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【WJJC2018】現地入りした嶋田裕太「なぜ結果を残したいのか。色々な人達に支えられているから」

Mori & Shimada【写真】紫帯でムンジアル初出場の宇野薫、参謀・森雄大と嶋田 (C) M.NISHIYA

5月31日(木・現地時間)に既に開幕したブラジリアン柔術世界選手権=ムンジアル。その初日にLAに到着した嶋田裕太は2日(土・同)から始まる黒帯のライトフェザー級に出場する。

現地入りした嶋田に、大会直前の様子。そして橋本知之と練習について尋ねた。


──LAに到着した嶋田選手です。宜しくお願いします。こちらは午前零時なのですが、LAは何時ですか。

「朝の8時です」

──もう起きていたのですか。時差ボケは?

「ないです。飛行機でかなり眠ることができたので、昨日の朝の9時にLAに到着した時もかなりスッキリしていました。

宿泊先から車で30分ぐらいのところにあるロボットというジムで、打ち込みをやって汗もかきましたし。夜はの11時半に出て、朝の6時半に目が覚めた感じです」

──ではトーナメント枠が発表された時、まずどのようなことが脳裏を過りましたか。

「特に気持ちが乱れることも、盛り上がることもなかったです。普通でした」

──準々決勝でジョアオ・ミヤオと当たる山になったことに関しては?

「ジョアオの近くにいることには慣れているので(笑)。とはいっても、去年のムンジアル、今年のパン柔術で戦っているので、今回これだけメンバーが揃ったなかだから違う山に入るかなとは思っていました(苦笑)。

パンでは僕も一応表彰台に乗ったので、離れるのかなというのはあったんですけど……でも戦いたい選手なので。パブロ・モントバーニ、イアゴ・ジョルジ、マイキー・ムスメシとも戦いたいですが、その3人がジョアオより戦いたい相手ということではないですから。

ジョアオは避けたい相手ではなく、倒したい相手です。勝つ自信もあります」

──そのまえに初戦をクリアすれば、2度の世界王者ガブリエル・モラエスとの試合が控えています。初日の難関かと。

「トーナメント枠が発表される前に、ずっと僕を導いてきてくれた森(雄大・ネクサセンス黒帯)さんが『ガブリエル・モラエスぐらいには引導を渡して欲しいな』と言われていたんです。そういうこともあったし、森さんの気持ちに応えるチャンスだと取られています。そこを勝てばジョアオと戦えますし」

──モラエスの名前を見ても、実はあまりファイトスタイルなどピンとくるものがなかったです。

「僕も同じです。ガブリエル・モラエスは世界王者経験者だから、ポイントを稼ぐ必要がないので、あまりIBJJF系の大会に出ているイメージはなかったです。ただアブダビ系の大会には出ているようでした。

もちろん侮ることはできないです。本当の強豪だと思っています……が、自信を持っています。パン柔術で3位になった──そんな意地が芽生えるようになりました。

それに初戦の相手を舐めているなんて、ことも絶対にないえす。ガブリエル・モラエスに勝つためにも、初戦から集中して戦います」

──ところでムンジアルを前にして、カルペディエムの橋本知之選手と練習をするようになったと聞いています。

「ハイ。4月の終わりから、橋本君がカイオ・テハのアカデミーに行くまで……練習させてもらっていました。これまで僕は橋本君のことは意識をしてきました。彼が結果を残せば、自分も負けたくないと思っていたし、日本ではライトフェザー級で戦うことも少なくないので、いずれ戦うことがある相手だと考えていました。

それが毎週、橋本君と会って練習しているというイメージをした時に、毎週のように刺激を与えあえることができるという風に思うようになったんです。

実際、橋本君と練習すると試合モードということではなくて、同時にライトスパーでもない。引き出しがないと力勝負になってしまうから、色々と試しながら練習ができる。技術を高めるために凄く良い時間になっています」

──トライフォースのコンペティション練習とは、また趣が違うようですね。

「トライフォースの方は試合モードというか、ギリギリまで粘ったりしています。対して橋本君とは無理しない感じのスパーですね」

──芝本幸司選手と橋本選手はルースター級で鎬を削り合うライバルです。そしてトライフォースとカルペディエムの関係は柔術関係者なら、行き来がタブー的な空気があるかと思います。この2つのアカデミーを行き来することは、人間関係的に軋轢を生むことはなかったですか。

「もちろん、そこは事前に確認を取りました。そして、芝本さんは『掛け持ちすることは問題ない』と言ってくださったんです」

──う~ん……。

「芝本さんは『嶋田が後々になって、後悔しない選択をしてくれ』とも言ってくれて……」

──なんて男前なのですか。男として芝本選手に惚れますね、それは。

「ハイ。本当に有難いです。トライフォースの早川(光由)代表、カルペディエムの石川(祐樹)代表にも感謝しています」

──しっかりと、それだけ言ってくれた人の好意に応えないといけない。ところでカルペディエムでは橋本選手とだけ練習しているのですか。

「いえ、軽量級のスタッフが集まって練習している時間があり、そこに週一で参加させてもらっています。仕事の都合もあって、毎回ではないですが、松本(義彦※2009年パン柔術黒帯フェザー級優勝)さんも来られます」

──松本選手と橋本選手、新旧パン優勝者がいる練習というのも、素晴らしいですね。

「松本さんは得意分野を伸ばすパートナーになってくれて、橋本君は苦手分野を克服するための練習相手になってくれます。それと松本さんは金曜日の練習に参加できなかった時に、自分が日曜日にCAVEで柔術の指導をしているで、その前の時間に来てくださって、マンツーマンで練習をしたこともあります」

──なんとも……、日本で一番恵まれた練習ができているのではないですか、嶋田選手は。

「ハイ。ホント、そうかもしれないです。本当に多くの人たちのお陰で強くなれていると思います」

──これてはもう、日曜日は絶対ですね。

「ハイ」

──いや、もう日曜日どころじゃない。

「当たり前に、この練習ができているとは僕も思っていないです。本当に多くの人の理解があって、できています。実は……好きで柔術をやっているだけなのに、なぜ結果を求めるのかって自問自答をしたことがありました。

その時、色々な人達に僕は支えられているから、結果が残したい。それが分かったんです。だからこそ、今年のムンジアルは結果が欲しいです」

──ポディウムしかないです。

「ハイ。任せてくださいッ!!」

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