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【Pancrase299】三浦彩佳と対戦するクリス・マクファー「ハップキドーだけでかなりMMAに対応できる」

Macfer Hapkido【写真】ムエタイの経験もあるが、独特の構えから蹴り技、ヒジ打ちや突きを見せていたマクファー。これがハップキドー・メソッドか (C) MMAPLANET

6日(木)、東京都新宿区のHIDE’S KICKで9日(日)に江東区スタジオイーストで開催されるPancrase299に出場し、三浦彩佳と対戦するクリス・マクファーの公開計量と共同取材が行われた。

当初の予定では林太陽と戦うジョアウン・サウダーニャもオープンワークアウトに参加予定だったが、パリで乗り継ぎ便に間に合わず来日が1日延びてしまい欠席となった。

そんな公開練習ではハップキドーがベースというマクファーがややワイドで重心の低い構えから後ろ回し蹴りや飛びヒザを披露。その後もケージレスリングを経てパウンドを打ち込むと、共同インタビューでは一つの質問に非常に丁寧に返答し、さながら独壇場となっていた。


これまでの格闘技歴は12歳からハップキドーを始め、武器術などもマスターしたマクファーは2010年からブラジリアン柔術、2011年からムエタイ、その後もテコンドーもマスターし、その全て黒帯を巻いているという。

ハップキドーといえば、漢字にすれば合気道と書く韓国の武術だ。ルーツは諸説入り乱れるがチェ・ヨンスが日本で武田惣角に師事し、武田か弟子の吉田幸太郎に学んだ体術を母国に持ち帰ったものだとされている。ちなみにチェ・ヨンスが日本にいた時代には、惣角の教えを受けた合気道の開祖・植芝盛平はまだ合気道という名称を用いていなかった。

現在の韓国ではハップキドーといえば、ド派手なデモンストレーションが想像される

現在の韓国ではハップキドーといえば、ド派手なデモンストレーションが想像される

とはいえ今の韓国で見られるハップキドーは、跳んだり跳ねたりのデモンストレーションに代表されるような派手でアクションが主流で、そこに上半身の動きと必要最低限の足さばきで相手を崩す大東流合気柔術とは似てもにつかないモノになっている。

ひっそりと伝わるハップキユースル。マクファーの動きはどちらとも違う

ひっそりと伝わるハップキユースル。マクファーの動きはどちらとも違う

それは円運動のなかで相手を落としこむ合気道とは似ても似つかないもので、チェ・ヨンスの教え子であるチー・ハンチェが、今のハップキドーの原点となる派手な動きを取り入れたとされている。

またチェ・ヨンスの高弟のなかにキム・ユンサンという人物がおり、彼はチェ・ヨンスの教えを忠実に守り、ハップキドーと差別化を図るためにハップキユースル(合気柔術)と名乗るようになり、大々的に広まったハップキドーとは別にキム・ユンサンの弟子がひっそりと武田の柔をかの地で伝えている。

マクファーが公開練習で見せた蹴りや突きは、韓国で見られるハップキドーでもハップキユースルとも別モノだ。そもそもハップキユースルには派手な回し蹴りは存在しない。アルゼンチン人指導者にハップキドーを習い、コロンビアで指導も行ったというマクファーは「ハップキドーはコンプリートな武術で、スタンドでもパンチ、ヒザ、ヒジを使い、寝技でも柔術のような技も存在している。MMAをやるにはハップキドーをしているだけで、かなり対応できる」と自信を持って語っていた。

三浦に関して「日本のMMAは技術重視で驚いたわ。彼女も技が正確だから良い試合になると思う」と話している。三浦といえば首を取っての投げ技だが、マクファーはこれまでにMMAマッチで対戦相手の首投げに対して、バックを取るという動きも見せている。三浦の投げへの対策は練っているかという質問に対し、彼女は以下のように答えた。

マクファーによるハップキドーの構え。どのように南米で伝播されたのか、試合が楽しみだ

マクファーによるハップキドーの構え。どのように南米で伝播されたのか、試合が楽しみだ

「コメンテーターがミウラは、ロンダ・ラウジーに似ていると言っていたのが印象に残っているわ。そこを踏まえて、2017年に柔道で知名度の高い選手と試合をして勝っているし、今回もあの時と同じように対応していくわ。ただし、ミウラが同じような試合をするわけではないので、柔道対策をしてきたうえで他の部分でも勝負できる。どんな展開になっても私が勝つことになるわ」

「打撃で戦って、グラウンドでも負けない。どちらでも主導権を握って勝つ」と宣言したマクファー、果たして未知のハップキドーMMAで勝利を掴むことができるか。どのような技を三浦相手に繰り出すのか、そこから注目したい。

■ Pancrase299対戦カード

<フェザー級/5分3R>
田村一聖(日本)
中島太一(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
三浦彩佳(日本)
クリス・マクファー(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
林太陽(日本)
ジョアウン・サウダーニャ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
小林裕(日本)
高橋弘(日本)

<フェザー級/3分3R>
木村一成(日本)
冨田翔市(日本)

<ウェルター級/3分3R>
丸山数馬(日本)
脇本恭平(日本)

<2018ネオブラッドTフェザー級決勝戦/3分3R>
亀井晨佑(日本)
DARANI DATE(日本)

<2018ネオブラッドTバンタム級決勝戦/3分3R>
野村優眞(日本)
大橋悠一(日本)

<2018ネオブラッドTフライ級決勝戦/3分3R>
鈴木千裕(日本)
杉山廣平(日本)

<ライト級/3分3R>
上田厚志(日本)
金田一孝介(日本)

<フェザー級/3分3R>
鬼山斑猫(日本)
立成洋太(日本)

<フェザー級/3分3R>
加藤泰貴(日本)
松井幸太(日本)

<バンタム級/3分3R>
高城光弘(日本)
飯島重樹(日本)

<バンタム級/3分3R>
田代悠生(日本)
聖王DATE(日本)

<バンタム級/3分3R>
工藤修久(日本)
高杉遼介(日本)

<フライ級/3分3R>
後藤丈治(日本)
立花恵介(日本)

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