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【ONE75】ONE初陣で、急遽対戦相手がナラントンガラグに変更、徳留一樹「怖いけど、楽しみです」

Kazuki Tokudome【写真】肩慣らしが全力投球となる──そんな心境だろうか(C)MMAPLANET

13日(金・現地時間)、マレーシアのクアラルンプールはアシアタ・アリーナで開催されるONE75「Pursuit of Power」。同大会で徳留一樹がONE初陣を戦う。

6月半ば過ぎにONEとの契約が成った徳留、当初の予定では今大会でエリック・ケリーがと戦うはずだったが、試合まで2週間を切って相手がジャダンバ・ナラントンガラグに代わった。

フックを主武器にするナラントンガラグ、徳留にとって決して相性の良い対戦相手ではない。さらにいえば、初めての東南アジアでの試合、そして新しい階級という状況にもある。

そんな徳留の1日をAmeba TVが制作するドキュメンタリー番組= ONE DAY が、MMAPLANETで試合に特化した徳留の一刻=Momentをお送りしたい。


──当エリック・ケリーから、ジャダンバ・ナラントンガラグに対戦相手が代わりました。最近のケリーと比較すると、この急遽の変更は厳しいと感じたのですが。

「ケリーは長いことONEでやってきて、打撃でも自分の動きができれば倒せるだろうし、寝技でも倒せると思っていた相手でした。一本、KOができる相手。でも、ONE初戦なのでそこまで拘らず、まずは勝利を目指す。その前に体重をしっかりと調整するという気持ちだったんです。

試合自体、対策も立てていて……ホント、急に代わって……。初めてのフェザー級の試合で、元チャンピオンのナラントンガラグで……マジかよというのはありました。でも、やるしかないんで」

──厳しい相手になったと?

「レベルは全然上がっていますね。強くて『ワァ』となりますし、奮い立たせないといけない。でも、その分燃えるし、勝ったら自分の強さを証明できるので」

──どのような印象を持っていますか。

Tungar「全部強くて、組んだ時のフィジカルが凄い。普通の選手じゃないですね。四つに組んだときの強さ、それと右のオーバーフックという自分が好きじゃない打撃を打ってくるので、そこは短期間でも対策を立てないといけないです。

怖いけど、楽しみです。恐怖という感覚を持っていないとダメだし、同時にワクワク感を持って戦います。全く戦ったことがないタイプの相手なのでどうなるか……ですね」

──理想的な戦いがあるとすれば?

「こればかりはやってみないと分からないですが、見ている人が分かりやすい結果が一番良いのかと。KOか一本で勝てれば一番ですが、それはケリーの時と同じで初っ端なので、判定でも勝つことが大切だと思います。

どの相手になっても戦うのが格闘家ですし、良い試合をして勝ちたい。まぁ、まずそのまえにやっぱり体重ですね。体重がとにかく心配です。初めての階級なので。そこもケリーと戦う時と変わりないです」

──マレーシア、東南アジアでの試合についてはどのように考えていますか。

「時差がないことはありがたいです。気温の方はホテルにいれば調節できると思いますし。時差の方は1週間ではとれないところがあって、もっと長い間滞在する必要があるのですが、気温の方はホテルの部屋の温度を調節すれば問題ないですから」

──本当の意味で、ONEが最後の舞台になると思います。どのような試合をこの舞台で見せていきたいですか。

「ここ最近だと僕は打撃のイメージが強かったと思いますが、この間のQuintetを見てもらえれば分かってもらえるように、寝技もできます。このところ打撃に偏り過ぎていたんですけど、MMAなので混ぜて戦おうと思います」

──フェザー級には山田哲也選手、松嶋こよみ選手、朴光哲選手、ライト級に安藤晃司選手、下石康太選手、そして青木真也選手と日本のトップ選手が集まっており、どちらの階級でも日本人対決が見たいとも思ってしまいます。

「言われればやります。それよりも、誰か日本人がチャンピオンになる。日本人は強いというところをONEで見せたいです。そうですね……日本大会で日本人対決の需要があるようなら、自分も戦います。

フェザー級で戦うと決めたので、このままフェザー級でトップを目指すうえで、そういう試合が必要になってくれば、それはやるだけです。フェザー級もライト級もチャンピオンはマーチン・ヌグエンで、強いですからねぇ。どの階級でもチャンピオンは強いです」

■ONE75対戦カード

<ONE世界ウェルター級王座決定T準決勝(※83.9キロ)/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ジョー・ナタウット(タイ)
ヨハン・フェアテックス・ダライ(フランス)

<ONE世界ウェルター級王座決定T準決勝(※83.9キロ)/5分3R>
ルイス・サッポ(ブラジル)
テイラー・マグワイヤー(米国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル)
徳留一樹(日本)

<キックボクシング・ミドル級/3分3R>
セルゲイ・マスロボエウ(リトアニア)
フロホォ・キャウアッシ(フランス)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キアヌ・スッバ(マレーシア)
シエ・チャオ(中国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アリエル・セクストン(コスタリカ)
下石康太(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
エミリオ・ユールシア(米国)
リー・カイウェン(中国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジヒン・ラズアン(マレーシア)
プリシーラ・ジャオル(インドネシア)

<ムエタイ・フライ級/5分3R>
ペッダム・ペッティンディー(タイ)
ジョシュ・トナ(豪州)

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