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【ACB88】クインテットで大活躍、ポーランドの足関王マーチン・ヘルドが豪州でACB初陣へ!!

Held【写真】日本の格闘技界に続き、豪州のMMA界にインパクトを残すことはできるか(C) MMAPLANET

16日(土・現地時間)、豪州クィーンズランド州ブリスベンのチャンドラー・アリーナでACB88「Brisbane」が開催される。


ACBにとって昨年12月のゴールドコースト大会以来の豪州でのイベントは、Young Eaglesからの格上げのメイン大会となる。そんなブリスベン大会はメインでチアゴ・シウバ×クリス・カモージのブラジル×米国対決が組まれているのを皮切りに、全14試合で──モスクワ在住のアルメニア人ファイター=ナレク・アバギャンこそ出場しているが、ロシア人ファイターの出場は『0』という大会になっている。

これぞACBがロシア資本ながら、ワールドワイドなMMAプロモーションに成長している確固たる実例といえるだろう。地元オーストラリアの選手の登用は当然として、英連邦のファイター、米国、南米、東欧と北欧、さらにカイル・レジェスの参戦はアジア太平洋地域で韓国、日本に続きグアムの選手にも門戸が開かれたことを意味する。

そんな今大会において一番の注目はズバリ、マーチン・ヘルドのACB初戦だ。長らくBellatorライト級でトップとして活躍し、念願のUFCでは運にも突き離された感もあったが、昨年10月に念願の初白星を挙げたヘルドは、直後にフリーランスとなりACB参戦を決めた。

一部のファンからは、古くから支持を集めていたポーランドの足関キングの存在が身近になったのは、4月のQuintet参戦だったことは間違いない。そのポーランドの足関王という異名も、ぼんやりとしか伝わっていなかったヘルドだが、チーム・ポラリスの一員としてリトアニア勢のビクトル・トマセビッチをヒザ十字、ライトヘビー級のテオドラス・オークリトスのトップ狙いに乗じて、一瞬でヒザを捻りタップを奪うと、最後は大将のマリウス・ザロムスキーと引き分けて、3人抜きを達成した。

ヘルドは新興話題満載のグラップリング大会で、クレイグ・ジョーンズとともに最大のインパクトを残したことは間違いない。その彼が本職といえるMMAを8カ月振り、そして豪州で戦う。対戦相手のカラン・ポッターはHEX FSのライト級王者で、HEATでグラップリングの強さを見せて来たジャック・ベッカーにTKO勝ちを収めており、決して引き立て役ではない。勝負論のかかったファイト、さらに敵地ということを考えるとシビアすぎる──ACBらしいヘルドへの厚遇といえるだろう。

王者アブドゥルアジス・アブドゥルバクヘヴァを筆頭にアリ・バゴフ、エドゥアルド・ヴァルタニャン、ウストラマゴメド・ガジダウドフという強烈なランカーが揃うACBライト級戦線にヘルドが如何に割り込むことができるのか。その試金石となるポッター戦だ。

■ ACB88対戦カード

<ライトヘビー級/5分3R>
チアゴ・シウバ(ブラジル)
クリス・カモージ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ルーク・バーネット(英国)
カロル・セニンスキ(ポーランド)

<ウェルター級/5分3R>
ブレット・クーパー(米国)
アダム・タウンゼント(米国)

<ミドル級/5分3R>
タナー・ボザー(カナダ)
チェイス・ゴームリー(米国)

<ライト級/5分3R>
カラン・ポッター(豪州)
マーチン・ヘルド(ポーランド)

<ウェルター級/5分3R>
スティーブン・ブルックス(豪州)
EJ・ブルックス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
コーリー・ネルソン(米国)
ミンダウガス・メルビチュカス(リトアニア)

<フライ級/5分3R>
シャノン・マクラレン(豪州)
チャーリー・アラニツ(豪州)

<フェザー級/5分3R>
アンドリュー・フィッシャー(英国)
ルイス・パロミーノ(ペルー)

<フライ級/5分3R>
ナレク・アバギャン(アルメニア)
ヘイミゾン・ブルーノ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
エイドリアン・ディアズ(米国)
フランツ・スリオア(スウェーデン)

<フェザー級/5分3R>
マイケル・マニュー(豪州)
マイケル・トビン(豪州)

<バンタム級/5分3R>
アラン・フィルポット(英国)
グスタヴォ・ファルシローニ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
トレント・ガードハム(英国)
カイル・レジェス(グアム)

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