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【KSW44】ベルト奪回へ、ジュコフスキと戦うクレベル・コイケ「格闘家人生はボンサイ柔術と共にある」

kleber koiket【写真】ブラジルと日本を代表してポーランドで戦い続けるクレベル(C)KSW

9日(土・現地時間)、ポーランドのグダニスクとソポトという二つの都市の境界線にまたがって建てられているエルゴ・アリーナで開催されるKSW44 「The Game」。

同大会に前KSWフェザー級王者クレベル・コイケが出場し、マリアン・ジュコフスキと対戦する。昨年12月に計量に失敗しタイトル剥奪、ノンタイトル戦でアルトゥル・ソウィンスキにリベンジを果たしたクレベルは、本来は失ったベルトを取り戻すためにマルチン・ロゼクと王座決定戦を戦う予定だった。

しかしロゼクの負傷欠場で、ジュコウスキと戦うことになった今回のキャッチウェイト戦。タイトル奪回に向け、負けられないクレベルにタイでの練習や、この試合に賭ける意気込みを訊いた。


──マリアン・ジュウコフスキ戦が近づいてきました。まず、今の体調を教えてください。

「凄く良いキャンプができて、充実した練習をしてきてからバッチリだよ」

──今回、ロゼクとタイトル決定戦の予定が、彼の負傷でジュウコフスキに相手が変更になりました。

「対戦相手が代わったことを知ったのは、2週間前の月曜日。タイにいる時だった。正直言うと、少しガッカリしたよ。タイトル戦がノンタイトルになったんだし。でも、KSWとの契約を全うするためにも、この試合を戦うよ。僕はプロフェッショナル・ファイターだからね」

──タイではどのジムで練習してきたのですか。

「タイガー・ムエタイとプーケット・ファイトクラブで2週間ほど練習してきたんだ。ムエタイの世界チャンピオンUFCファイター、Bellatorに出場している選手もいるし、ROAD FCにACB、Braceと世界中からトップファイターが集まっていて、ジュカォン・カルネイロとドゥグラス・リマもいて、練習を見てくれていたんだ」

──タイでの練習を敢行したのは、ロゼク戦対策が含まれてのことだったかと思いますが、やるべきことが変わったなどありましたか。

「確かに本来はマルチン・ロゼクと戦うためのタイでの練習だったけど、色々なスタイル、サイズの違う選手と練習してきたので、ちゃんと試合の準備になったよ。

タイで練習していたメンバーは本当に強い心を持っていた。でも、僕も日本人の侍魂を継承して、侍になり切って練習してきたよ。

なんといってもタイは気候が良かったし、生活費も安くすんで経済的にも過ごしやすかった。ブラジルを思い起こさせてくれたよ。日本からも遠くないし、時差もほとんどないので凄く良かった。向うの人達も凄く親切で、気候もそうだし僕が生まれたブラジルの田舎のことを思い出したよ(笑)。

それにタイだけでなく、日本でもマルコス・ソウザ、ホベルト・サトシ、三崎和雄、鈴木博昭、廣田瑞人と練習してきたしね。本当に準備は整っているよ」

──タイから帰国後、ポーランドまでの1週間、最後の調整を日本で行った理由を教えてください。

「日本で最終調整を行う理由は、僕の格闘家人生はボンサイ柔術と共にあるからだよ。何より試合前は父、母、兄弟、ガーフレンド、子供、生徒、友達の近くにいたい。そうすることで自分のルーツを自覚し、どこへ向かうのか照準がハッキリとしてくるんだ」

──この1週間、最後の仕上がりで気を付けてきたことはありますか。

「減量とケガをせず、風邪をひかないよう体調管理に気を付けているよ」

──その減量ですが、大詰めになって来るかと思います。昨年12月に体重オーバーでベルトを失ってしまいました。現地の受け入れ態勢も問題があったと聞いていますが、計量失敗をどのように捉えていますか。

「今、最も重要なことは減量なんだ。前の試合では体重をギリギリまでキープし落とそうとしたけど、上手くいかなかった。減量に使うバスタブ付きの部屋が約束通りに与えられず、試合前一週間は練習できなかった。それに飛行機の移動と色々と原因はあるけど、そこを含めて僕の失敗だから」

