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【Grachan37xGladiator008】ルクク・ダリ─02─「ベルトを獲ってコンゴにMMAを根付かせる」

Lokoku Daruyl【写真】壮大な夢が異国での成功へのモチベーションとなっているルクク・ダリ。このバックボーンは彼を強くさせることは間違いない(C)MMAPLANET

12月2日(日)に東京都大田区の大田区産業プラザPIOで開催されるGrachan37 xGladiator008で、新設されるGRANDウェルター級王座決定戦でレッツ豪太と対戦するルクク・ダリ・インタビュー後編。

コンゴの柔道代表から、日本でMMAに転じて7年。ベルトを手に、母国でMMAを根付かせるという壮大な夢がダリの力の根源となっている。

<ルクク・ダリ・インタビューPart01はコチラから>


──今回の王座決定戦に向けては、どのような練習をしてきましたか。

「ボクシングの日本チャンピオンとやったり、六本木のキャンディ・ジムではフランス人でK-1に出ているパコム・アッシと一緒に練習してきました。朝は自分で走り、キャンディ・ジムではMMAやグラップリングをRIZINに出ている朝倉兄弟やUFC、ONE、DEEPに出ている選手たちと練習し、GENでも同じように練習してきました。皆、試合前の選手が多くてハードな練習ができていたので、調子は凄く良いです」

──これからは減量が控えています。

「普段から79キロぐらいなので、77キロに落とすのは厳しくないです。夏は76キロぐらいまで落ちています。ライト級でも戦えるぐらいです」

──ところでダリ選手は1月にONEウォリアーシリーズのトライアウトを受けていました。

「ハイ、MMAでステップアップしたかったので受けました。トライアウトはスパーリングで勝敗をつけて決まると思っていたので、ミットと得意な動きを流れで見せる。そして最後は組みのシチュエーションスパーみたいな感じで、あれで決まるのは難しかったです。

受かった人は強かった。いつかまた機会があればチャレンジしたいです。アレで落ちたのでまた勉強して今回グランドのベルトを獲り、上に進む話がこないとかと思っています。チャンピオンになれば色々と話しができるので……日本だけでなく海外でも戦っていきたいので

グラチャンでグランドのチャンピオンになって、ONEにチャレンジしたい……。夢はUFCで戦うことだけど、順番があります。ONEはアジアで一番だと思うので、まずはONEを目指して頑張っています」

──MMAファイターとしての夢はUFCですか。

「目標はUFCです。そしてコンゴでMMAをやる人は、他の国で練習して戦っているので、コンゴにMMAの練習ができる環境を作りたいです。今はまだ空手や柔道の練習をしてMMAにチャレンジするような状態なので……MMAの試合も練習もコンゴではできないから。

まだコンゴではMMAは認められていないです。フランスも強い選手がいても、MMAが認められていない。コンゴも同じです。アフリカでは南アフリカでMMAが盛んになっていて、コンゴの選手は南アフリカのEFC(Extreme Fighting Championship)で戦っています」

──アフリカ全土にMMAが定着すると、このスポーツを制覇しそうですね。

「そうですね。ちゃんと練習すればそうなります。ただし、生まれつき体が強くてパワーがあるので練習しない人もいます(苦笑)。練習を真面目にすれば、強い人がたくさん出て来ると思います。

私は今も成長している途中なので、今すぐにはできないけど、チャンピオンになってコンゴにMMAを根付かせたいですね。コンゴでは自分で力を示さないと信用してもらないので。チャンピオンになることは大切です。ベルトを持ってコンゴに戻って、そこからの話ですね」

──自分の国にMMAを根付かせるという壮大な夢は、日本の選手にはもう持てないことですし、素晴らしいです。

「元々は柔道のコンゴ代表で、日本に来てMMAに転向し国の皆が驚きました。それが今は『いつ、コンゴでMMAを教えてくれる』と言われるようになっています。まだ、順序があります。だからベルトを獲って、『皆も頑張ったらできる。チャンピオンになれる』という証をコンゴに持って返りたいです。

だからこそ、次の試合では絶対に勝ちます。MMAを始めてから7年、ようやくタイトルマッチを戦えるようになりました。絶対に負けない。この7年の気持ちを全てぶつけます」

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