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【UFC230】ヘビー級でも世界最高峰のコーミエーに対し、ルイスの勝機は25分間の右一発狙い!?!?

DC【写真】ライトヘビー級&ヘビー級2階級同時制覇のコーミエーが、ヘビー級の初防衛戦に挑む(C)Zuffa LLC/Getty Images

3日(土・現地時間)、ニューヨーク州ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで開催されるUFC230「Cormier vs Lewis」。メインはUFC世界ライトヘビー級&ヘビー級王者ダニエル・コーミエーが、デリック・ルイスを相手にヘビー級の初防衛戦を行う。


7月のUFC226でコーミエーは2014年2月以来、4年半振りのヘビー級戦でスタイペ・ミオシッチをクリンチからの離れ際の右フックでKOし、オクタゴン最重量級のベルトを巻いている。対して、ルイスは10月のUFC229で何度もKO負けの窮地に追い込まれながら、右オーバーハンドでアレキサンダー・ヴォルコフをKOし今回の挑戦権を手にした。

ルイスの戦績は21勝5敗1NC、UFCでは12勝3敗のレコードを残し、10度のKO勝ちはUFCヘビー級史上最多となっている。一方、UFCではJJ×DC時代を構築、205ポンドの戦いを引っ張ってきたコーミエーだが、実はライトヘビー級のファイトはNCとなったJJ戦も含め9試合でしかなく、他の13試合はヘビー級で戦っている。

AKAの同門ケイン・ヴェラスケスがヘビー級チャンピオンでなければ、コーミエーはライトヘビー級に転向することはなかったであろう。彼がヘビー級でやっていけることは、チャンピオンであるだけでなく、ミオシッチをKOしたタイトル戦、それ以前にロイ・ネルソン、フランク・ミアー、ジョシュ・バーネット、アントニオ・ペイザォンに勝利していることでも明らかだ。

ルックスはライトヘビー級の時の方が良いだろう。しかし、ヘビー級の丸々とした体でもシングル、ハイクロッチ、ダブル、インサイドトリップ、アウトサイドトリップと数々のテイクダウンを持ち、その全てがコンビネーションとしてつながっているレスリング力に変わりはない。

また、それほど印象にないがミドルやハイという左からの蹴りも鋭く、蹴りを散らしてからテイクダウンを軸としたパンチ攻撃でコーミエーは勝利を積み重ねてきた。五輪レスラーのテイクダウンがあるがゆえ、組まれると思いワキを締めた対戦相手はがら空きとなった顔面に、強力な勢いの右オーバーハンドを打ち込まれる。

その右オーバーハンドを意識すると、重心が高くなりテイクダウンを奪われる。さらにいえば、テイクダウンを切ったとしても抜群のクリンチワークには、ダーティーボクシングというおまけもついてくる。組みの強さが、ミオシッチをKOしたような相手の意表をつく──MMA特有の見えないパンチを繰り出すことを可能にしている。

Lewisそんなコーミエーに対し、ルイスは何が武器になるのか。それは既に記した右オーバーハンドになることは間違いない。またパンチを効かせてからの追い打ちのパウンドの威力もまた、半端ない。前に出るだけでなく、一歩下がってこの一撃必倒のパンチを放つことができることがルイスの最大の強味だろう。仮にコーミエーのテイクダウン・フェイクからのオーバーハンドに対し、この一歩下がってからのパンチを打ち込むことができれば、王者は自分のスピードと体重が仇となりビッグKOの餌食にすらなるだろう。

その一方でルイスは相手の攻撃を受け、テイクダウンやポジションニングに脆い部分も持っている。これまではポジションを許しても、強靭なフィジカルを生かしてスクランブルに持ち込み、必殺の右につなげて勝利してきたが、コーミエーのグラウンド・コントロールが世界最高峰であることは今更説明する必要もないはずだ。

こうなるとルイスの勝機は右の一発。そのためには5分5R=25分間で何度テイクダウンされ、コントロールを許してもガスアウトしないスタミナが不可欠だ。1度当たれば勝てる、1発狙いの25分間が成立するのもMMAらしさといえるだろう。

■ UFC230対戦カード

<UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ダニエル・コーミエー(米国)
[挑戦者]デリック・ルイス(米国)

<ミドル級/5分3R>
クリス・ワイドマン(米国)
ホナウド・ジャカレ・ソウザ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
デイヴィッド・ブランチ(米国)
ジャレッド・キャノニア(米国)

<ミドル級/5分3R>
カール・ロバートソン(米国)
ジャック・マーシュマン(英国)

<ミドル級/5分3R>
デレック・ブルンゾン(米国)
イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)

<フェザー級/5分3R>
ジェイソン・ナイト(米国)
ジョーダン・リナルディ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
シジャラー・ユーバンクス(米国)
ロクサン・モダフェリ(米国)

<フェザー級/5分3R>
フリオ・アルセ(米国)
シェイモン・モラエス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ライモン・グッド(米国)
ベン・サンダース(米国)

<ライト級/5分3R>
マット・フレヴォラ(米国)
ランド・バンナータ(米国)

<フェザー級/5分3R>
シェーン・バーゴス(米国)
カート・ホロボウ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ブライアン・ケレハー(米国)
モンテル・ジャクソン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アダム・ビチョレク(ポーランド)
マルコ・ホジェリオ・リマ(米国)

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