──それでも以前、判定負けをしているアルトゥル・ソウィンスキにRNCで一本勝ちをしました。あの試合、どのような気持ちで戦っていたのでしょうか。

kleber koike erbst「試合に出るに当たって、僕がやらないといけないことは2つある。一つ目は体重を落とす事、そして2番目は勝つために戦うコト。その1番目の段階で失敗してしまったから、絶対に試合を落とすことはできなかった。

とにかく自分の限界まで力を出し切ろうと思っていたよ。だから勝てたことに関しては、やるべきことが全うできたと安堵したよ」

──ジュウコフスキ戦は150ポンドの契約体重戦ですが、公式発表では彼は180センチを超える長身で、これまでライト級で戦ってきた選手です。フィジカル的にジュウコフスキにアドバンテージがあるようにも感じられますが、今回のキャッチウェイト戦をどのように捉えていますか。

「相手が僕より大きいのは、やはりディスアドバンテージだよね。でも、それを克服するためのトレーニングキャンプでもあったから。多少体が僕より大きくても、練習でいつも自分よりも重い相手と肌を合わせているから、問題ないよ」

──ジュウコフスキの映像を見ると、オーソですが左ミドルを効かせることができるストライカーですね。

「とても危ないキックとヒザを持っている。そして、きっと距離を取って組まれないように戦うだろうね。決してジュウコフスキを軽視することはないけど、自分とこれまでの練習を信じて戦うよ。タイトルを取り戻すうえで、絶対に負けられない試合だからね」

──同じ週末に日本でクインテットがあり、サトシが出場します。

「KSWと同じ夜にクインテットがあり、サトシだけでなくチーム・ハレオの活躍をライブで見ることができなくて残念だよ。でも、今回も僕にとって父であり、崇拝するマルキーニョスと一緒にポーランドで、自分のやるべきことをやり抜くだけ。

マルキーニョスは指導者として柔術だけでなく、人間としても色々なことを教えてくれ、いつもサポートやアドバイスをくれる存在。さっきも言ったように父親のようでもあるし、柔術の師匠でもあるんだ。

いつも僕を支えてくれるマスター・アジウソンのボンサイ・ファミリー……マウリシオ・ダイ、マルコス・ソウザ、ホベルト・サトシ、クリスチアーニ・ユカリ、僕の柔術家、格闘家としての道を彼らが温かく包んでくれているよ」

──そんな最高の家族に支えられて挑む、ジュウコフスキ戦への意気込みを改めてお願いします。

「スポーツマンシップにのっとったファイトで、勝利を目指し、ファンの皆が喜ぶ試合をするので楽しみにしてほしい。

皆の応援が僕のエネルギーになるので、応援よろしくお願いします。僕はポーランドでブラジルと日本の旗を背負い、ブラジルのハートと侍の精神で戦う。僕のことを信じて応援してくれている全ての人に感謝している。

そして、ここで好きな試合をしていけるように導いてくれた神に感謝します。家族、生徒、友達、先生、ファンの皆さん全ての人に感謝します。スポンサーのブルテリア、ハレオトップチーム、カネコ・テツジ、インアウトガレージ、ピュアビューティー、ニシイセイテツ、トモクリニカ、バンデル、クカルキャンディージャパンのサポートに感謝しています。いつもありがとう!!」

■KSW44対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
カロル・ペドフ(ポーランド)
マリウス・プシャノウスキー(ポーランド)

<198ポンド契約/5分3R>
ミハウ・マテラ(ポーランド)
マルチン・ザワダ(ドイツ)

<ヘビー級/5分3R>
トマシュ・オズウィエンチンスキ(ポーランド)
エルコ・ユン(ベルギー)

<150ポンド契約/5分3R>
マリアン・ジュコフスキ(ポーランド)
クレベル・コイケ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
フィリップ・ウォランスキ(ポーランド)
ダニエル・トーレス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
グシェゴシュ・ジュラコウスキ(ポーランド)
ポール・レッドモンド(アイルランド)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴァグネウ・プラド(ブラジル)
クリス・フィールズ(アイルランド)

<フェザー級/5分3R>
ウーカシュ・ラエウスキ(ポーランド)
レオ・ズリッチ(クロアチア)

<バンタム級/5分3R>
ダヴィッド・グラウカ(ポーランド)
セバスチャン・シュブシュ(ポーランド)

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