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【UFC226】コーミエーがクリンチから右フックでミオシッチをKO!! 新王者はブロック・レスナー戦へ

<UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
ダニエル・コーミエー(米国)
Def.1R4分33秒by KO
スタイプ・ミオシッチ(米国)

挑戦者=UFC世界ライトヘビー級王者コーミエーにとって、4年9カ月振りのヘビー級戦。ヘビー級時代にはロイ・ネルソン、フランク・ミアー、ジョシュ・バーネット、アントニオ・ペイザォンらに勝利している。

距離を詰めてジャブから右ストレートを放つミオシッチに対し、コーミエーは組んでいこうとする。2度ほどテイクダウンを切られたコーミエーは、組みついてなお逆にミオシッチに崩され、パンチを受けながら立ち上がって胸を合わせる。ヒザを入れたミオシッチ、スタイプ・チャントに後押しをされヒザを顔面に突き上げる。

左ジャブを伸ばすコーミエーだが、ミオシッチの圧力は強く組まれてもヒザ一発で離れることができる。それでも鋭い右ローを放つコーミエーは、左エルボーとジャブを使い分ける。ならばとミオシッチは左から左右のフック、右ストレートを打ち抜く。コーミエーはここで下がらず逆に左ジャブから右を伸ばす。目に指が入ったとアピールするミオシッチ、レフェリーはこれを認めブレイクを与える。

拳を握っていながら、直前で指を伸ばすのは──これは悪質と捉えてもしょうがない。再開後、左ミドルを入れたコーミエーだが、ミオシッチは右を2発当てる。そして──ケージ中央のパンチの交換後、一瞬のクリンチから右フックをコーミエーが放つ。この一発でミオシッチが腰から崩れダウン、コーミエーのパウンドで試合は決した。

歴史に残るKO劇、ダーティーボクシングでのノックアウトはまさにMMAの醍醐味だ。史上初、ライトヘビー級とヘビー級の同時世界王者となったコーミエーは「ヘビー級のことが好きだったけど、この階級からはずっと離れていた。世界チャンピオンになれるなんて思ってなかったんだ。でも今日、それが成った。俺は2階級の世界王者だ、ベイビー!! 
スタイプが組んで下がる時に、少しガードが下がることは分かっていた。だから右が入ったんだ。それも練習仲間のお陰だ。僕は39歳だよ。今日、全てをやり終えた。UFC世界ヘビー級チャンピオンになったんだ。素晴らしいよ」と話す。

ここでマイクを自分の手で握ったコーミエーは「ずっと前からヤツがいるんだ。そいつはレスラーで、オールアメリカンで、元UFC世界王者なんだ。戦うなんて思ったことなかったけど、でも……ブロック・レスナー、ここで顔を見せやがれッ!!」と叫ぶ。

このマイクに呼応したレスナーは、笑顔でケージに登場すると、思い切りコーミエーをプッシュする。さらにコーミエーがレスナーを押し返すと観客の興奮は最高潮に。「俺がお前を叩き潰す」と言い放ったレスナーはマイクをTVカメラに投げつける。コーミエーの2階級制覇のエピローグは、新たなドラマのプロローグとなった。

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