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【ACB90】オレッグ・ボリソフ戦へ、J-MMA界の絶滅危惧種─田中路教「勝ちたい。勝たないといけない」

Nori【写真】日本の狩猟民族。仲間のため、なにより自分のために勝て!!(C) MMAPLANET

10日(土・現地時間)、モスクワはロシアのアイスパレスで開催されるACB90に出場し、オレッグ・ボリソフと戦う田中路教。

モスクワへ向かう前、最後の声を訊きたく連絡を取ると、非常に落ち着き払った田中がそこにいた。

キャリア最強の相手と戦う──田中。アレコレ説明は不要だ。彼の言葉に耳を傾けてほしい。


──いよいよ、ボリソフ戦が迫ってきました。日本を発つのはいつですか。

「明後日(※取材は5日(月)に行われた)ですね。北京経由でモスクアへ行きます」

──直行便ではないのですね……。

「そうなんですよ(笑)」

──では今の気持ちと体のコンディションを教えてください。

「ここ何試合かで一番良い体のコンディションが創れました。気持ち的にも落ち着いていますよ(笑)」

──なぜ、そこで笑いが……(笑)。

「なんか自分でも、もうちょっとピリピリすると思っていたんです。それが何かリラックスしていて。今、あがいてもしょうがないですし、あとは試合に向けて覚悟や集中力を創っていければ良いかと。もうやることやってきたから落ち着けているのかもしれないですけど、そこは自分でも良く分からないです(笑)。」

──改めてボリソフの映像を視たのですが、本当に強いです。

「今、僕は自分が世界でどの位置にいるのか分からないんです。あまり試合もできていないですし。ただ、ボリゾフが世界で上の方にいるのは絶対です。そこは明らかなので、そういう選手と戦えるので自分の強さを測ることができる。物差しになる試合です。

ああいう強い相手と戦うことが決まり、この2、3カ月の調整だけでも自分が成長できたと感じています。これがACBを選んだ理由だと思っています。こういう強い相手と戦うことで、自分が成長できるので」

──その強い相手と戦うことが、格闘技界においてもあまり伝わっていない現状があります。

「それはどうでも良いです。何とも思わない。分かる人がいようがいまいが、僕は分かっているし。一緒に戦ってくれる周囲の人間は分かってくれている。そういう人達が分かってくれれば別に良いです」

──怖さに打ち勝つ試合だと、前に言っていましたが。恐怖というのは今も感じていますか。

「これまでやってきたことが一瞬にして無になるかもしれない。自分がやってきたことが出せずに秒殺で負けるかもしれない。そこに恐怖は感じています。でも、そうやって負けたら負けたで、力の差があるということだし。

ポカンとやられるにしろ競り負けようが、負けたら自分がそれまでの人間でしかなかったということですから。UFCをリリースされて、日本に帰って来て色々と自分で考えてやってきたことが通用しなければ、自分が間違っていたということです。

そういう覚悟はもうできています。だからリラックスできているんだと思います」

──積んできたことをしっかりと出したいという気持ちが大きいですか。

「それよりも勝ちたいです。内容なんて構いません。しがみついても、反則以外は何をやっても勝ちたい。というか、勝たないといけない。絶対に落としてはいけない試合です。

ロシアまで(高橋)遼伍さんと、(中村)優作が一緒に行ってくれて、体を見てもらっている三原(寛輝)さんもセコンドは2人までなのにモスクワまで来て、ケアしてくれるんです。本当に有難いですし、心強いです。優作も2週間、東京に来てキャンプに付き合ってくれて。やっぱり優作から得られるモノは多くて、本当にアイツには感謝しています」

──もう、やるしかないですね(笑)。あれ、そうやって言うとなぜか笑えるのですね。

「そうなんです。ホントにやるしかないので。それは皆一緒だと思うのですが、この心境になると笑えるんですよ。ハハハ。僕はチームはあるのですが、フリーみたいな形でやっているじゃないですか」

──ハイ。

「色々なジムでたくさんの人に良くしてもらっています。その分、負けたらいけないです。今回、ああいう相手に勝つということで何か良い流れを色んな場所に届けることができれば……しっかりと試合までに気持ちを創って、最高の状態で戦ってきます」

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