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【UFC229】ヌルマゴメドフ、タフさと無神経さもテクニックという気構えが打倒マクレガーを可能にする

UFC229【写真】今のヌルマゴメドフだから、マクレガーを倒せる戦い方が存在する (C)Zuffa LLC/Getty Images

6日(土・現地時間)、UFC229「Khabib vs McGregor」がネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催される。メインはもちろんUFC世界ライト級王者カビブ・ヌルマゴメドフにコナー・マクレガーが挑む、2018年MMAワールド最高の一番だ。


キャリア26連勝の王者に、MMAで戦うのは実に1年11カ月振りのマクレガーが挑戦。「その小さなガラスのアゴを打ち砕く」とマクレガーがいえば、マゴメドフは「スマートに戦う。アイツには長い夜になる」と言い返すなど、対戦の決定からトラッシュトークは続き、マクレガーのバス襲撃事件と収監も常に話題になっている。

どちらがサイドストーリーか判別もつかなくなる世界最高峰の戦い、改めてマクレガーの強さを確認してみると──やはりその距離感に行きつくか。サウスポーの構えから右ジャブを面白いように決め、相手のパンチを被弾する数は限りなく少ない。なぜ、彼のジャブだけが当たり、対戦相手の攻撃は空を切るのか。まずマクレガーはジャブと同様にロー、特に左ローで相手の距離を測り、性格なタイミングを探ることができる。

右はサイドキックで突き放し、勝負を決める左のパンチが入るディスタンスを左ローで把握する。その左の前に右ジャブで対戦相手は削られ続けるわけだ。マクレガーは自分のリーチを把握し、相手のパンチが届く距離でターゲットを打ち抜く。それが可能になるのも、マクレガーのパンチは一拍で打ち込まれるからだ。MMA特有のやや長い距離では踏み込んで打つ、タン・タンというリズムでパンチを放つファイターが多い。そんななか、マクレガーは踏み込んだ時にパンチを繰り出してる。

この微妙なコンマ数秒ほどの違いで、対戦相手は思わぬタイミングでパンチを被弾し、そのパンチの出どころに拳を打ち返しても、頭を振り、見事なスウェイでマクレガーは反撃を許さない。しかも、体の軸が乱れないため組まれても簡単にテイクダウンを許すことがない。

例えブランクが長かろうが、この感性の攻めと守りが健在であればマクレガーはライト級でも世界最強のままだろう。対してヌルマゴメドフはどのように、マクレガーの矛をかわし、盾を突き破ることが可能となるのか。

矛=右ジャブと左ストレートをかわすという考えでは、ヌルマゴメドフはマクレガーには勝てない。被弾しても構わない、その覚悟でジャブを受けようが、左の蹴りで顔面を狙われようが、打たせるままシングルレッグに盾を突き破るべきだ。

幾多の強豪を倒してきたマクレガーだが、ヌルマゴメドフは負け知らずの戦績から想像でいるようにダメージの蓄積はない。殴られても平気でいられる間に、マクレガーの前足を取ってか、ボディロックで組み伏せてパンチを打ち続ける。このような攻撃を可能にするのはアゴのタフさ以上に精神のタフが求められるが、負け知らずの特権──怖いモノなしの精神状態と、ダゲスタンという戦闘民族の血をヌルマゴメドフは持ち得ている。

体と精神のタフさも、テクニック。殴られるからこそ、組んで倒せる。ヌルマゴメドフがそんな恐れを知らぬ気構えと、痛さを感じさせない無神経さを持ち合わせることで、打倒マクレガーは現実のモノとなる。

■ UFC229対戦カード

<UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]カビブ・ヌルゴマメドフ(ロシア)
[挑戦者]コナー・マクレガー(アイルランド)

<ライト級/5分3R>
トニー・ファーガソン(米国)
アンソニー・ぺティス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
オヴァンス・サンプレー(ハイチ)
ドミニク・レイエス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
デリック・ルイス(米国)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<女子ストロー級/5分3R>
ミッシェレ・ウォーターソン(米国)
フェリス・ヘリッグ(米国)

<フライ級/5分3R>
セルジオ・ぺティス(米国)
ジョズエ・フォルミーガ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ(ブラジル)
ジェイリン・ターナー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
トーニャ・エヴィンガー(米国)
アスペン・ラッド(米国)

<ライト級/5分3R>
アラン・パトリッキ(ブラジル)
スコット・ホルツマン(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ヤナ・クニツカヤ(ロシア)
リナ・ランズバーグ(スウェーデン)

<ライト級/5分3R>
ゲイリー・メイナード(米国)
ニック・レンツ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ライアン・ラフレアー(米国)
トニー・マーチン(米国)

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