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【ACB90】歩むは過酷すぎる獣道。田中路教が11月10日に剛腕オレッグ・ボリソフと対戦!!

Nori【写真】ここを越えるしかない。それが田中の戦いだ(C)MMAPLANET

14日(日)、11月10日(土・現地時間)にモスクワ・ロシアのアイスパレスで開催されるACB90に田中路教が出場し、オレッグ・ボリソフと対戦することが発表された。


7月21日にキプロスで開催予定だったACB79でドゥクラハ・アスタミルノフと対戦が決まっていた田中だったが、御存じのように大会4日前にACBがファイナンシャル・プロブレムに陥りキャンセルされるとう事態に陥った。田中はこの不測の事態にも苦笑い程度で、自らのやるべきことを見失ずに練習に励んでいた。

先行き不透明のACBは契約選手を大幅にカットし、スリム経営を行うことを発表しており、田中の契約がどうなるのかは不明のままだった。実際、先週末までマネージメントがACBとコンタクトをとれない状況にあったなか、突然の意思疎通の再開と同時にとんでもない強豪との対戦が決まった。ボリソフはキャリア20勝2敗1分の戦績の持ち主で、3月にルスタン・カリモフとバンタム級王座決定戦を戦いスプリット判定負けを喫したもののACBのトップファイターであることは間違いない。

Borisov水垣偉弥に勝利したムラッド・カリモフを2分13秒でKOした右ストレートは、とてもナチュラルとは思えない──巨大な肩回りの筋肉や胸筋から想像もつかない柔らかい動きによって繰り出される。ボリソフの打撃はヘッドムーブや上半身を巧みにコントロールするボクシングMMAだ。それでいてカリモフにテイクダウンを許さないほど、組みへの防御も優れている。

アスタミルノフとは比較にならない強豪との対戦は、もう回り道が許されない田中にとって望み通りの相手といえるだろう。とはいっても打撃が強く、組みのディフェンス力が高いボリソフは、彼が最も苦手にするタイプであることは間違いない。しかも、ボリソフはその最高峰にあるといっても過言でない強豪だ。いや、それでも険しい獣道こそ田中の歩む道。ボリソフ越えが、カリモフ挑戦につながりUFC復帰への最短距離となる。

田中の意気込みが届いたのでお届けしたい。

田中路教
「これぞ俺の人生っていう対戦相手ですね(笑)。望むところです! ピョートル・ヤンやボリゾフが出てる大会を観て、僕はACBに出る決意をしました。今さら戸惑いはないです。
いつ終わるかもしれない格闘技人生の中で回り道をしている時間はないですからね、最短距離を進むまでです。僕の歩む修羅の道。見届けてください」

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