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【UFN134】ヨーロッパ勢のサバイバル戦、UFN134はUFC内欧州版LFA??

David Zawada【写真】KSWからUFCに転じたザワダ (C)KSW

22日(日・現地時間)、ドイツはハンブルクのバークレイカード・アリーナでUFC Fight Night134「Shogun vs Smith」が開催される。


日曜日の夜のドイツ大会、メインとセミがともにライトヘビー級のブラジル✖米国対決が用意された。とはいっても、元はこの2つの上位カードはマウリシオ・ショーグンとスイスのヴォルカン・オズデミア、グローバー・テイシェイラとスウェーデンのイリル・ラティフィが戦う──ブラジル✖欧州勢というマッチアップであった。

ダニエル・コーミエーの持つUFC世界ライトヘビー級王座に挑戦も、TKO負けを喫したオズデミアはショーグン戦が決定していたが、8月4日のアレキサンダー・グスタフソン戦にリスケジュール(※鼻骨骨折で欠場)、ラティフィも負傷欠場で──ドイツ大会という点で捉えると、飛車角抜きの大会という風になってしまった。

それでも欧州内の生き残りマッチ、あるいは北米PPV大会への審査という点で捉えると興味深い試合が見られる。オランダのステファン・シュトルーフに挑む、ポーランドのマルチン・ティブラはここ2戦でデリック・ルイス、ファブリシオ・ヴェウドゥムに敗れおり、トップクラス入りを逃した。ここでシュトルーフに敗れると、リリースすら考えられるサバイバル戦だ。

そういう意味では英国のマーク・ディアキーシーもオクタゴン3連勝からドラッカー・クローズ、ダン・フッカーに連敗を喫しており、UFC初戦でマーチン・ヘルドに敗れたナスラ・ハクパレスは、徳俵に足がかかった状態でのファイトとなる。

UFC4勝2敗の英国人ダニー・ロバーツの相手はダービッド・ザワダはKSWで3勝2敗、スタンドも寝技もフィニッシュ至上主義のKSWでもまれたスタイルをオクタゴンに持ち込むことができるのか、興味深い。

プレリミでは12連勝中のマニー・ベルムデスが、意外な欧州遠征となりTUF18準優勝のデイビー・グラントとの顔合わせとともに、粕谷優介に勝利したニック・ハインと粕谷優介との試合を2度流したダミア・ハゾヴィッチというカードも、日本のファンから気になるか。いずれにせよ、いってしまえば日本ではほぼ知られてない欧州系の選手がズラリと揃った今大会は、UFC内欧州版LFAのような大会といえよう。

そんな大会に中国からリー・ピンユェンが、アジア人唯一の出場を果たす。伝統派空手とブラジリアン柔術を融合させたダミアン・スタシャクとの初戦、ここでの中国人ファイターの登用はどのような意味合いがあるのか。良くも悪くも一味違う、ドイツ大会だ。

■ UFN134対戦カード

<ライトヘビー級/5分5R>
マウリシオ・ショーグン(ブラジル)
アンソニー・スミス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
グローバー・テイシェイラ(ブラジル)
コーリー・アンダーソン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ヴィトー・ミランダ(ブラジル)
アブ・アザイター(ドイツ)

<ヘビー級/5分3R>
ステファン・シュトルーフ(オランダ)
マルチン・ティブラ(ポーランド)

<ライト級/5分3R>
マーク・ディアキーシー(英国)
ナスラ・ハクパレス(ドイツ)

<ウェルター級/5分3R>
ダービッド・ザワダ(ドイツ)
ダニー・ロバーツ(英国)

<ライト級/5分3R>
ニック・ハイン(ドイツ)
ダミア・ハゾヴィッチ(デンマーク)

<ウェルター級/5分3R>
エミル・ミーク(ノルウェー)
バルトス・ファビンスキ(豪州)

<フェザー級/5分3R>
ナッド・ナリマニ(英国)
カリッド・タハ(ドイツ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジャスティン・レデット(米国)
アレクサンダル・ラキッチ(オーストリア)

<バンタム級/5分3R>
マニー・ベルムデス(米国)
デイビー・グラント(英国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジェレミー・キンボール(米国)
ダルコ・ストシッチ(セルビア)

<バンタム級/5分3R>
ダミアン・スタシャク(ポーランド)
リー・ピンユェン(中国)

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