワンツーを入れる。首相撲から首投げを決めたアントニーナが袈裟固めで抑え初回を取った。

2R開始直後にサイドキックを繰り出したアントニーナ。キム・ジヨンは左ジャブを伸ばし、踏み込んでいく。そこにスピニングバックフィストを狙ったアントニーナだが、これは当たらずキム・ジヨンが組んでケージに押し込む。ケージレスリングの展開は、またもブレイクが命じられた。

右から左のコンビを見せるキム・ジヨンだが、パンチを纏めたアントニーナがカカト落としを放つ。さらに首相撲から鋭いヒザをボディに突き上げるたびに、コーナーのヴァレンチーナから「ヘイ」という掛け声が挙がる。エルボーを入れて離れたアントニーナは右ジャブをヒット、さらに回転バック拳からショートのワンツーを繰り出す。左フックに前蹴りを合わされ厳しい局面が続くキム・ジヨンは、左ミドルを蹴られる。パンチの距離を創れないままキム・ジヨンは2Rを終えた。

最終回、キム・ジヨンの左ジャブにもアントニ―ナは前蹴り。そしてローを掴んでテイクダウンを奪う。ガードの中からエルボーを落としたアントニーナは、キム・ジヨンのリストコントロールを切って三角を防ぐ。もう一度右手首を掴んだキム・ジヨンだが、それ以上のセットアップはできずアントニーナがスタンドに戻る。

立ち上がり際に殴り、ヒザ蹴りを見舞ったアントニーナ。ヒザがグランド状態のキム・ジヨンのアゴに当たり、注意が与えられる。ペナルティはなくスタンドで再開にされると、ミドルを蹴られたキム・ジヨンがワンツーを打ち返す。直後にアントニーナは組んでケージへ移動。残り90秒となって離れる。右フックを当てたキム・ジヨンを首相撲に捉えたアントニーナはヒザ蹴り、離れたところにパンチを打っていく。最後の10秒、接近戦のパンチの打ち合いを終えたアントニーナは勝利を確信したような表情を浮かべた。

フルマークの判定勝ちでUFC初勝利を挙げたアントニーナは、「彼女はボクシングが強かったけど、私の方が強かった」と語った。


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