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【UFC230】3度目のMSGはミドル級の祭典?! キャリア14連勝中のイスラエル・アデサニャに要注目!!!!

Adesanya【写真】ボクシングでもプロで戦っていたアデサニャ。MMAとキックの同時はともかく、ボクシングも並行で活動できる。MMAの試合機会が少なくても、強い選手が育つ土壌がNZにはあるということか(C)Zuffa LLC/Getty Images

3日(土・現地時間)、ニューヨーク州ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンでUFC230「Cormier vs Lewis」が開催される。メインはイベント名にある通りダニエル・コーミエーが7月に獲得したUFC世界ヘビー級王座初防衛戦をデリック・ルイスを相手に行う一戦だ。


2016年、そして昨年に続く11月のマンハッタン=MSG大会。初年度はNY州のMMA解禁を大々的に祝うかのようにUFC世界ライト級選手権試合=エディ・アルバレス×コナー・マクレガーをメインにウェルター級と女子ストロー級と世界トリプルクラウンが組まれ、プレリミにフランキー・エドガーやカビブ・ヌルマゴメドフも出場するなど最高級のカードが出揃っていた。

昨年はGSPの復帰戦=世界ミドル級選手権試合がメインに、やはりバンタム級と女子ストロー級と3階級の世界戦が組まれ、スペシャル感は満載であった。そんな2大会と比較すると、3度目のMSG大会で組まれた世界戦は上記にあげたメインのヘビー級戦のみ。

もともと初代王者ニコ・モンターニョのベルト剥奪を受けて、女子フライ級王座決定戦として、バレンチーナ・シェフチェンコとシジャラー・ユーバンクスとの試合が予定されていたが、コーミエー×ルイスが決定するとUFCでは12月のトロント大会でシェフチェンコ×ヨアナ・イェンジェチックのフライ級王座を発表し、ユーバンクスはロクサン・モダフェリと今大会での対戦が決まった。

さらにネイト・ディアスの2年3カ月振りの復帰戦=ダスティン・ポイエー戦という目玉カードがポイエーの負傷で飛び、クリス・ワイドマン×ルーク・ロックホールドのグラッジマッチも後者のケガが原因でキャンセルされた。

コーミエー×ルイスの決定により、女子フライ級王座決定戦をスライドさせるなどMSG大会がとりわけ特別でなくなった印象を既に与えていたものの、度重ねる出場選手の変更とカードの消滅──特にネイトの試合がなくなったことでイベントがスケールダウンした印象を与えたことは間違いない。

いくつのもカードのシャッフルと追加カードの見られた結果、今回はミドル級の祭典的なラインナップとなった。全13試合中、ミドル級マッチは4試合。その4試合が全てメインカードに組まれている。

ロックホールドを失ったワイドマンは、デイヴィッド・ブランチ戦が決まっていたジャカレ・ソウザとリスケジューリング、ブランチはジャレッド・キャノニアと戦い、この他ダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズからカール・ロバートソンのUFC3戦目=ジャック・マーシュマン戦、デレック・ブルンゾンとキャリア14連勝中のイスラエル・アデサニャというマッチアップとなっている。

メインカードに編入されたミドル級4試合、特に注目したいのがアデサニャだ。ナイジェリアのラゴス生まれの29歳、2001年にニュージーランドに移り住みローカルでも人気の高いキックボクシングを始めると、アマチュアで32連勝驚異的な記録を残してプロ転向を果たした。

その後は中国の武林風や地元大会、さらにGLORYではミドル級コンテンダーTで優勝するなど確実に結果を残す傍ら、MMAでもニュージーランドの大会や武林風など中国でキャリアを積み、豪州の3大フィーダーショーの2つであるAFC=Australia FCとHEX FSでミドル級王座となり、11連勝というレコードを引っ提げてUFCと契約を果たした。

UFCデビュー戦でロブ・ウィルキンソンをTKOで破り、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを獲得した彼は3戦目では早くもヘッドライナーを務めブラッド・タヴァレスを5Rに完封し、ここでもボーナスを獲得している。この2つ目のパフォーマンス・オブ・ザ・ナイト獲得こそ、アデサニャの強さの証といえる。

UFCではフィニッシュに至らなかった試合でボーナスを出すことは、ファイト・オブ・ザ・ナイト以外ではほとんどない。そのような状況でアデサニャは遠い位置から打撃のプレッシャーを与え、派手な回転系の技と効果的なジャブでタヴァレスのボクシング&レスリングを封じ込め、テイクダウンを切っては首相撲からヒザ蹴りという打撃のインファイトだけでなく、スライディングから足関節、ギロチンからマウントを奪うというカウンターのグラップリングを圧巻のファイトでボーナスを手にした。

対戦相手のブルンゾンはレスリングでは、アデサニャがかつて経験していない圧力を誇ると言っても過言でない。それ以前にテイクダウンと同じタイミングで倒せるオーバーハンドという武器もブルンゾンは有している。そんな相手に少し下がって、攻め気にさせておいて打撃を入れることができれば、MSGという大舞台で4つ並んだミドル級戦で一番のインパクトをアデサニャは残すことができるだろう。ここでの勝ち方が、アデサニャをタイトルコンテンダーに押し上げることとなる──そんなファイトだ。

■ UFC230対戦カード

<UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ダニエル・コーミエー(米国)
[挑戦者]デリック・ルイス(米国)

<ミドル級/5分3R>
クリス・ワイドマン(米国)
ホナウド・ジャカレ・ソウザ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
デイヴィッド・ブランチ(米国)
ジャレッド・キャノニア(米国)

<ミドル級/5分3R>
カール・ロバートソン(米国)
ジャック・マーシュマン(英国)

<ミドル級/5分3R>
デレック・ブルンゾン(米国)
イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)

<フェザー級/5分3R>
ジェイソン・ナイト(米国)
ジョーダン・リナルディ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
シジャラー・ユーバンクス(米国)
ロクサン・モダフェリ(米国)

<フェザー級/5分3R>
フリオ・アルセ(米国)
シェイモン・モラエス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ライモン・グッド(米国)
ベン・サンダース(米国)

<ライト級/5分3R>
マット・フレヴォラ(米国)
ランド・バンナータ(米国)

<フェザー級/5分3R>
シェーン・バーゴス(米国)
カート・ホロボウ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ブライアン・ケレハー(米国)
モンテル・ジャクソン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アダム・ビチョレク(ポーランド)
マルコ・ホジェリオ・リマ(米国)

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