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【Road FC50】K-MMAイチ完成度の高いファイター=フェザー級王者チェ・ムギョムの復帰戦は、引退試合に

Choi Mu Gyeom【写真】チェ・ムギョムの現役引退は、ショックだ(C)MMAPLANET

11月3日(土・現地時間)、韓国テジョンのチュンム体育館でRoad FC50が開催される。藤田和之ら日本人選手が3人出場する同大会のメインは、Road FCフェザー級選手権試合=王者チェ・ムギョム×挑戦者イ・ジョンヨンだ。


韓国MMA界のミスターパーフェクト、チェ・ムギョムにとって2年振りに実戦復帰は4度目の王座防衛戦となる。当然のようにオールラウンダーで、バランスよく打撃と組みが融合したスタイルの持ち主は、相手の打撃を受けることが非常に少ない。

韓国のMMAがフィジカル&喧嘩上等時代からテイクダウンの攻防を取り入れ、守備の重要性が重視された時代に成長期を迎えたチェ・ムギョムは、2016年3月にマルロン・サンドロを相手にトータルファイトで凌駕した時点で、世界と戦う力があることを世に示していた。

しかし、拳の負傷や自らのジムのオープンも重なり、その後は1試合を戦ったのみ──そんなチェ・ムギョムが、今回の試合が現役引退試合になることを明言した。1989年12月生まれ、まだ28歳の彼がキャリアを終える理由を負傷でなく、「ロードFCの王者になりジムを開き、マンションを買うこともできた。ずっと支え続けてくれた彼女と結婚し、今後は指導者としてロードFCを支え、MMAの普及に貢献したい」と話している。

そんなチェ・ムギョムと階級を越えたチャンピオン対決を制したイ・ユンジュンは脳梗塞で現役を退き、指導者としてすでに第2の人生を歩んでいる。さらに彼らより若いキム・スーチョルも昨年末に現役引退を表明し、撤回こそしたが1年半以上もケージから離れているのが現状だ。イ・ユンジュンは志半ばであったが、クォン・ベヨンなど韓国のMMA界が飛躍的に力をつけた世代のファイター達が現役に見切りをつける時期が早い。

先の見えないMMA黎明期に強くなることをだけを願い、キャリアを暗中模索していたロードFC定着世代。彼らはMMAが母国で認められることで、MMAを生活の糧にでき、現役の間に第2の人生の基盤を創ることができると好意的に捉えたいが、ファイターとしてはもっと活躍が見たかったのも事実だ。

Lim So Heeそんなチェ・ムギョムが現役引退試合を戦う同大会では藤田がチェ・ムベと無差別級で対戦する他に中村晃司がホン・ヨンギと対戦。ホン・ヨンギはテジョンでロードのオフィシャルジムを構えており、凱旋マッチとなる。また、ケージデビューを果たした芸能人キム・ボソンがセコンドに就くことで、このファイトの韓国内での注目度も高い。さらにYoung Gunsでは伊藤裕樹がキム・デギュンと対戦、伊藤は朝倉兄弟に続きアウトサイダーのチャンピオンとしてロードへの参戦となる。加えてAbema TVの格闘代理戦争でMMAに挑戦中のMIOとシュートボクシングで1勝1敗のイム・ソヒが昨年12月以来のMMAをシム・ユリと戦う一戦も注目──のロードFCデジョン大会だ。

■Road FC50対戦カード

<Road FCフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]チェ・ムギョム(韓国)
[趙選手]イ・ジョンヨン(韓国)

<無差別級/5分3R>
藤田和之(日本)
チェ・ムベ(韓国)

<ライト級/5分3R>
中村晃司(日本)
ホン・ヨンギ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
ユ・ジェナム(韓国)
ハン・イムン(韓国)

<女子50キロ契約/5分2R>
イム・ソヒ(韓国)
シム・ユリ(韓国)

<無差別級/5分2R>
シム・ゴンオ(韓国)
ホ・ジェヒョク(韓国)

Young Guns40

<ミドル級/5分2R>
パク・ジョンギョ(韓国)
イム・ドンファン(韓国)

<フライ級/5分2R>
伊藤裕樹(日本)
キム・テギュン(韓国)

<フェザー級/5分2R>
キム・ヨングン(韓国)
パク・チャンス(韓国)

<バンタム級/5分2R>
ファン・チャンファン(韓国)
キム・ソンジェ(韓国)

<フライ級/5分2R>
コ・ギウォン(韓国)
キム・ヨンハン(韓国)

<フライ級/5分2R>
キム・ウジェ(韓国)
ジョン・ウォンヒ(韓国)

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